フローリングリフォームの種類と費用相場｜床材選びのポイントや注意点も

フローリングは視界に入る面積が広く、お部屋全体を彩る重要な要素であり、デザインや快適性に大きな影響を与えます。

また、フローリングは築15～20年程度でリフォームすることが一般的です。

フローリングリフォームには、張り替えや重ね張りなどの工法、用途に合わせた適切な床材の選択が重要です。

さらに、工法や床材によって費用が変動するため、費用対効果を考慮することも求められます。

そこでこの記事では、フローリングリフォームを検討する際に必要な基礎知識をわかりやすく解説します。

コラムのポイント

• フローリングリフォームでは、適切な床材や工法の選択が重要です。
• プロに依頼することで高品質な仕上がりが期待できます。
• ライフスタイルや用途に合わせてリフォームを検討し、理想的な空間を実現しましょう。

フローリング材＆フロア材の種類と特徴

フローリング材の選択は、快適な暮らしを実現するうえで重要な要素です。

さまざまな種類のフローリング材やフロア材がありますが、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。

合板フローリング

合板フローリングは、薄い木材を接着剤で結合させたもので、表面には天然木の薄板が貼り付けられています。

また、耐用年数は10〜15年程度です。

特徴

• 丈夫でお手入れしやすい。
• 表面が加工されており防水性や耐久性が高く、扱いやすい。
• 無垢フローリングに比べて安価で、色やデザインの種類が多い。

メリット・デメリット・向いている人

• メリット：耐水性があり、メンテナンスが簡単。施工も比較的容易。
• デメリット：木の質感や風合いは劣り、削って補修することができない。
• 向いている人：家のお手入れに時間を割けない方や、費用を抑えたい方におすすめ。

無垢フローリング

無垢フローリングは自然の木から1枚の板を切り出した床材で、木の風合いや温かみを感じることができます。耐用年数は20〜30年程度です。

特徴

• 日々の暮らしで木の香りや温かさを感じられる。
• 経年による色の変化を楽しめる。

メリット・デメリット・向いている人

• メリット：自然素材ならではの肌触りや風合いを楽しめる。断熱性、調湿機能がある。
• デメリット：湿度による膨張や収縮があり、お手入れが必要。
• 向いている人：裸足で過ごされる方や、木の色や風合いが変化する過程を楽しみたい方におすすめ。

クッションフロア

クッションフロアは塩化ビニール素材でできた床材で、クッション性に優れています。木目調のデザインも提供されており、フローリングの代用として利用されることもあります。

クッションフロアの耐用年数は10〜15年程度です。

特徴

• クッション性に優れているため、床と足への衝撃を緩和してくれる。
• 施工が簡単で、価格が比較的リーズナブル。

メリット・デメリット・向いている人

• メリット：耐水性が高く、メンテナンスが簡単。
• デメリット：劣化が早く、傷がつきやすい。
• 向いている人：ペットを飼っている方や小さなお子さまがいるご家庭におすすめ。

