建売住宅をリフォームするメリット・デメリットと費用相場を解説
建売住宅を購入後にリフォームすることで、次のような要望を叶えることができます。
- 自分の暮らし合った住まいにしたい
- デザイン性や機能性を高めたい
- オリジナル性をプラスした建物にしたい
しかし、建売住宅を購入してさらにリフォームする場合、費用面などが気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、建売住宅をリフォームするメリット・デメリット、工事内容ごとの費用相場を紹介します。
コラムのポイント
- 建売住宅を購入してリフォームすることで、デザイン・機能性・快適性を向上させることができます。
- 土地を購入して注文住宅を建てるよりも、建売住宅をリフォームする方が費用を抑えられるケースが多いです。
- 希望の間取りにできるか、仕様や設備の交換ができるかを、物件購入前にリフォーム会社に相談しましょう。
Contents
- 建売住宅をリフォームする6つのメリット
- ①オリジナル性をプラスできる
- ②自分好みのデザイン・仕様にできる
- ③生活スタイルに合った間取りにできる
- ④築浅なので構造部などの大掛かりな工事は不要
- ⑤注文住宅を建てるよりも費用を抑えられる
- ⑥注文住宅よりも早く入居できる
- 建売住宅をリフォームする3つのデメリット
- ①建物に元々ついていた保証が適用外になることがある
- ②希望する間取りに変更できないことがある
- ③リフォームのタイミングによっては住宅ローンに含めることができない
- 建売住宅をリフォームする費用相場
- 内装リフォームの費用相場
- 水回りリフォームの費用相場
- 外回りリフォームの費用相場
- リフォームする前提で建売住宅を購入する際のポイント
- ①なるべく理想に近い間取りを選ぶ
- ②希望する間取り変更が可能かを事前に確認する
- ③購入する前にリフォーム会社に相談する
- ④元々建売住宅に付いている保証内容を確認する
- まとめ
- 埼玉県入間市・所沢市・狭山市・川越市の建売住宅リフォームはハウスリンク
建売住宅をリフォームする6つのメリット
建売住宅を購入後にリフォームするメリットを紹介します。
①オリジナル性をプラスできる
建売住宅は似たような外観で、シンプルな内装デザインのケースが多いですよね。
購入後にリフォームすることで、注文住宅のようなオリジナル性をプラスできます。
外回りはカーポートや門柱、庭などに手を加えることで、周りの建売住宅と差を付けることが可能です。
室内はお気に入りの照明に交換したり、使いやすい場所に収納棚を取り付けたりしても良いでしょう。
建売住宅をリフォームして、オンリーワンのポイントを作ってみてくださいね。
②自分好みのデザイン・仕様にできる
建売住宅をリフォームすれば、自分好みのデザインや仕様にすることができます。
外観や間取りは気に入っていても内装が好みではない場合、クロスやドアのデザイン・色を変えるだけで印象を大きく変えることが可能です。
また、洗面台をおしゃれにしたい場合、既製品の洗面台を活かして造作風にする方法もあります。
洗面台本体はそのままで、次のような箇所を交換しましょう。
- ミラーキャビネット
- 照明
- タオルリング
- 壁材(壁紙からタイルなど)
洗面台は既製品を使うことで、機能性の高さを保てますし、給排水工事が不要のためリーズナブルにリフォームできます。
もちろんデザインにこだわりたいなら、洗面台全体を交換することも可能です。
さまざまな空間をカスタマイズして、自分好みのデザイン・仕様に仕上げましょう。
③生活スタイルに合った間取りにできる
建売住宅を購入後に間取り変更リフォームをすれば、生活スタイルに合った住まいにカスタマイズできます。
壁を壊して開放的な空間にしたり、収納を増やしたりするなど、様々な間取り変更が可能です。
建売住宅は万人が暮らしやすいような間取りが採用されています。
そのため、住む方に完全にマッチした間取りの物件を見つけることは難しいです。
理想に近い間取りの建売住宅を見つけ、購入後にリフォームして、より自分の暮らしに合った配置・動線に変更しましょう。
④築浅なので構造部などの大掛かりな工事は不要
新築の建売住宅は購入後すぐならば、基本的に構造面は問題がないため、大掛かりな工事は必要ありません。
現在の耐震基準を満たしている建売住宅なら、耐震補強工事はしなくても良い可能性が高いでしょう。
