在来浴室のリフォーム方法と費用事例|リフォーム時期のサインも解説
この記事では在来浴室のリフォーム選択肢の種類について、それぞれの特徴とどんな方におすすめなのか詳しく解説します。
実際に在来浴室をリフォームした際の費用事例や、リフォーム時期を見極めるサインも紹介します。
Contents
在来浴室とは?
在来浴室は、モルタルの上にタイルを貼りつけて手作業で作るお風呂のことを指します。
タイル仕上げのユニットバスもありますが、築20~30年前後のタイル浴室はほとんど在来浴室と言って良いでしょう。
サイズは0.75坪・1坪・1.25坪のどれかがベースとなっていることが多いです。
数十年前までは戸建て住宅のスタンダードな工法でしたが、リーズナブルで工期が早いユニットバスが登場してからシェアは減少しています。
浴槽とタイルの自由度が高い在来浴室は今でも根強い需要はあるものの、新築・リフォームともに採用されることは少なくなりました。
在来浴室のメリット・デメリット
ユニットバスと比較した際の在来浴室のメリット・デメリットを両面チェックしていきましょう。
メリット
在来浴室はタイルや浴槽を自由に組み合わせることができ、デザイン性にこだわったお風呂をつくれるのが大きなメリット。
既製品ではなく手作りなので、オリジナリティのある浴室に仕上げたい方に向いています。
タイルはもちろん、内装や浴槽に無垢材を使った本格的な浴室作りも可能です。
デメリット
一つひとつ手作りの在来浴室は、ユニットバスと比べて費用・工期の負担が大きい点がデメリットと言えます。
パーツを組み立てるだけのユニットバスは100万円以下に収まることもありますが、在来浴室を作り直すと100万円以上かかることがほとんどです。
またユニットバスは3~5日で工事が終わりますが、在来浴室は基本的に1週間以上かかります。
また在来浴室は構造上冬の寒さを感じやすく、経年劣化による水漏れが発生しやすい点もデメリット。
このように在来浴室はメリットよりデメリットが大きいことから、基本的にユニットバスに移行した歴史があります。
在来浴室のリフォーム方法
今の在来浴室をリフォームするときの方法と、それぞれどんな方におすすめなのか解説します。
浴槽や入り口ドアを交換
浴室自体に問題がないなら、浴槽・入り口ドア・水栓金具などのパーツだけ交換するリフォームが考えられます。
数年後建て直しや売却が決まっているなど、一定期間だけ使いたい場合は部分リフォームの方が損はないでしょう。
ただし今後数十年暮らす計画なら、ユニットバス交換を検討したほうが良いかもしれません。
在来浴室は構造上年数が経つほど水漏れリスクが高くなるので、今は問題なくても後にトラブルが起きる可能性はあります。
仮に数十万円かけて浴槽交換をした後、数年後ユニットバスに交換するようなことがあると費用がムダになってしまいます。
部分リフォームで費用がムダにならないよう、将来設計まで見据えて検討してみてください。
丸ごと在来工法で作りなおす
タイルの質感やデザインにこだわりがある方、ユニットバスでは作れない浴室にしたい方は、在来工法で作りなおす方法がおすすめです。
前述したように費用や工期はユニットバスよりかかってしまいますが、素材やデザインを自由に選ぶ事ができます。
特殊なサイズでユニットバスだと狭くなってしまうケースも、在来浴室なら同じ広さで作り直せるのもメリット。
今のタイルや浴槽を一度丸ごと解体し、新しいモルタル下地を作ってタイルと浴槽を設置します。
ユニットバスに交換する
在来浴室からユニットバスへの交換は、一番スタンダードなリフォーム方法です。
費用・使い勝手・耐用年数のバランスが良く、これからも長く暮らすならおすすめの選択肢と言って良いでしょう。
床・壁・天井が組み立て一体式なので、工期が早く将来の水漏れリスクが少ないのが特徴です。
最近は機能やデザイン性のバリエーションも豊富なので、よほどのこだわりが無ければ満足できる製品が見つかるはず。
設備メーカーやリフォーム店のショールームで実物をチェックできるので、まずは確認してみるのがおすすめです。
ハーフユニットに交換する
ユニットバスと在来浴室の中間的な、ハーフユニットと呼ばれる工法も一つの選択肢です。
ハーフユニットは浴槽と洗い場はユニットになっていて、壁から上は在来工法で自由につくることができます。
デザインにこだわりたいけど費用や水漏れリスクは抑えたい、という方におすすめ。
在来浴室のリフォーム費用事例
実際にタイルの在来浴室をリフォームした費用事例をチェックしてみましょう。
事例①:70万円程度
施工先 | あきる野市 |
