壁紙のカビ取り方法&予防するコツ|張り替えや予防リフォームも
冬場や梅雨の時期に発生しやすい室内のカビは、気が付いた時には広がっていることも少なくありません。
壁紙のカビは美観を損ねるだけでなく、健康や建物へのダメージといった被害を招く可能性もあります。
今回は壁紙のカビ取り方法と普段からできる予防、早期発見のためのチェックポイントなどを詳しく解説します。
Contents
カビの発生原因3つを理解しよう
具体的なカビ取りや対策に取り組む前に、まずカビの発生原因を理解しておきましょう。
カビの原因となるのは湿度・温度・栄養の3つで、条件がそろうとカビが生えます。(実際は「酸素」も含まれますが、カットするのは不可能なのでここでは省略します。)
逆に言えば1つでも欠けるとカビは生えないということです。例えば湿度と温度がそろっていても、栄養が無ければカビは生えません。
具体的なカビ対策は後半で詳しく解説しますが、湿度・温度・栄養のどれかを防ぐことが基本的な考え方になります。
カビが生えやすい温度は20~30℃と人間にとって快適な環境でもあるため、住まいの場合は湿度管理とお掃除で栄養をカットしていくのが基本方針です。
壁紙のカビチェック方法
室内のカビは発見~初期対応のスピード感が重要になりますので、普段からチェックを怠らないようにしましょう。
次のようなことが当てはまるお住まいは、カビが生えやすいので要注意です。
- 北側に日当たりの悪い部屋がある
- 窓や玄関ドアがよく結露している
- クローゼットや押し入れに強いニオイが出る
- お風呂のパッキンに良くカビが生える
- 壁に家具を並べている
上記の特徴に多く当てはまったり少しでもカビを見かけたりしたら、次の場所をチェックしましょう。
- 窓の回りとカーテン
- キッチン・洗面・トイレ・浴室の水回り周辺
- 押し入れやクローゼットの奥
- 冷蔵庫や本棚の裏側
- 北側の部屋の壁
これらは家の中でもカビが生えやすく発見が遅れることが多い場所です。
意識していないと見逃してしまうことが多いため、気づかぬうちにカビが生えて増えていることも・・・。
普段のお掃除などルーティンに組み込んで、カビを早期発見・対策できるようにしておきましょう。
壁紙のカビレベルで対処方法が変わる
室内のカビは時間とともに進行するため、状態によって対処すべき方法は違います。
表面の軽度なカビ
壁紙の表面にポツポツとカビが生えてきた軽めの状態なら、この後ご紹介するDIYのカビ取り方法でも効果が期待できます。
アルコールふき取りや漂白剤でカビを除去できれば、見た目の悪さや健康被害も心配はないでしょう。
ふき取ってもカビの跡が落ちないときは、表面の壁紙張り替えで対処します。とりあえず色が目立たなくなったからと放置すると、死滅していない菌糸(カビの構成物)が繁殖して復活してしまうことも多いです。
早めの対処が何より大切になりますので、カビを見つけたら素早く対策を打ちましょう。
下地に達している重度なカビ
壁紙表面のカビがひどく、下地の石膏ボードやベニヤまで達している状態は本格的なリフォームが必要になります。
表面の壁紙だけ張り替えても下地のカビがどんどん繁殖してしまうため、下地ごと張り替えなければ対策になりません。
壁紙の広い範囲にカビが生えていて完全に落ちない場合は、部分的にはがして下地をチェックしてみてください。
下地にもカビが移っていたら早めにリフォームを検討しましょう。時間が経つほどカビの範囲が広がり、費用が余計に掛かってしまいます。
壁紙のカビ取り方法
前述した壁紙表面のカビ取りは、市販のアルコールスプレーや漂白剤などを使うのがおすすめです。
下処理にお酢を使うという情報もありますがカビに対しては殺菌力が無く、逆に栄養源となってしまうため控えましょう。
重曹など家庭にあるものを使う方法もあるようですが、価格と効果を考えると市販品の方が手間は少ないです。
アルコールは揮発性が高いので、カビをふき取った後もニオイや体への影響といった心配が少ないのがメリット。壁紙へのダメージも少なくて使いやすいです。
ただし漂白作用は無いので、黒いカビの跡が目立つ場合は壁紙専用のカビクリーナーを使うのが良いでしょう。
