中古住宅リフォームに使える補助金を入間市の工務店が解説
中古住宅のリフォームをする際には、数年前から国が住宅の省エネを支援する為に行っている事業の補助金が活用できます。
2023年度の目玉であったこどもエコすまい支援事業は期限の12月を待たずに補助金の交付申請が終了になる可能性がありますが、今からでも間に合う補助金の種類と申請方法について確認していきましょう。
コラムのポイント
リフォームの際には断熱改修の補助金を活用できます。
フルリフォームでは、補助金を利用した窓の断熱改修を加えることで快適な室温が調う住宅が生まれます。
Contents
2023年度の中古住宅のリフォームへの補助金の特徴
2023年度の中古住宅のリフォームへの補助金は基本的に省エネ性を高めるリフォームに対する支援です。ただし、「対面キッチンにしたい」「屋根や外壁の塗装をしたい」「二世帯住宅にしたい」「高効率設備を導入したい」などの希望がある場合には、省エネ改修と組み合わせることで、受けられる補助金もあります。
さらにもう一つの特徴は、長期優良住宅へのリフォーム以外は、登録事業者に施工を依頼し、登録されている窓や給湯器などを使うことが、補助金の申請要件になっていることです。
もっとも補助金の範囲が広い「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、住宅を長く快適に暮らせる住まいにすることを目的に支援する補助金事業です。
結婚した子供の家族といっしょに暮らすことになったので、2世帯で暮らせる家にしたい、子育てに備えたい、メンテナンスが楽な家にしたい、災害に強い家にしたいなどの希望がある場合には、長期優良住宅化リフォーム推進事業が向いています。
長期優良住宅化リフォーム推進事業には、2種類のタイプがあり、それぞれ要件と補助額が異なりますので、確認していきましょう。
タイプ
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上限額 | 三世代同居対応改修工事
若者、子育て世帯 既存住宅の購入者 一次エネ20%以上 のいずれかに該当する場合の上限額 |
評価基準型
リフォームによって省エネ性・耐震性・劣化対策の評価基準に適合する住宅にする ※今年度は申請受付終了しています。 |
100万円 | 150万円 |
認定長期優良住宅型
リフォームによって省エネ性・耐震性・劣化対策・維持管理対策の評価基準に適合する住宅にし、認定を取得する ※申請受付継続中です。 交付申請の提出期限 令和5年12月22日(金) |
200万円 | 250万円 |
新築時に、これらの要件のうちいくつかを満たしていたが、予算的に認定を取るまでにはいかなかったというようなケースもあることと思います。そのような場合には、既に満たしている条件の工事はしなくても、現時点で条件を満たしていれば、認定を受けられます。
おもなリフォームの工事内容
リフォーム工事の種類 | リフォーム工事の内容 |
省エネ性能を向上させる為の改修 | 外壁、窓等を通しての熱の損失量を減らし断熱等性能等級3以上にする |
三世代同居向け改修
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キッチン、浴室、トイレ、玄関のうちの2つ以上を住宅内に複数増設する
ただし、玄関を2つ作っても住宅内で行き来できる状態になっている必要があります。 |
子育て世帯向け改修
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住宅内の事故防止
転落防止の為の手すりや衝撃吸収の為のクッションフロアなど、家の中での事故を防ぐ為の工事をする |
子どもの様子の見守り
対面キッチンにするなど家事をしながら子どもの見守りができるよう間取りを変更する |
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不審者の侵入防止
CPマーク付きの窓や玄関扉に交換し防犯性を高める |
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災害への備え
長押、壁下地補強する |
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親子がふれあえる空間づくり
親子でゆったり使える浴室にする為の拡張工事を行う |
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防災性の向上改修工事 | 玄関ドアを交換して耐震化する、壁を補強するなど基準を満たす耐震性能にする |
この他にインスペクション費用も補助の対象になります。長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助を申請の前には、専門家によるインスペクションを受け、住宅の劣化状況を明確にしておく必要があります。
この他にリフォームの履歴作成や維持保全計画作成にかかる費用、リフォーム瑕疵保険料も補助の対象です。