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施工内容 | 在来タイル浴室からユニットバス |
工期 | 5日 |
費用目安 | 70万円程度 |
使用製品 | リクシルアライズ現リデア |
0.75坪の在来浴室を、「1216」サイズのユニットバスに交換した事例です。
明るいグリーンのアクセントパネルがさわやかな印象ですね♪
事例②:100万円程度
施工先 | 所沢市 |
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施工内容 | 在来タイル浴室からユニットバス |
工期 | 6日 |
費用目安 | 100万円程度 |
使用製品 | タカラスタンダードのぴったりサイズエメロード |
新しいユニットバスはタカラスタンダードのタイル&ホーロ仕上げで、質感も楽しめる仕様です。
清掃性・断熱性とデザインを兼ね備えた素敵なお風呂に生まれ変わりました♪
事例③:80万円程度
施工先 | 入間市 |
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施工内容 | 在来タイル浴室からユニットバス、洗面台交換、洗面所内装工事 |
工期 | 5日 |
費用目安 | 80万円程度 |
使用製品 | TOTOサザナ、Vシリーズ |
新しいつなぎ目のないパネル仕上げのユニットバスは、お掃除がラクちん♪
隣接する洗面所も一新し、80万円程度のリーズナブルな価格に収まりました。
在来浴室のリフォームサイン
今の在来浴室に次のようなサインがある場合、リフォーム時期が来ているかもしれません。
タイルのひび割れが多い
浴室内のタイルのひび割れが増えてきたら、リフォーム時期のサインかもしれません。
在来浴室は硬いモルタルの上にタイルを貼っているので、地震や木の歪みによる細かいひび割れはつきものです。
しかしヒビの幅や量が増えてきた場合、床下に水が回って土台などを腐らせているケースもあります。
だんだんひび割れが広がってきたり、タイルが浮いてきたりしているなら、一度点検をしてみるのがおすすめです。
入浴後外の基礎が濡れている
前述したひび割れが多く見られる場合、家族がお風呂に入った後や次の日の朝に外から基礎をチェックしてみましょう。
お風呂場の周辺だけ基礎が濡れているような跡があったら、タイルのすき間や給排水管からの水漏れサインかもしれません。
結露などほかの理由の場合もありますが、お風呂場だけ濡れているなら原因をしっかり調査したほうが良いでしょう。
洗面所の床が柔らかくなっている
在来浴室につながる洗面所の床がフワフワ柔らかくなっている状態も、リフォーム時期のサインであることが多いです。
出入り時の水や湿気が原因で床下地が劣化する可能性のほか、浴室内の水漏れが原因となっているケースもあるためです。
まだ使えるからと放置してしまうと、床下の腐食が進んで後述するシロアリ被害などにつながる可能性もあります。
洗面所の床がブカブカし始めたら、原因を突き止めて補修すべき範囲を見極めましょう。
アリを見かける
お風呂場の中や周囲でよくアリを見かけるのも、注意すべきサインの一つです。
木造住宅では土台や柱を食べてしまうシロアリ被害が有名ですが、ほかのアリも住まいに被害を及ぼすことがあります。
特に湿気や皮脂などの栄養が豊富なお風呂場はアリの巣になりやすく、気づかないうちに床下を侵食されているケースも。
たまたまアリが入り込んでいるケースもありますが、毎日同じ場所で見かける場合は水漏れや土台の腐食なども考えられます。
在来浴室リフォームに補助金が使える?
タイルの在来浴室リフォームでは、国や自治体が用意している補助金を活用できることが多いです。
ユニットバスによる段差解消、手すり取り付け、高断熱浴槽など、さまざまなリフォームが補助対象となる可能性があります。
上手に活用すればリーズナブルにお風呂をリフォームできますので、見積もりの段階で私たち施工店に必ず補助金のことも聞いてみてください。
お風呂リフォームの補助金についてはこちらのコラムもどうぞ。
まとめ
在来浴室のリフォームはいくつかの選択肢がありますので、予算や今後のライフプランに合わせて上手に選びましょう。
お住まいの状況とご要望をしっかり把握し、適切なプランを提案してくれる専門店にご相談してください。
埼玉県入間市周辺の浴室リフォームは、地元密着専門店のハウスリンクにどうぞ。
累計3000件以上のリフォーム実績を基に、自社施工体制のリーズナブルで高品質な工事をご提供いたします。
現地調査から見積もりは無料となっていますので、点検も兼ねてぜひお気軽にお申し付けください。
入間市藤沢のショールームでは、実物のユニットバスも体感していただけます。