【マンション】キッチンのリフォーム費用と実例｜5つの注意点も解説

築年数が経ったマンションは、キッチンの設備も古くて使い勝手が良くないこともあります。

また、キッチン自体はきれいでも、マンションによってはレイアウトが悪いことも。

キッチンは毎日使う空間なので、使い勝手を良くするためにリフォームを検討してもいいでしょう。

今回はマンションのキッチンリフォームの実例と費用、注意点について解説します。

コラムのポイント
・キッチンリフォームはマンションの状態によって費用や工事できる内容が大きく変わります。
・マンションならではの制限や注意点もあるため、事前に知識を蓄えておきましょう。

マンションのキッチンリフォームの費用相場

マンションのキッチンリフォームは、いくらの費用がかかるのでしょうか。

キッチン交換の費用相場は次の通りです。

• Ｉ型キッチンの交換（低グレード）：約40万円～
• Ｉ型キッチンの交換（高グレード）：約80万円～
• Ｌ型キッチンの交換：約50万円～
• センターキッチンペニンシュラＩ型の交換：約60万円～
• Ｉ型キッチン→センターキッチンペニンシュラＩ型（付帯工事込）：約80万円～

キッチンのグレードやマンションの状態によって、費用は上がります。

あくまで相場として理解しておきましょう。

ちなみに、I型キッチンとは周りに壁に囲まれた一直線のキッチンのことです。

L型キッチンとは二方向に広がるL字型のキッチンを指します。

センターペニンシュラI型キッチンとは、レンジフードの横側だけに壁がある開放的なキッチンです。

他にも、シンクとコンロが分かれた「Ⅱ型キッチン」や、周りに壁のない「アイランドキッチン」などさまざまな種類があります。

キッチンの種類によって本体の価格が大きく異なるため、どのようなキッチンを採用したいのかを考えてみてくださいね。

また、既存のキッチンと異なる種類へ入れ替えを行う場合、配管の移設や床の張り替えなどが必要になるため、費用が割高になります。

なるべく費用を抑えたいなら、元々あったキッチンと同じ種類・サイズを選ぶといいでしょう。

キッチンのリフォーム実例と費用を紹介

マンションのキッチンをリフォームした実例と、かかった工事費用を紹介します。

【約100万円】I型キッチン→I型キッチンへリフォーム

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同サイズのI型キッチンへリフォームした事例です。

ステンレスに定評があるクリナップのキッチンを採用しました。

キッチン周辺の壁も、お手入れのしやすいキッチンパネルへ変更。

デザイン性と機能性のどちらにもこだわったリフォーム事例です。

埼玉県所沢市マンションキッチンリフォーム

【約125万円】キッチン交換と内装工事

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キッチンを解体したところ床の傷みが目立ったため、新しいキッチンを組み立てる前に床の補強工事を行いました。