ただし、間取りや構造によっては耐震性に不安が残るケースもあります。
気になる方は、専門家やリフォーム会社に建物を確認してもらい、耐震補強工事の必要性があるのか判断してもらいましょう。
⑤注文住宅を建てるよりも費用を抑えられる
建売住宅を購入してリフォームする場合、注文住宅を建てるよりも費用を抑えられるケースが多いです。
2022年度に住宅金融支援機構が行った「フラット35利用者調査」では、建物の購入する際の費用に関して次のような結果が出ています。
全国 | 埼玉県 | |
---|---|---|
土地付き注文住宅の所要資金額 (建築費と土地取得費の合計) |
4,694.1万円 | 4,931.5万円 |
建売住宅の所要資金額 | 3,719,0万円 | 3732.4万円 |
建売住宅は、土地を購入して注文住宅を建てる場合と比べて1,000万円前後の所要資金額が低いです。
内装や設備の交換リフォームは、数十万~数百万円費用で可能なケースがほとんどです。
リフォーム内容にもよりますが、注文住宅を建てるよりも建売住宅を購入後にリフォームした方が費用を抑えられるでしょう。
⑥注文住宅よりも早く入居できる
建売住宅を購入してリフォームした方が、注文住宅を建てるよりも早く入居することができます。
建売住宅なら購入から引き渡しまで約1ヵ月程度です。
購入後に内装や設備、間取り変更などのフルリフォームをした場合でも、工事期間は2~3ヵ月で完了することが一般的です。
対して、注文住宅は契約後の打合せが1~3ヵ月、着工から引き渡しまで4~6ヵ月かかることが一般的です。
そのため、トータルで半年以上かかってしまうケースも少なくありません。
建売住宅なら、実際に暮らしてみてからリフォーム内容を決めることもできます。
とにかく早く住みたいなら、建売住宅を選びましょう。
リフォーム期間はこちらのコラムで詳しく解説していますので、参考にしてみてくださいね。
▷関連コラム:リフォームにかかる期間はどれくらい?フルリフォーム・内装・水回りなどジャンル別に解説
建売住宅をリフォームする3つのデメリット
建売住宅をリフォームするデメリットを紹介します。
①建物に元々ついていた保証が適用外になることがある
建売住宅には、購入時に保証が付いていることが一般的です。
しかし、リフォームによって建物に手を加えてしまうと、元々ついていた保証が適用外になるケースも少なくありません。
例えば、設備の交換をした後に水漏れをした場合、元々ある配管に問題があるのかリフォーム時の施工ミスなのか判断が付かないことがあります。
どちらの責任か分からない場合、保証を適用することは難しいですよね。
このような事例が起こる可能性があるため、リフォームすると新築時の保証がなくなることがほとんどです。
建売住宅を購入時に保証について確認し、デメリットを納得した上でリフォームしましょう。
②希望する間取りに変更できないことがある
建売住宅の構造によっては、希望する間取りに変更できないことがあります。
なぜなら、耐力壁や構造上必要な柱は、取り除くことができないからです。
間取り変更できたとしても、不自然な箇所に柱や壁が残ってしまうケースも。
リフォーム前提で建売住宅を購入するなら、事前にリフォーム会社の目で物件を確認してもらうことをおすすめします。
③リフォームのタイミングによっては住宅ローンに含めることができない
建売住宅を購入してリフォームする場合、タイミングによっては住宅ローンに含めることができません。
一般的に、住宅ローンは建売住宅を購入するときに組みます。
リフォームの費用も住宅ローンに含めたいなら、この段階で工事計画が立てられていて金額がわかる見積もりが必要です。
そのため、住んでからゆっくりリフォーム計画を立てようと思っている場合は、住宅ローンにリフォーム費用を含めることができません。
タイミングを遅らせて工事をする場合、現金で支払ってリフォームするか、リフォームローンの借り入れが必要です。
リフォームローンは住宅ローンと比べて金利が高いため、返済の負担が大きくなってしまいます。
リフォーム費用も住宅ローンに含めたいなら、早めにリフォームの打合せを進めてくださいね。
建売住宅をリフォームする費用相場
建売住宅のリフォームで、採用されることが多い工事の費用相場を紹介します。
内装リフォームの費用相場
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
