なぜユニットバスリフォームは壁を壊す？理由や工事の流れ、注意点をプロが解説

ユニットバスの交換は、水回り設備の中でも比較的大掛かりなリフォームと言われています。

なぜなら、壁を壊す工事を伴うケースが多いからです。

では、なぜユニットバスリフォームでは壁を壊す必要があるのでしょうか。

今回は壁を壊す理由や工事の流れ、ユニットバスリフォームの注意点を解説します。

コラムのポイント

• ユニットバスリフォームでは周辺の一部の壁を壊すケースがほとんどです。
• 既存の浴室のタイプによって解体する壁が異なりますので、事前にリフォーム会社による現地調査を行いましょう。
• 壁の解体を伴うユニットバスリフォームでは、騒音などが気になるため周辺の方への配慮なども大切です。

ユニットバスのリフォームで壁を壊すケースが多い

＜事例：埼玉県狭山市お風呂リフォーム＞

結論からお伝えすると、ユニットバスのリフォームでは壁を壊すケースが多いです。

ただし、浴室の入り口付近の壁のみを壊すことで工事が行えることもあります。

もちろん浴室周りのすべての壁を壊すこともありますので、リフォーム会社に現場を見てもらい状況を判断してもらってくださいね。

浴室の壁を壊す場合、隣接している洗面脱衣所の壁の一部を壊すケースも多いです。

そのため、洗面脱衣所のクロス張り替えなどの内装工事も一緒に検討すると、きれいな仕上がりになります。

壁を壊してからユニットバスのリフォームをする6つの理由

＜事例：埼玉県狭山市お風呂リフォーム＞

そもそも、なぜお風呂を交換するだけなのに壁を壊す必要があるのでしょうか。

状況に応じた理由を解説します。

①ユニットバスの搬入経路を確保するため

ユニットバスのリフォームでは、新しいユニットバスの搬入と既存のお風呂の搬出が必要です。

もちろんユニットバスは部品ごとに分かれていますが、浴槽などの大きな部材は搬入が難しいケースも。

安全かつスムーズに搬入・搬出できるよう、経路確保のために壁の取り壊しを行います。

②ドア枠を付け替えるため

＜事例：埼玉県入間市お風呂リフォーム＞

ユニットバスは入り口の扉もセットになっています。

そのため、新たなユニットバスのドア枠を取り付けるために、入り口付近の壁の解体が必要です。

開き戸同士など、同じ形状のドアでもサイズが異なるケースが多いため、ほとんどの場合は壁を壊すと理解しておくと良いでしょう。

③タイル張りの在来浴室を解体するため

ユニットバス同士の交換の場合は、既存ユニットの壁を撤去をするだけで浴室の壁は壊さなくていいケースがほとんどです。

しかし、在来浴室は建物の壁にタイルが施工されているため、タイルを剥がす際に壁も一緒に壊さなければいけません。

浴室の壁全面を壊す必要があるため、ユニットバス同士の交換と比べて大掛かりな解体工事が必要です。

④浴室の空間を大きくするため

浴室のサイズ変更を伴うリフォームの場合も、浴室周りの壁を壊します。

壁の位置をずらして、空間を広げる必要がありますからね。

ただし、既存の浴室スペースに対してコンパクトなユニットバスが施工されていた場合は、壁を壊さずにユニットバスのサイズアップができることも。

リフォーム会社に図面チェックや現地調査を依頼し、最適な方法を提案してもらいましょう。

⑤浴室の位置を変更するため

浴室の位置を変更する場合も、壁の解体工事を行います。

間取り変更に必要な壁を解体し、給排水管や電気配線の移動なども必要なため、大掛かりな工事になるケースが多いです。

大幅に間取りを変える場合は、住みながらのリフォームが難しいことも。

打合せと同時並行で、仮住まいの検討も進めておきましょう。

⑥水漏れの補修を行うため

＜事例：埼玉県所沢市浴室リフォーム＞

水漏れが起きている場合、補修を行うために壁や床を壊すケースもあります。