フローリングリフォームの種類と費用相場

6畳の部屋のフローリングリフォームについて、各工法ごとの費用相場をご紹介します。

フローリング張り替え　15～20万円

既存のフローリングを1度剥がして、新しい床材に張り替える方法です。

今の床がフワフワと柔らかい、または破損している場合には通常、張り替え工法が選ばれます。

また、フローリングの裏に断熱材を追加することで、冬の床冷えを軽減することも可能です。

一般的なフローリング張り替えの費用相場は15～20万円前後です。

しかし、「根太」や「大引き」と呼ばれる床下地をやり直す場合や、家具の移動が必要な場合は、追加の費用がかかることもありますので、ご注意ください。

フローリング上張り（重ね張り）　10～15万円

既存のフローリングの上から、新しい床材を重ねて張る方法です。

フローリングをはがす手間や廃材処分費がかからないため、張り替えよりも費用を抑えられる点がメリットです。

また、床材が2重になるため、強度が増すメリットもあります。

ただし、新しい床材の厚み分だけ高さが出るため、ほかのお部屋と段差が生じることがあり、注意が必要です。

一般的なフローリング材は12mmで、重ね張り用の薄い床材もありますが、質感や耐久性は低下します。

また、既存のフローリングや床下地が劣化している場合、重ね張りをすると歩くときに床がギシギシと音を立てるケースもあります。

したがって、重ね張りと上張りのどちらが良いかは、プロの判断が必要です。

また、上張りの費用相場は10～15万円前後です。

▷関連コラム：フローリング重ね張りはデメリット対策が重要｜失敗しない上張りリフォームのコツ

クッションフロア上張り　5万円～

既存のフローリングの上から、塩化ビニール製のクッションフロアを重ね張りする方法です。

6畳程度のお部屋であれば、工事期間が1日前後で済み、費用も比較的抑えられる点がメリットです。

特に、水回りやペットを飼育するお部屋など、汚れやキズが気になる場所では、クッションフロアが選択肢の1つとして挙げられます。

クッションフロアであれば、費用を抑えつつ、必要に応じて短いサイクルで張替えることも可能です。

フローリングリフォームのポイント＆注意点

部屋の過ごし方や用途に合わせて床材を選ぶ

お部屋での過ごし方やリフォームの目的によって、どの床材が最適かは異なります。

たとえば、長時間リビングで過ごす場合は、デザイン性や質感が高い無垢フローリングがおすすめです。

一方、寝るだけの寝室や子供部屋では、合板フローリングで費用を抑えることも考えられます。

ペットを飼っている・飼う場合は、滑り止めやおしっこが染みこみにくい加工がされたフローリングがおすすめです。

このような配慮が、快適で使いやすい空間づくりにつながります。

木目の方向を考える

同じフローリングでも、木目の方向によってお部屋の印象は変わります。

一般的には、お部屋の長手方向に木目をそろえることが多く、これによって奥行きが強調されて広く見える効果があります。

お部屋の形や家具配置も考慮しながら、木目の方向を検討しましょう。

巾木にもこだわろう

フローリングと壁の間に取り付ける巾木も、デザイン性や耐久性に大きな影響を与える要素です。

通常はフローリングと同じ色の巾木を選ぶことが多いですが、あえて色を変えてアクセントにするのもおしゃれに見せるテクニックです。

また、巾木には高さや厚み、デザインなどにさまざまな種類がありますので、フローリングと調和させるためのコーディネートを考えてみましょう。

フローリングリフォーム事例

ここでは、実際のフローリングリフォーム事例をご紹介します。

実際の写真とともに工期、費用目安などを紹介し、リフォームの具体的なイメージを掴んでいただけます。

フローリング＋壁紙張り替え

こちらは、賃貸マンションでのフローリングリフォーム事例です。

リフォーム内容は床張替工事と壁張替工事で、工期は1日で完了しました。

施工の費用目安は10万円以下です。

賃貸マンションのため、最短で施工を完了するよう努めました。

＜施工事例：埼玉県入間市内装リフォーム｜壁紙、床張替リフォーム＞

畳からフローリングにリフォーム

畳からフローリングに変更したリフォーム事例をご紹介します。

お客様のご要望に応じて、畳からフローリングに変更し、壁紙を張り替え、建具も交換しました。工期は3日間で、費用は約30万円となりました。

マンションのため、遮音性を考慮して置床も作成しました。

＜施工事例：都東村山市内装リフォーム｜畳からフローリングに変えて洋風な仕上がりに＞

また、以下の記事では畳からフローリングにリフォームする際の費用や注意点について解説していますので、あわせてごらんください。

▷関連コラム：畳からフローリングの費用事例｜要注意ポイントも解説

フローリングのDIYリフォームは可能？

フローリングリフォームは有資格者でなくても実施可能です。

DIY専用の床材も販売されており、カッターなどで比較的簡単にカットできます。

ただし、プロのようにキレイに仕上げるのは容易ではありません。

フローリングは15～20年と長期間使用する部分ですので、可能な限りプロの技術におまかせするのがおすすめです。

まとめ

フローリングリフォームは、お部屋の印象や快適性を大きく左右する重要な工事です。

適切な床材や工法を選ぶことで、理想的な空間を手に入れることができます。

DIYでもリフォームは可能ですが、プロの技術に頼ることで高品質な仕上がりを実現できます。

リフォームを検討される際には、用途やご自身のライフスタイルに合わせた選択をすることがポイントです。

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