壁クロスの貼り替え | 約6~30万円 |
2部屋を1部屋にまとめる | 約50~80万円 |
畳からフローリングに | 約15~60万円 |
床暖房の敷設 | 約50~150万円 |
大型の収納棚造作 | 約40~90万円 |
こちらはリビング・ダイニングの改装リフォームの事例です。
- 壁を壊して1部屋にリフォーム
- 天井・壁紙・フローリングの張り替え
- 床暖房設置
- 内窓の設置
- カップボード設置
- 内窓の設置
- 照明器具の交換
- 食洗機の交換
これらの工事を行って、約457万円の工事費用でした。
水回りリフォームの費用相場
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
洗面所の改装 | 約20~100万円 |
タンクレストイレへの交換 | 約30~50万円 |
IHコンロへの交換 | 約18~80万円 |
キッチン全体のリフォーム | 約80~400万円 |
オール電化への改修 | 約100~200万円 |
高効率給湯システムの設置 | 約55~100万円 |
こちらは、洗面所とトイレの設備交換と内装工事を行った事例です。
こちらのお住まいは築年数が経っているため、設備本体も交換しました。
築浅の建売住宅の場合は、内装を張り替えるだけでもおしゃれな仕上がりになります。
洗面所は収納する物を考えて、洗面台横と洗濯機上にキャビネットを追加しました。
トイレはシックな壁紙とクッションフロアで仕上げ、シンプルモダンな空間にコーディネートしています。
外回りリフォームの費用相場
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
スレート屋根の塗り替え | 約20~80万円 |
外壁材の重ね塗り | 約50~150万円 |
ウッドデッキの新設 | 約10~80万円 |
太陽光発電システム | 約200~300万円 |
こちらは駐車場の土間コンクリートとEVコンセント設置した事例です。
- 土間コンクリート敷き
- EVコンセント設置
- 水栓の移設
上記の工事を行って、約87万円の費用でした。
駐車場は所有している車の台数や種類に合わせて、リフォームしましょう。
リフォームする前提で建売住宅を購入する際のポイント
リフォーム前提で建売住宅を選ぶときのポイントを紹介します。
①なるべく理想に近い間取りを選ぶ
建売住宅はなるべく理想に近い間取りを選びましょう。
内装や設備工事よりも、大掛かりな間取り変更の方が費用がかかります。
既存の間取りをなるべく生かせるような物件を選ぶことで、リフォーム費用を抑えやすいです。
②希望する間取り変更が可能かを事前に確認する
建売住宅を購入後に間取り変更をしたいなら、事前にリフォーム会社へ可否を相談しましょう。
希望する位置の柱や壁を壊せない場合、別の建売住宅の方が理想の間取りに近づけるかもしれません。
信頼できるリフォーム会社に図面や現地を見てもらい、判断してもらってくださいね。
③購入する前にリフォーム会社に相談する
建売住宅を購入する前に、必ずリフォーム会社に工事の相談をしましょう。
事前に希望の工事を相談しておくことで、リフォーム費用が明確になるため、予算オーバーを防ぐことができます。
住宅の購入費とリフォーム費用を合わせた総額を把握し、無理のない返済計画を立てましょう。
④元々建売住宅に付いている保証内容を確認する
建売住宅を購入する際には、保証内容やアフターフォローについて確認しましょう。
- どの程度の保証が付いているのか
- リフォーム後の保障やアフターフォローはどうなるか
これらを確認しておけば、入居後に不具合が起きた際のトラブルを避けやすいです。
また、リフォーム会社側の保証やアフターフォロー内容も忘れずに確認してくださいね。
まとめ
建売住宅のリフォームは、建物の質やデザインをより向上することが可能です。
ご家族の暮らしに合った住まいにリフォームすることで、暮らしやすく快適に過ごすことができます。
気に入った建売住宅が見つかったら、幅広いリフォームに対応している実績の多い住宅会社に相談し、希望のリフォームができるか相談しましょう。
リフォーム費用の見積もりも作ってもらい、物件購入費用との総額で資金計画を立てることが、建売住宅リフォームのポイントです。
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