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可愛らしいクリーム色のキッチンへリフォーム。

お手入れしやすいホーローパネルが有名なタカラスタンダードの「エーデル」という商品です。

キッチン周りの壁はキッチンパネル、周辺の壁はクロスへリフォームしました。

床は木目調のクッションフロアへ張り替え、おしゃれなキッチンへ大変身♪

埼玉県入間市キッチンマンションリフォーム

【約260万円】キッチンと一緒にお風呂・洗面台もリフォームしてお得に

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対面のI型キッチンのリフォーム事例です。

キッチンの交換と、周辺の壁・床の張り替え工事を行っています。

LIXILの中でもハイグレードの「リシェルSI」を採用しましたが、お風呂と洗面台も同時にリフォームしたため、全体で約260万円とお得にリフォームできました。

一度に水回りをまとめてリフォームすると複合工事ができるので、別々に行うよりも費用を抑えることができますよ♪

埼玉県所沢市キッチンリフォーム

マンションのキッチンをリフォームする際の5つの注意点

マンションのリフォームは、戸建てと異なる注意点がたくさんあります。

事前に確認し、スムーズにトラブルなくリフォームを進められるようにしましょう。

①キッチンの移動や種類変更ができる構造か確認する

マンションの構造によっては、キッチンの位置変更や種類変更ができない場合があります。

正確に言うと、キッチンはどこにでも置くことはできますが、排水管やレンジフードを上手く繋げられない可能性があるということです。

一般的に、排水管は勾配を付けて流していますが、移動する位置によっては勾配を確保できないこともあります。

すると、排水管に汚水が上手く流れず、水漏れや破裂の原因になることも。

また、床下の空間に余裕があるマンションの構造なら排水管の移動ができますが、床下に空間が無くコンクリートの中に配管が埋まっている構造だと移動の難易度が上がります。

さらに、レンジフードは排気ダクトとつなぐ必要があります。

構造上、位置を大幅に移動すると排気ダクトに接続できないこともあるため注意が必要です。

移動した先に梁などがある場合もレンジフードは施工が難しく、梁に対応した専用のレンジフードを選ぶ必要があります。

これらはマンションの中を見ただけでは判断することができません。

信頼できるリフォーム会社に現地調査を行ってもらい、キッチンの移動や種類変更が可能かをチェックしてもらってくださいね。

②ガス→IHへ変更するなら電気容量が足りるかチェックが必要

キッチンのリフォーム時に、コンロをガスからIHへ変更したいという要望もあります。

IHは200Vの電圧が必要なケースが一般的なため、100Vの場合は変更が必要です。

また、IHを採用することによって電気の容量も上げなければいけません。

しかし、マンションは全体に対しての電気容量が決まっているため、1室あたりで使用できる電気容量にも上限があります。

このような理由により、古いマンションや電気容量が少ないマンションは、IHへの変更が認められないことも。

事前に管理会社へ確認を行いましょう。

③管理規約によっては希望する床の張り替えができないことも

マンションは建物ごとに管理規約が定められています。

ほとんどのマンションには「防音規定」があり、床材の遮音等級の制限を設けています。

防音規定は、下の階の住民へ騒音に対する配慮するために作られたものです。

防音規定を満たしていない床材へ張り替えを計画した場合、管理組合からの許可が下りません。

そのため、希望する床材への張り替えができない可能性があります。

事前に管理規約を確認し、遮音等級の満たした床材への張り替えを検討しましょう。

④生活スタイルに合ったキッチンの種類やレイアウトを選ぼう

マンションのキッチンをリフォームする際に、近年人気の対面式やアイランドキッチンにしたいと考える方もいるでしょう。

しかし、これらのキッチンはゆとりのある空間が必要です。

対面式キッチンにした結果、リビング・ダイニングのスペースが狭くなってしまうことも。

アイランドキッチンは左右に通路が必要なため、キッチン自体のサイズダウンが必要なケースもあります。

キッチンの種類、レイアウトだけにこだわってリフォームすると後悔するかもしれません。

LDK全体の広さや使いやすさ、動線を意識して、キッチンのリフォーム内容を検討しましょう。

⑤リフォーム中は近隣住民への配慮を忘れずに

マンションは近隣住民との距離が近いため、きめ細やかな配慮が必要です。

キッチンのリフォームは大きな設備の搬入を伴い、工事中は大きな音が出ますからね。

マンションのリフォームに関する規約を順守するのはもちろんのこと、工事前は近隣住民への挨拶を行いましょう。

工事中は早朝や夜間の作業は避け、なるべく生活の邪魔をしないようにしましょう。

また、部屋の前に資材や廃材などを置くと、通路を通る人の邪魔になってしまいます。

これらはリフォーム会社の対応が非常に大切なため、どのような配慮をしているのか事前に確認することをおすすめします。

近隣住民への気遣いができる、マンションリフォームの実績のある会社を選んでくださいね。

まとめ

キッチンをリフォームすることで、使い勝手が良くなり家事の効率が上がります。

おしゃれなデザインのキッチンを選べば、料理をするときの気分も高まりますよね。

マンションのキッチンリフォームは、戸建てと比べてさまざまな制限があります。

また、すぐ隣や上下に他の住人が住んでいるため、工事中もきめ細やかな配慮が必要です。

実績のあるリフォーム会社に依頼し、トラブルなく工事を進められるようにしましょう。

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