壁リフォームの仕上げ種類と特徴|費用事例も紹介
今回はリフォームの中でも比較的検討する機会が多い、クロス貼り替えや珪藻土などの壁にスポットを当てて解説します。
代表的な仕上げの種類や特徴を知り、ご予算や用途に合わせてピッタリなリフォームメニューを選べるようにしましょう。
Contents
壁リフォームは何年が正解?
壁面は毎日少しずつ変化していくので、適切なリフォーム時期が分かりにくいですよね。
水回りや外壁塗装などのリフォームと違い、汚れやキズがあってもとりあえず生活に支障がないのも判断が難しい一因です。
劣化具合も家によって違い、壁紙を10年で張り替えるお住まいもあれば、20年そのまま暮らしているケースもあります。
しかし目に入る面積が大きい壁はリフォームしたときのインパクトも大きく、キレイになると毎日の生活も素敵になるものです♪
仕上げ種類ごとのリフォーム目安はこの後詳しく解説しますが、「リフォームしたいな」と感じたときが適正な時期とも言えます。
壁リフォームの仕上げ種類
まずは壁リフォームに使われることが多い、代表的な仕上げの種類を知っておきましょう。
ビニールクロス
日本の住宅のほとんどで使われている、塩化ビニール樹脂を主原料とする壁仕上げ材です。単に「壁紙」と言う場合はビニールクロスのことを指していることが多いです。
大量生産でき施工性も良いため、リーズナブルな価格でバリエーション豊富な色柄を選べるのがビニールクロスのメリット♪
シンプルな布柄や石目柄のほかにも、レンガ・木目・コンクリートなどさまざまなデザインを選べます。
室内に使うビニールクロスは化学物質の使用量が制限されていますが、敏感な方はニオイや接着剤で体調を崩すこともあるのは要注意ポイントです。
布クロス
木綿・麻・パルプなどを使った布を主原料とした壁紙です。
本物の布ならではの温かみのある質感が楽しめ、ホテルや博物館など上質な空間に採用されることが多いです。
ビニールクロスと比べて通気性に優れていて、化学物質を減らした製品が多いのでシックハウス症候群やアレルギーが心配な方にも向いています。
一方ホコリや汚れも吸い込みやすく、製品価格が高いためリフォーム費用も高額になる点はデメリットと言えるでしょう。
漆喰
昔から日本建築で使われてきた伝統的な壁仕上げ材で、消石灰(水酸化カルシウム)が主な原料です。消石灰を固める成分と混ぜ、職人の手塗りで仕上げます。
空気中の水分を調整してくれる調湿作用・消臭作用などがあり、耐火性もあるため居室・キッチンなど場所を選ばず使うことができます。
職人の手塗で仕上げる滑らかな表面は、工業製品にない温かみや上質感があるのも特徴。
ただし手作業の分、クロスより工賃が高くなることが多いです。どちらかと言えば和室や和モダンテイストにマッチする仕上げ材です。
珪藻土
藻の一種である「珪藻」の化石を原料とする珪藻土は、壁に塗りつけるタイプの仕上げ材です。
漆喰と同じように調湿・消臭作用があり、表面のきめ細かさや凹凸などを調整できるのが珪藻土の特徴。
カラーも豊富なため和洋を選ばず、オリジナリティのある仕上げ方法を選べるのが珪藻土の魅力♪
一方年数が経つと表面がボロボロ零れ落ちることがあり、掃除の手間がかかるケースがあります。
土壁/砂壁
昔ながらの和室に使われていることが多い、土・砂を主成分とする塗装タイプの仕上げ方法です。
日本の風土に合っていて調湿・消臭作用も期待でき、旅館のような高級感や落ち着きを演出したい場合に向いています。
ただし触れるとぽろぽろ崩れやすいため、客間や寝室などあまり人が出入りしない場所に使うのがおすすめ。
板壁
天然木や突板合板など、板材を壁に貼るのも人気の高いリフォーム仕上げです。
無垢材は木の香りを楽しめ、耐久性が高いため長く使えるのがメリット♪ガラっと雰囲気が変わるので、ナチュラルテイストに仕上げたい方にもおすすめです。
材料費と工賃で初期費用はかなり高くなりますが、長く使えるので長期スパンで考えるとリーズナブルになることも。
塗装
現在の壁仕上げ状況によっては、塗装でキレイにリフォームする方法もあります。
壁紙を塗装することも可能ですが、年数が経つと下地ごとはがれるケースがあるので要注意。
引っ越しや建て替えが決まっていて、その間のつなぎ期間のリフォームなどに向いています。
壁リフォームのパターン
そのままきれいにする
家族の人数やライフスタイルに間取りがマッチしているなら、そのまま壁仕上げだけきれいにするパターンでOKです。
目に入る範囲を一新すれば、新築時の気持ち良いお部屋にリフレッシュすることができます。
