「外壁塗装はまだするな」セルフチェック方法を覚えよう
「そろそろ外壁塗装するべきなのかもしれないけど、いつやれば良いのか分からない・・・。」
一般の方にとって住まいの適切なメンテナンス時期は分かりにくく、早すぎるタイミングで塗装を進められて損をしてしまうといったウワサもよく聞きますよね。
しかし「外壁塗装はまだするな」という言葉を真に受けすぎて、大切な我が家が傷んでしまっては本末転倒。
この記事では外壁塗装の適切なタイミングを、ご自身でチェックするための方法を解説します。
新築や前回塗装から10年前後経過している方は、ぜひ今回ご紹介するチェック方法を実践してみてください。
「外壁塗装はまだするな」と言われてしまう理由
理由①:塗装のタイミングは一軒ごとに違う
一般的に外壁塗装の適性タイミングは、新築or前回塗装から10年前後と言われています。
しかし実際は、外壁材や前回塗料の種類、庇の深さによる日の当たり方などさまざまな条件によってタイミングは変わります。
例えば塗料だけ見ても、アクリル塗料は3~5年、シリコン塗料は7~10年が耐用年数の目安です。
極端な例ですが、5年で塗装したほうが良い家もあれば、10年くらいが適正タイミングの家もあるワケです。
お住まいによって適正タイミングがバラバラなことが、外壁塗装の時期が難しいことの大きな一因となっています。
理由②:昔から訪問販売が多かった
一時期「悪徳リフォ-ム」は社会問題として大きく取り上げられましたが、中でも塗装は訪問販売と悪徳業者が多い業種と言われていました。
外壁は誰からも見える場所にあるため訪問販売の営業マンがチェックしやすく、いつか必要になるメンテナスなので売り込みやすかったのです。
訪問販売がすべて悪徳業者というワケではありませんが、営業マンは生活がかかっているので必死に売り込みをします。
結果的に塗装がまだ必要ない家まで契約させられる自体が発生し、「外壁塗装はまだするな」と言われるようになってしまったのです。
外壁塗装タイミングのセルフチェック方法
ここからは実際にご自宅で使える、外壁タイミングのセルフチェック方法を一つずつご紹介します。
ひび割れが出ていないか?
外壁材のひび割れは代表的な塗装サインの一つですが、発生状況によって深刻度が変わります。
0.3ミリ以下の細かいひび割れは「ヘアークラック(髪の毛ほどの細さのヒビ)」と呼ばれます。
ヘアークラックは外壁劣化の初期症状なので緊急性はそれほど高くありませんが、放置すると進行するので塗装を検討しましょう。
明らかに太く大きなひび割れが発生している場合は、外壁や下地に何らかのトラブルが起きている可能性があります。
進行すると重大なダメージになり費用が余計に掛かる可能性もあるので、早めにプロに点検してもらいましょう。
カビやコケが生えていないか?
日の当たりにくい場所にカビやコケが見つかったら、塗膜が劣化しているサインです。
外壁塗料が劣化すると防汚機能が低下してきて、カビや汚れが付着しやすくなりだんだん広がっていきます。
カビやコケが生えている状態は防水性能も低下しているので、塗装タイミングが来ていると考えましょう。
チョーキングが起きていないか?
外壁に塗られた塗料は雨風や紫外線で劣化し、年数が経つにつれて原材料の粉に戻る「チョーキング現象」が発生します。
外壁を手で軽く触って粉が付いた場合、チョーキングが発生して防水性が低下しているサインとなります。
チョーキングはすぐに雨漏れが発生するような緊急性の高いサインではありませんが、塗装適正タイミングの一つの目安として覚えておきましょう。
南・西側が色あせていないか?
長時間強い日差しが当たる南側・西側の外壁は劣化が早い傾向があるため、北・東との色の差をチェックしてみてください。
南・西側の方が色あせが進行している場合、前述したチョーキング現象が強めに発生している可能性があります。
特にグレーやブラックなど濃いカラーだと色あせが分かりやすいので、一つの目安にしてみてください。
サビが出ていないか?
