ユニットバスの耐用年数とチェックポイント|損しない交換時期とは
ユニットバスは昔のタイル風呂より水漏れリスクが少ないですが、実際の耐用年数がどれくらいなのか気になりますよね。
今回はユニットバスの耐用年数から考える損しない交換時期、具体的なチェックポイントを詳しく解説します。
Contents
■ユニットバスの耐用年数
減価償却の際に参照するユニットバスの法定耐用年数は22年とされています。
しかしそれはあくまで法律上の話で、実際には20~30年で交換する方が多い傾向にあります。
築30年はちょうど給水管の交換時期とも重なるため、ユニットバス交換と同時に給排水管を一新すると水漏れトラブルの心配が少ないです。
30年周期で一度ユニットバス交換すると築60年を迎えるので、住まい全体の建て替えを考えるタイミングとしてもちょうど良いでしょう。
使用状況によってはもっと早くなるケースもありますが、ユニットバスは30年前後で交換するのが損をしないタイミングかもしれません。
■ユニットバスの交換時期チェックポイント
今お使いのユニットバスで次のような症状が出たら、交換時期に来ているかもしれません。
普段のお掃除のときなど定期的にチェックして、トラブルを未然に防ぎましょう。
・シャワーやカランからのポタポタ水
しっかり蛇口やレバーを閉じてもシャワーやカランからポタポタ水が出るようになったら、ユニットバス全体の水漏れリスクが発生している状態と考えましょう。
水栓金具のゴムパーツが劣化しているということは、ほかの止水パッキンからもジワジワ水漏れしている可能性があります。
もちろん水栓交換やパーツ補修で使い続けることもできますが、ポタポタ水漏れが出たらユニットバス全体の点検きっかけにしてみましょう。
・浴槽や洗い場のヒビ割れ
樹脂で一体成型の浴槽や洗い場に発生する細かいヒビ割れも、交換時期サインの一つです。
水が染みこまないレベルの細かいヒビならとりあえず問題ありませんが、今後ヒビが進行すると水漏れの可能性が高まります。
硬い物・重たい物がぶつかってできたヒビは、緊急性の高い症状です。ヒビができるということは樹脂の劣化が進んでいるということなので、補修しても新しいヒビが発生するケースも多いです。補修はあくまで応急措置として考え、一度点検を受けるのがおすすめです。
・サビが流れた跡がある
壁のつなぎ目や浴槽のエプロンと呼ばれるパーツから赤サビが見られる状態も、かなり劣化が進んでいるサインの一つです。
ユニットバスの外側でパネルを支える金具がサビているということは、水漏れや結露が発生している可能性があります。
そのままサビが進行すればユニットバスの破損につながりますし、水漏れの場合土台や柱の腐食・シロアリ被害に発展するリスクも・・・。
浴室内で赤サビの跡を発見したら、なるべく早めにメーカーやリフォーム店の点検を受けましょう。
・入浴後基礎が濡れている
家族全員がお風呂に入った夜間や翌朝、外側の基礎に濡れた跡が見られたら要注意。給排水や床回りからの水漏れが発生している可能性があります。
微妙に湿っているレベルなら結露の可能性もありますが、明らかに水が流れた跡は特に注意しましょう。
すぐにユニットバスが壊れてしまうことはありませんが、床下の土台が湿ったまま腐食し、シロアリ被害に発展する恐れがあります。
床下収納庫や点検口があれば目視チェックもできますので、私たち施工店にお気軽にご相談ください。
・お湯の流れが悪い
排水管や排水トラップが劣化すると内側に汚れが蓄積しやすくなり、お湯の流れが悪くなることがあります。
お湯詰まりが発生すると床下の微妙な水漏れに発展する可能性もあるため、流れが悪くなったら一度点検や排水管の清掃をしてみるのが良いでしょう。
市販の排水管洗浄剤などもありますが、頻繁に流れが悪くなるようなら一度プロに点検を依頼するのがおすすめです。
・換気扇の異音
電気製品である換気扇は、10年頃を目安に異音発生するケースが多いです。