前述したようにたくさんの仕上げ方法があるので、間取りや壁位置はそのままにカラーや材質を変えてみるのもおすすめ♪
一部にアクセントを入れる
今の壁をそのままリフォームする場合、一部だけ材質やカラーを切り替えるアクセントウォールも検討してみましょう。
例えばリビングをシンプルなクロスにして、テレビの面だけアクセントにするととってもおしゃれです♪
板張り・タイル・石材など、高級感のある素材もアクセントに使えばコストを抑えつつ雰囲気を変えやすいです。
壁を撤去する
お子さんの成長や巣立ちなどでライフスタイルが変化したら、壁を撤去して間取り変更も一緒に検討してみましょう。
クロスの張り替えや塗り替えと同時に壁を撤去すれば、ムダな補修費用が掛からずリーズナブルにリフォームできます。
全て撤去するのではなく一部をくりぬいて通路にしたり、ドアを付けたりするだけでも暮らしやすさが変わりますよ。
壁リフォームの注意点
業者の技術力と価格のバランス
同じ壁リフォームでも業者によって価格はかなり違います。
同じ材料を使う場合価格差はほとんど職人さんの工賃なので、安さと技術力のバランスはしっかり検討すべきポイントです。
価格だけを見て最安値の業者を選んでしまうと、仕上がりが悪くて大失敗・・・ということも考えられます。
過去の実績を見たり、どんな職人さんが来るのか聞いてみたりして、安くて信頼できるリフォーム店を選びましょう。
下地の状態
壁リフォームでは表面の仕上げだけでなく、今の下地の状態も非常に重要です。
例えば下地の石膏ボードやベニヤが劣化していると、新しいクロスをそのまま貼った場合糊に含まれる水分で凸凹が出てしまうことがあります。
こうした状況を見極めるのもリフォーム店の役割ではありますが、築年数が経ったお住まいではご自身でも一つの知識として覚えておいてください。
用途に合わせた仕上げ
壁仕上げは好きなデザインで選ぶ事も大切ですが、場所や用途に合わせることも重要です。
例えば珪藻土は汚れやキズが付きやすいため、スイッチ付近や通路の角は劣化が早いケースがあります。
よく使う場所は耐久性の高い腰壁にして、高い場所だけ珪藻土にするなど、用途に合わせて組みあわせも考えてみましょう。
壁リフォームのDIYは可能?
最近はネット通販やホームセンターで手軽に材料・道具を手に入れられるようになり、壁リフォームのDIYに挑戦する方も増えてきました。
既存の壁紙に重ね張りできるシート、混ぜて塗るだけの珪藻土など、DIY向けの商品もたくさんあります。
結論としては、壁リフォームDIYはある程度知識があり、作業自体を楽しめる方にはおすすめです。
DIY向けの材料を使えば比較的簡単に壁をリフォームできますが、準備や養生は意外と大変です。
道具を揃えたり作業を調べたり、費用とかかる時間・仕上がりのバランスを考えると、プロに依頼したほうがコストパフォーマンスが良いことも。
普段からDIYや工作が好きな方は挑戦する価値が大きいですが、安く仕上げるのだけが目的ならリフォーム店に相談して見積もりも検討してみましょう。
壁リフォームの費用事例
最後に、実際の壁リフォーム費用事例を2件ほどご紹介します。
6畳壁紙貼り替え:4~5万円
施工先 | 埼玉県入間市 I様 |
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施工内容 | 壁紙交換 ソフト巾木交換 |
工期 | 1日 |
費用目安 | 4万円~5万円 |
使用製品 | サンゲツ ソフト巾木 / リリカラ 壁紙 |
間仕切り壁を撤去:20万円程度
埼玉県入間市内装リフォーム|仕切り壁をなくして一つのお部屋に
施工先 | 入間市 |
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施工内容 | 仕切り壁撤去、壁紙張替 |
工期 | 3日 |
費用目安 | 20万円程度 |
使用製品 | サンゲツ |
まとめ
お部屋の壁リフォームはさまざまな仕上げ方法があるので、ライフスタイルや好みに合わせて選べるようにしておきましょう。
リフォーム会社の技術力が仕上がりと耐久性に影響しますので、価格と品質のバランスが取れたところに相談してみてください。
埼玉県入間市周辺の壁リフォームは、地域密着リフォーム専門店のハウスリンクにご相談ください。
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現場調査から見積もりは無料となっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。