壁紙用のカビ取りクリーナーは、ホームセンターやネット通販で手軽に手に入ります。
ただし塩素系の漂白剤は強いニオイがあり頭痛などを起こすこともあるため、必ず説明書を読んで換気しながら使いましょう。
壁紙のカビを予防するコツ
カビは一度発生してしまうとどんどん進行するため、常日頃から予防することが大切です。
簡単に取り組める方法をいくつか紹介します。
汚れをマメにふき取る
水はねが多くカビが生えやすいキッチン・洗面などみずまわりの壁は、普段のお掃除と一緒に汚れをふき取るのが予防になります。
水気があるとカビが繁殖しやすくなりますし、洗剤や人間の皮脂といった汚れは栄養源になってしまいます。
アルコールスプレーとペーパータオルなどを近くに置いて、気が付いた時にサッとふき取れば負担もそれほどありません。
風通しを良くする
チェック方法でご紹介したようなカビが生えやすい場所は、なるべく風通しを良くして湿度を下げるのも大切な取り組みです。
日が当たらない北側の部屋、窓の少ない水回りなど、風が通りにくい場所は換気扇を回して強制換気するのも効果的。
また一度カビが生えてしまった壁は、カビ取りや対策したあと荷物や家具でふさがないようにしましょう。
お風呂場のフタを占めておく
残り湯を洗濯に使うなど残しておく場合は、最後に入浴した人が必ずフタを閉めておきましょう。
フタが開いていると浴室の湿度がどんどん上昇し、洗面所や廊下にも広がってカビの原因となってしまいます。
浴槽のフタと入り口ドアを閉めて換気扇を回しておけば、浴室周辺の湿気も一緒に排出してくれるのでカビ防止効果が期待できます。
窓の結露を拭く
気温の低い冬場に発生しやすい窓の結露をマメにふき取るのも、効果的なカビ防止対策の一つです。
窓が結露したままだと、カーテンや回りの壁紙にカビが生えやすくなってしまいます。
朝起きたとき、暖房をつけているときなど、気が付いた時にサッと拭くだけでカビ予防になります。
除湿剤を使う
クローゼットや押し入れなど湿気が溜まりやすく換気が難しい場所は、除湿剤で湿度を下げるのが効果的な対策です。
収納内部にカビを生やさないことで、ほかの場所に広がるのも防げます。
特に革ジャンや革靴などカビが生えやすいアイテムが好きな方は、普段から湿度管理に気を使いましょう。
壁紙のカビ予防リフォーム
DIYでできることだけでなく、カビ予防になるリフォーム工事もご紹介します。
二重窓/ペアガラス
窓の結露を防ぐ二重窓やペアガラスはカビ予防になるだけでなく、冬の寒さも和らげてくれて一石二鳥♪
光熱費節約になりますし、国や自治体の補助金制度も充実しているのでお得にリフォームできます。
ペアガラス<二重窓の順に断熱・結露防止効果が高いので、お部屋や窓の使い方に合わせて選びましょう。
24時間換気システム
24時間換気を導入するリフォーム工事もカビ予防に効果的です。
2003年以降は建築基準法で24時間換気の設置が義務付けられており、1時間当たりに部屋の空気量の半分を入れ替える必要があります。
常に換気をすることで湿気が溜まりにくくなりカビの予防になるだけでなく、シックハウス症候群の防止なども期待できます。
調湿材
空気中の湿気を吸放出してちょうどよい湿度をキープしてくれる、調湿材を内装に使うのもカビ予防リフォームの一種です。
調湿材には雨などで室内の水分量が増えると吸い込み、晴れたら吐き出す作用があります。
カビが繁殖しやすい湿度になる前に調湿してくれれば、発生を防ぎやすくなります。
タイル・珪藻土・無垢材など、調湿作用のある建材はいろいろあるので、デザインにもこだわれますよ♪
まとめ
カビは気づかぬうちに発生して被害が広がるので、早期発見・対策することが大切です。
普段のこまめな予防、発見後の早期対策を心がけ、必要ならカビ対策リフォームも検討してみてください。
カビを防いで住まいを長持ちさせ、家族みんなで健康的な生活を送りましょう。
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現地調査からお見積もりまでは無料ですから、お住まいの点検も兼ねてお気軽にお申し付けください。