換気扇の異音はベアリングの摩耗などが原因でそのまま使えてしまうことが多いですが、経年劣化による火災のリスクもあるので要注意。
換気扇は単体交換が可能で比較的費用もリーズナブルなため、気持ちよく安全に使うためにも異常が出たら早めに交換しましょう。
■ユニットバスのリフォームバリエーション
・丸ごと交換する
20年以上経過したユニットバスは、丸ごと一式交換するのが一般的です。
浴槽だけ、ドアだけなどパーツ交換しても、数年後ほかの部分が故障してムダになってしまうリスクがあるためです。
新しいユニットバスはお掃除・省エネ性能なども進化しているので、交換するメリットも大きいでしょう。
ユニットバス丸ごと交換の事例
施工先 | あきる野市 S様邸 |
---|---|
施工内容 | ユニットバス工事 |
工期 | 4日 |
費用目安 | 約66万円 |
使用製品 | LIXILアライズEタイプS1216サイズ |
年数の経ったユニットバス交換は、清掃性・デザイン・使い勝手が大きく変わりリフレッシュできます。
断熱性なども向上しているので、追い炊き回数が減って省エネにもつながりますね♪
・部品のみ交換する
10年前後の比較的新しいユニットバスは、故障した部分のみ交換するのがおすすめです。
換気扇・水栓金具・ドアなど、故障しやすいパーツは10年前後なら取り寄せできることも多いです。
不調のまま使い続けるとほかの部分に影響するケースもあるので、なるべく早めに交換して気持ち良く使いましょう。
部品交換の事例
施工先 | 東京都東村山市 T様 |
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施工内容 | 浴室補修 |
工期 | 1日 |
使用製品 | LIXIL浴槽エプロン 東リ バスナリアルデザイン |
事故によって焦げ目がついてしまった浴槽エプロンと床面を部分交換した事例です。
まだ新しいユニットバスの場合、パーツ交換でまだまだ使うことができます。
・コーキング打替え
壁パネルや浴槽周りのコーキングが痩せたりカビたりして気になる場合、打替え作業でリフレッシュすることもできます。
コーキングは10年くらい経つとカビが生えやすくなるため、水漏れ防止も兼ねてトラブルが出る前に打替えするのがおすすめです。
・フィルム工法
壁パネルのキズ・汚れが気になる場合、専用のフィルムを貼ってきれいにリフォームする方法もあります。
カラーや柄が豊富で交換より費用を抑えられるので、デザインを一新したい方にもおすすめです。
■耐用年数が長いメーカーはある?
ユニットバスはさまざまな設備メーカーからラインナップされていますが、機能だけでなく耐用年数の違いも気になりますよね。
結論からお伝えすると、浴槽や壁床パネルの耐久性が高い製品はありますが、ユニットバス全体の耐用年数はやはり30年前後で考えるのが良いでしょう。
例えばタカラスタンダードが販売しているホーロー浴槽はキズや汚れに強い素材ですが、給排水管やゴムパッキンの耐久性はほかのメーカーと変わりません。
耐久性の高い素材は、年数が経ってもきれいな状態をキープしやすいのがメリットです。
しかし細かいパーツは同じように劣化しますし、20~30年経つと交換パーツの入手も難しくなります。
ユニットバスを長持ちさせるなら、毎日のお掃除と定期メンテナンスが一番効果的です。愛情を持って、キレイで快適な状態を長続きさせましょう。
■まとめ
ユニットバスは建物の構造や使用状況によって耐用年数が大きく変わるため、交換時期を見極めることが大切です。
一見キレイなユニットバスでも、隠れた水漏れで下地が腐食しているケースなどもあるので注意しましょう。
築20~30年経っていたり、今回ご紹介したチェックポイントに当てはまったりする場合、一度専門店の点検を受けてみてください。
入間市を中心とした埼玉・東京エリアにお住まいの方は、リフォーム専門店のハウスリンクにご相談ください。
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