こどもエコすまい支援事業でオトクにリフォーム|補助金内容を解説
リフォーム関連の補助金はたくさんありますが、中でも国の制度は補助額が大きいので積極的に活用したいところです。
今回は2023年3月からスタートする、こどもエコすまい支援事業の内容や対象となるリフォーム工事を詳しく解説します。
窓の断熱リフォーム、省エネ設備リフォームなどを考えている方は、ぜひチェックしておトクに工事しましょう。
コラムのポイント
・こどもエコすまい支援事業はリフォームでも5~60万円の補助額があります。
・2023年3月から申請受付ですが、早めに予約をしておくのがおすすめです。
Contents
こどもエコすまい支援事業とは
こどもエコすまい支援事業は国土交通省が主体の補助金事業で、次のような目的があります。
本事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年カーボンニュートラルの実現を図ることを目的とした事業です。
子育て世帯・若者夫婦世帯が対象と明記されているものの、リフォームは一般世帯の方も利用できる補助金制度です。
2022年11月28日に受付終了した「こどもみらい住宅支援事業」と名前・内容ともに似ていますが、別の事業として新設された制度です。
こどもエコすまい支援事業の補助額
こどもエコすまい支援事業の対象と補助額についてチェックしていきましょう。
注文住宅・新築住宅
これから建てる注文住宅や購入予定の建売住宅など、以下の要件を満たす新築が補助対象となります。
- 子育て世帯・若者夫婦世帯のどちらかに該当する
- 自ら居住することを目的に購入・発注する住宅
- 強化外皮基準に適合し再エネを除く一次エネルギー消費量▲20%に適合する ZEH、Nearly ZEH、ZEH Ready、ZEH Oriented※ 又は令和4年10月1日以降に認定申請をした認定長期優良住宅、認定低炭素住宅若しくは性能向上計画認定住宅
- 住戸の延べ面積が 50 ㎡以上
- ※子育て世帯=2004年(平成16年)4月2日以降出生の子を有する世帯
- ※若者夫婦世帯=令和4年4月1日時点で夫婦どちらかが39歳以下の世帯
他にも細かい要件や規定はありますが、注文住宅・新築住宅の場合は子育て世帯・若者夫婦世帯どちらかに該当しないと対象となりません。
補助額は一律100万円/戸となっています。
リフォーム
リフォームやリノベーションの場合は、世帯構成や住宅購入の有無によって補助額が変化します。
世帯構成 |
リフォームのパターン |
補助上限額 |
一般世帯 |
安心R住宅を購入してリフォーム |
450,000円 |
上記以外のリフォーム |
300,000円 |
|
子育て世帯・若者夫婦世帯 |
既存住宅を購入してリフォーム |
600,000円 |
上記以外のリフォーム |
450,000円 |
例えば、一般世帯の方がご自宅をリフォームする場合の補助上限額は30万円です。ただし国の安心R住宅基準をクリアした中古住宅を購入してリフォームする場合は45万円に。
子育て世帯・若者夫婦世帯の方は中古住宅・ご自宅どちらのパターンでも補助上限額がアップします。一申請当たりの補助金額は5万円以上からです。
また詳しい工事対象は次の章で紹介しますが、次のリフォームのうちどれかを行う必要があります。
- 開口部(窓・ドアの断熱改修)
- 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
- エコ住宅設備の設置
少しややこしくなってしまったので最後にまとめておきましょう。
※こどもエコすまい支援事業のリフォームについて
- どの世帯でも使える
- 子育て・若者世帯は補助上限が高くなる
- 自宅・中古住宅のリフォームどちらにも使える
- 断熱リフォーム・エコ設備設置が必要
こどもエコすまい支援事業のリフォーム工事対象
ここからは、こどもエコすまい支援事業でできるリフォーム工事と補助金額を詳しく解説します。
開口部の断熱改修
開口部の断熱改修で対象になるのは、断熱性能の高い窓ガラスやサッシの交換、玄関ドア交換などが含まれます。
省エネ基準・ZEH基準の2パターンがあり、性能の高いZEH基準の方が補助額は高くなります。
※省エネ基準レベル
|
補助額 |
ガラス交換(1枚あたり) |
大:1.4㎡以上 9,000円 |
中:0.8㎡以上1.4㎡未満 6,000円 |
|
小:0.1㎡以上0.8㎡未満 3,000円 |
|
内窓設置・外窓交換(1か所あたり) |