認定長期優良住宅にすると、暮らしやすくなることの他に、資産価値も向上します。
長期優良住宅化リフォーム推進事業評価室事務局 長期優良住宅化リフォーム推進事業
子育て対応改修やバリアフリー改修もできるこどもエコすまい支援事業
基本は省エネ改修ですが、子育て改修やバリアフリー改修を組み合わせられます。9月時点で90パーセントに達している為、2023年11月30日より早く申請受付が終了する可能性があります。
必須工事
こどもエコすまい支援事業では以下の3つの工事のうち、どれか一つをすることが補助金の要件の一つです。
窓・玄関ドアの断熱改修 | ガラスやサッシの種類、サイズによって補助額が変わります。 |
外壁、屋根・天井又は床の断熱改修 | 断熱材のグレードと量によって補助額が変わります。 |
エコ住宅設備設置 | 太陽熱利用システム・節水型トイレ・高断熱浴槽・高効率給湯機・節湯水栓・蓄電池のいずれかを導入する |
組み合わせてできる工事
上記のいずれかの省エネ改修をした場合、組み合わせると補助の対象になる工事があります。
子育て対応改修
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食洗器などの家事負担軽減設備
開口部の防犯・防音改修 対面キッチンへの改修 |
防災性向上改修 | 防風窓の改修 |
バリアフリー改修
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手すりの設置、段差解消、廊下幅等拡張、衝撃緩和畳の設置 |
空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 | |
リフォーム瑕疵保険への加入 |
補助金の上限額
こどもエコすまい支援事業では、世帯と住宅の条件によって補助額が変わります。
世帯 | 住宅の条件 | 上限補助額 |
子育て世帯
若者夫婦世帯 |
売買契約締結から3ヶ月以内の100万円(税込)以上の中古住宅をリフォーム | 60万円/戸 |
もとから居住している持ち家をリフォーム | 45万円/戸 | |
その他の世帯 | 売買契約締結から3ヶ月以内の100万円(税込)以上の安心R住宅をリフォーム | 45万円/戸 |
もとから居住している持ち家をリフォーム | 30万円/戸 |
国土交通省 こどもエコすまい支援事業事務局 こどもエコすまい支援事業事務局
フルリフォーム時にしたい窓の改修で活用できる既存住宅における先進的窓リノベ事業
フルリフォームを計画される際には、水回りの住宅設備機器交換と内装貼り替え、対面キッチンへの間取り変更などが中心になることが多いことと思います。その際に、断熱改修もいっしょにすると、暑さや寒さへの対策ができ、快適な環境の家に生まれ変わります。
補助額
先進的窓リノベ事業は窓の断熱改修が補助対象となる支援事業です。補助対象工事の内容に応じて一戸当たり、5万円から最大200万円までが補助されます。
対象になる工事
ガラス交換、内窓設置、窓交換という3つの方法全てが補助の対象です。
壁を残すフルリフォームにおすすめの工事は内窓設置です。ガラス交換より効果が高く、窓交換より費用を抑えられるからです。
壁を壊すスケルトンリフォームの場合は、はつり工法での窓交換ができます。はつり工法での窓交換は、単独ですると高額な費用がかかってしまう為、窓のリフォームだけをする場合にはあまり採用されない方法です。
ただ、スケルトンリフォームのタイミングでするなら、足場代などが窓だけにかからないことや、新築用の窓を取り付けられることから、窓のリフォームだけする場合より費用を抑えられます。
2023年12月31日までが期限ですが、現在戸建て住宅では59パーセント、マンションなどの集合住宅では62パーセントまで申請受付がされています。
9月から公募が始まった「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」
環境省が行っている既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、9月の公募が始まったばかりです。ただ、こちらも申請金額の合計が予算に達した日の前日に、令和5年12月8日を待たずに公募が終了します。
断熱リフォーム支援事業には2つのトータル断熱と居間だけ断熱があり、断熱改修の範囲を選べます。
どちらも上限120万円として、断熱改修にかかった費用の3分の1が補助されます。
中古住宅を購入してフルリフォームをする際、住宅設備機器交換と内装の貼り替えはどうしても外せない工事です。予算と考え併せて、断熱改修を部分的にしたり、対面キッチンへの改修をあきらめたりすることを検討されることもあるのではないでしょうか?
そのような際には補助金を活用して、快適な室温が調う家を実現しましょう。補助金はどのように申請したら良いのかわからない、リフォーム計画と補助金をかみ合わせる方法が実感できない…というような場合には、お気軽にご相談ください。
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