外壁や屋根回りから茶色いサビのような跡が出ているのは、比較的緊急性の高い塗装サインです。
金属サイディング本体・水切りトタン・クギ・モルタル壁の金属網下地など、サビの原因はさまざま。
しかしサビが出ているということは、防水性が切れて浸水が始まっているということの現われです。
サビは一度発生するとどんどん進行し、金属部品を劣化させてしまいます。
外壁パーツが直接さびていたり、サビ汁が流れたりした跡があったら早めに点検を依頼してください。
外壁に凸凹が出ていないか?
サイディング・モルタル壁などどの材質でも、外壁の表面が凸凹していたら塗装orメンテナスのサインです。
窯業系サイディングは素材が湿気を吸って反りが出ているケースもありますが、雨漏れから下地が腐って凸凹している可能性も考えられます。
正面だけでなく、外壁をいろいろな角度から見て凸凹の有無をチェックしてみてください。
クギが浮いてきていないか?
サイディング壁を固定しているクギが浮いている状況も、塗装タイミング目安の一つです。
クギが浮くのはサイディングや下地の木材が膨張伸縮を繰り返すのが原因で、どの家でも起こり得ることです。
クギのすき間を伝って少しずつ雨が侵入することがあるため、長期間放置すると外壁材の劣化や下地の腐食につながる恐れがあります。
外壁をぐるりとチェックしてクギが浮いている箇所があったら、そろそろ塗装のタイミングと考えましょう。
外壁塗装に適した季節はいつ?
外壁塗装はどの季節が一番良いのか?というのもよくあるギモンの一つです。
結論からお伝えすると、前述した塗装タイミングのサインが出ているなら、季節にこだわらず早めに施工すべきです。
外壁塗装は一般的に気温5℃以下、湿度85%以上を避ければ施工可能と言われています。
つまり雪や雨といった悪天候を避ければ一年中塗装はできるということです。
長雨がある梅雨や秋の時期は施工期間が伸びることもありますが、工期の余裕さえ見ておけば問題はありません。
台風や強風といった天候の変化も、技術のある塗装のプロならきちんと対処できるはずです。
季節を気にして工事を後回しにする方が悪影響なことも多いので、塗装時期が来たら基本的に早めの計画を立てましょう。
外壁塗装しないとどうなる?
雨漏れ
外壁塗装のタイミングを逃すと防水性が低下し、ひび割れやサイディングのすき間から雨漏れが発生するリスクが高まります。
雨漏れはいきなり発生するのではなく、ちょっとした水分の侵入から徐々に広がっていくのが怖いところ。
室内に雨染みなどのサインが出ず、天井や壁裏で見えないうちに進行しているケースもあるので要注意です。
外壁材の劣化
塗装をせず長期間放置すると、外壁材自体の劣化が進み張り替えや補修が必要になることも考えられます。
例えばサイディングの塗膜が劣化すると、つなぎ目や釘穴から徐々に水を吸って膨らみやサビの原因になります。
サイディングは30年前後が張り替え目安ですが、劣化が進むと早めに張り替えることになり余計なコストが・・・。
柱など構造材の腐食
雨漏れや外壁材の劣化は、壁の裏にある柱・梁・土台などの構造材の腐食といったトラブルにもつながります。
木材は本来100年以上使える耐久性のある素材ですが、雨に濡れると腐食しボロボロになってしまいます。
住まいを支える柱や梁が腐ってしまうと、本来の耐震性を発揮できず大きな地震での倒壊リスクも。
シロアリの発生
雨で腐食した木材はシロアリの大好物となり、巣をつくって柱や土台を食べられてしまう「蟻害(ぎがい)」に発展する恐れも。
シロアリは一度発生するとどんどん広がっていくため、時間が経つほど被害が進行し補修費も多くかかります。
まとめ
大切な我が家を守る外壁塗装のタイミングは、早すぎても遅すぎてもいけません。
今回ご紹介したチェックポイントを活用し、適切な塗装タイミングをご自身で確認できるようになりましょう。
塗装タイミングのサインが見つかったら、専門家に点検をお願いして状況確認することが大切です。
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