大:2.8㎡以上 23,000円 |
中:1.6㎡以上2.8㎡未満 18,000円 |
|
小:0.2㎡以上1.6㎡未満 15,000円 |
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ドア交換(1か所あたり) |
大:開戸1.8㎡以上 34,000円 大:引戸3.0㎡以上 34,000円 |
小:開戸1.0㎡以上1.8㎡未満 30,000円 小:引戸1.0㎡以上3.0㎡未満 30,000円 |
※ZEHレベル
|
補助額 |
ガラス交換(1枚あたり) |
大:1.4㎡以上 12,000円 |
中:0.8㎡以上1.4㎡未満 9,000円 |
|
小:0.1㎡以上0.8㎡未満 3,000円 |
|
内窓設置・外窓交換(1か所あたり) |
大:2.8㎡以上 31,000円 |
中:1.6㎡以上2.8㎡未満 24,000円 |
|
小:0.2㎡以上1.6㎡未満 20,000円 |
|
ドア交換(1か所あたり) |
大:開戸1.8㎡以上 45,000円 大:引戸3.0㎡以上 45,000円 |
小:開戸1.0㎡以上1.8㎡未満 40,000円 小:引戸1.0㎡以上3.0㎡未満 40,000円 |
例えば大サイズの掃き出し窓を省エネ基準のペアガラスに交換すると、9,000円×2枚で18,000円の補助額になるということです。
外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
断熱改修は、外気と接する外壁・屋根・天井・床に規定量以上の断熱材を使うリフォームが対象になります。
※省エネ基準レベル
施工箇所 |
補助額(1戸あたり) |
外壁 |
112,000円(部分施工は56,000円) |
屋根・天井 |
40,000円(部分施工は20,000円) |
床 |
69,000円(部分施工は34,000円) |
※ZEH基準レベル
施工箇所 |
補助額(1戸あたり) |
外壁 |
151,000円(部分施工は75,000円) |
屋根・天井 |
54,000円(部分施工は27,000円) |
床 |
92,000円(部分施工は46,000円) |
断熱性能がアップすると快適性・省エネ性がアップするので、築年数が経っているお住まいにおすすめです。
エコ住宅設備の設置
エコ住宅設備には太陽熱システムや蓄電池など大がかりなものから、浴槽・トイレ・水栓など身近なものも含まれます。
エコ住宅設備の種類 |
補助額 |
太陽熱利用システム |
27,000円/戸 |
高断熱浴槽 |
27,000円/戸 |
高効率給湯器 |
27,000円/戸 |
蓄電池 |
64,000円/戸 |
節水型トイレ(掃除しやすいもの) |
20,000円/戸 |
節水型トイレ |
19,000円/戸 |
節湯水栓 |
5,000円/戸 |
ユニットバス・トイレ・キッチンにも使えるので、リフォームで積極的に活用したい内容です。
子育て対応改修
子育て対応改修では、家事負担軽減・防犯性向上・生活騒音への配慮の3つのリフォームが対象となります。
※家事負担軽減の設備
子育て設備の種類 |
補助額 |
ビルトイン食器洗機 |
27,000円/戸 |
掃除しやすいレンジフード |
11,000円/戸 |
ビルトイン自動調理対応コンロ |
14,000円/戸 |
浴室乾燥機 |
21,000円/戸 |
宅配ボックス |
11,000円/戸 |
キッチン交換を伴う対面化改修 |
89,000円/戸 |
※防犯性の向上に資する開口部の改修
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補助額(1か所あたり) |
外窓交換 |
大:2.8㎡以上 34,000円 |
中:1.6㎡以上2.8㎡未満 24,000円 |
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小:0.2㎡以上1.6㎡未満 20,000円 |
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ドア交換 |
大:開戸1.8㎡以上 49,000円 大:引戸3.0㎡以上 49,000円 |
小:開戸1.0㎡以上1.8㎡未満 35,000円 小:引戸1.0㎡以上3.0㎡未満 35,000円 |
※生活騒音への配慮に資する開口部の改修
|
補助額 |
ガラス交換(1枚あたり) |
大:1.4㎡以上 9,000円 |