そのままメンテナンスを行わずに新たなユニットバスを施工してしまうと、構造体の劣化が進んで建物の耐久性に影響が出るため大変危険です。

一度壁や床を解体し、土台や柱の現状をチェックし補修や交換を行います。

リフォームは建物の見えない部分を点検するための良い機会にもなるため、気になる点は事前にリフォーム会社に伝えてチェックしてもらってくださいね。

ユニットバスリフォームの流れを理解しよう！

ユニットバスリフォームの流れを紹介します。

ケース①　ユニットバス同士を交換

ユニットバスからユニットバスへの交換工事の流れを紹介します。

工事期間は約3日程度で完了するケースが多いです。

現場の状況などにより日数や流れは異なる場合もあります。

ユニットバス同士の交換リフォームの詳しい流れは、こちらのスタッフブログをチェックしてみてくださいね。

▶スタッフブログ：浴室リフォーム工事の様子（一連の流れ）をご紹介します

ケース②　在来浴室からユニットバスへ交換

在来浴室からユニットバスへの交換リフォームの流れを紹介します。

工事期間は約5～9日程度で完了するケースが多いです。

基本的な流れはユニットバスと似ていますが、浴室内の壁の解体工事やコンクリートで土台を作る工程がプラスされます。

工事中は入浴ができないため、どのように生活するのかあらかじめ検討しておきましょう。

ユニットバスへの交換リフォームの事例や費用は、こちらのコラムをチェックしてみてくださいね。

▶コラム；【お風呂リフォーム】驚きのビフォーアフター12選｜所沢・狭山・川越・入間の事例

リフォームでユニットバスを交換するときの注意点

＜事例：埼玉県入間市お風呂リフォーム＞

リフォームでユニットバスを交換するときの注意点を紹介します。

壁全面を壊すと解体費用が余分にかかる

浴室の壁全体を壊すと費用が余分にかかります。

なぜなら、解体時の職人さんの手間や時間が増えるからです。

また、廃棄物も多くなるため、運搬費用や処理費用もかかります。

あらかじめ詳細な見積もりを作成してもらい、予算をしっかりと確保しておきましょう。

壊すときに大きな音がする

壁の解体を伴うお風呂リフォームは、工事中に大きな音がします。

暮らしている人もストレスを感じやすいですが、近隣にお住まいの方に迷惑がかかることも。

特に、隣家との距離が近い一戸建てやマンションの場合は、騒音に対する対応が大切です。

近隣の方には事前にリフォーム工事をするや所要日数などを伝え、リフォーム会社には作業時間などにも配慮しながら工事を進めてもらいましょう。

給排水設備の工事中は水が使えなくなる

ユニットバスの交換は給排水設備の工事を伴うリフォームです。

工事中は給水管の元栓を止めるため、お風呂に関わらず家中の水が使えなくなるタイミングがあります。

水が使えなくなる時間帯を確認し、対応できるように事前に準備しましょう。

構造体などの劣化が見つかり追加工事が必要なケースも

ユニットバスのリフォーム時に壁や床を壊すことで、構造体などの劣化が見つかることも少なくありません。

例えば、水漏れを起こしていて柱や土台が腐食しているなどのケースです。

すると、追加で構造体の交換・補修工事などが必要になり、費用が上乗せされます。

打合せ時に起こり得る追加工事を確認しておき、予算を確保しておくと安心でしょう。

まとめ

ユニットバスのリフォームでは、一部・全体に関わらず壁を壊すケースが多いです。

壁を壊すことで、新たなユニットバスをしっかり施工できたり、スムーズに工事を進めることができます。

解体費用はユニットバスの交換費用に含まれているケースが一般的ですので、見積もりを受け取ったら確認してみましょう。

信頼できるリフォーム会社にユニットバスの交換を依頼し、お住まいに合わせた適切な工事を提案してもらってくださいね。

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