中:0.8㎡以上1.4㎡未満 6,000円 |
|
小:0.1㎡以上0.8㎡未満 3,000円 |
|
内窓設置・外窓交換(1か所あたり) |
大:2.8㎡以上 23,000円 |
中:1.6㎡以上2.8㎡未満 18,000円 |
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小:0.2㎡以上1.6㎡未満 15,000円 |
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ドア交換(1か所あたり) |
大:開戸1.8㎡以上 34,000円 大:引戸3.0㎡以上 34,000円 |
小:開戸1.0㎡以上1.8㎡未満 30,000円 小:引戸1.0㎡以上3.0㎡未満 30,000円 |
防災性向上改修
防災安全合わせガラスへの交換、対象ガラスを使った内窓や外窓交換が対象になります。
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補助額 |
ガラス交換(1枚あたり) |
大:1.4㎡以上 15,000円 |
中:0.8㎡以上1.4㎡未満 1,000円 |
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小:0.1㎡以上0.8㎡未満 6,000円 |
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内窓設置・外窓交換(1か所あたり) |
大:2.8㎡以上 37,000円 |
中:1.6㎡以上2.8㎡未満 25,000円 |
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小:0.2㎡以上1.6㎡未満 15,000円 |
バリアフリー改修
手すりや段差解消など、バリアフリー改修も補助金対象です。補助額は一か所あたりではなく一戸でカウントされます。
工事内容 |
補助額 |
手すり設置 |
5,000円/戸 |
段差解消 |
6,000円/戸 |
廊下幅等の拡張 |
28,000円/戸 |
衝撃緩和畳の設置 |
18,000円/戸 |
空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
空気清浄機能・換気機能があるエアコンを選べば、リフォームと一緒に補助対象にすることができます。
エアコンの冷房能力 |
補助額 |
3.6kW以上 |
25,000円/台 |
2.2kW超~3.6kW未満 |
22,000円/台 |
2.2kW以下 |
19,000円/台 |
リフォーム瑕疵保険等への加入
大規模なリフォームを行う場合、リフォーム瑕疵保険等の加入も補助対象となります。
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補助額 |
リフォーム瑕疵保険又は大規模修繕工事瑕疵保険への加入 |
7,000円/契約 |
こどもエコすまい支援事業の申請期間は?
申請期間は2023年3月~12月
こどもエコすまい支援事業の申請期間は2023年3月から12月までの予定です。
ただし国の補助金制度は予算上限があり、申込額が上限に達すると受付終了になるケースも。
実際「こどもみらい住宅支援事業」は2022年11月28日に急きょ打ち切りになり、補助金を受け取れなくなった方からの批判が集まりました。
参照:yahooニュース 本当に「子どもの未来」の支援?新築補助、申請打ち切りに批判殺到
このような事態を防ぐため、こどもエコすまい支援事業には事着工後の交付申請予約制度が用意されています。
リフォームは工事完了後の申請となりますが、早めに予約しておくことで打ち切りによる申請漏れを防ぐことができます。
スタートと一緒に申し込みが殺到する可能性もあるので、早めに見積もりをして計画を立てておくのがおすすめです。
まとめ
こどもエコすまい支援事業は幅広いリフォームが対象になり、補助金でオトクに工事をすることができます。
ユニットバス・キッチン・ペアガラスなど定番のリフォームにも使えますので、ぜひ有効活用してください。
埼玉県入間市周辺の補助金活用リフォームは、地元密着リフォーム専門店のハウスリンクにご相談ください。
お客さまのご要望に合わせて国・自治体の補助金をピックアップし、申請お手続きもしっかりサポートいたします。
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