床が沈む原因は何?DIYでの応急処置の方法や修理費用までわかりやすく解説

床が沈む

歩くと床が沈む場合、基礎構造の劣化、シロアリによる食害など、さまざまな原因が考えられます。

適切に対処せずに放置してしまうと、床が抜け落ちるリスクも少なくありません。

そこで今回は、埼玉県でリフォームを手がける「ハウスリンク」が、床が沈む原因や、DIYでの応急処置の方法、修理する際にかかる費用について詳しく解説します。


ラムのポイント

  • 床が沈む原因は、基礎部分の経年劣化や損傷、シロアリによる被害などさまざまです。
  • ベニヤ板やコンパネなどの板を敷くことで、沈み込みを一時的に軽減できます。
  • 根本的な修理のためには、床の張り替えリフォームが必要です。

 

 

床が沈む主な原因

床が沈む

床が沈む主な原因として、次の6点があげられます。

基礎部分の経年劣化や損傷

床の基礎構造は、建物全体の重さを支える大切な部分です。

しかし、メンテナンスを怠ると経年劣化や損傷は避けられず、時間の経過とともに徐々に劣化していくことで、床が沈む原因となる場合があります。

例えば、コンクリートの基礎の場合は中性化と呼ばれる現象が起き、基礎内部の鉄筋が錆びることで強度は衰えてしまいます。

地震や日常的な振動が繰り返されるうちに、基礎にひび割れが生じて、それが次第に広がってしまうケースもゼロではありません。

木造住宅の場合、床束や土台が湿気に弱く、十分に換気がされていないと傷みやすいため、メンテナンスを怠っていると劣化が進行していきます。

その状態のまま放置してしまうと、床下の劣化がさらに進み、床が沈む原因になりかねません。

木材のカビ・腐食による強度低下

木材がカビ・腐食によって本来の強度を失ってしまうのも、床が沈む原因です。

とくに床下のような湿気がこもりやすい環境では、風通しが悪いためカビが増えやすく、木を腐らせる木材腐朽菌の活動も活発化します。

木材腐朽菌が活発に働くと、木の主要成分であるリグニンやセルロースなどが分解されていき、木材の強度が著しく下がります。

初期段階では見た目に変化がありませんが、症状が進行すると木材がスポンジ状になり、耐久性が激減するため注意が必要です。

耐久性が下がってしまうと、荷重に耐えきれなくなり、床が沈む原因となります。

シロアリ被害による木材の空洞化や損傷

床が沈んでしまう場合、シロアリ被害による木材の空洞化や損傷が進んでいる恐れがあります。

日本でよく見られるヤマトシロアリやイエシロアリは、じめじめとした場所を好むため、床下のような湿度の高い場所はとくに注意が必要です。

シロアリは家の木材を内側から食べ荒らすため、被害が目に見えづらく、気づいたら食害が進んでいるケースも少なくありません。

そのため、見た目は問題のない木材に見えても、中身がスカスカになっていることもあります。

被害が深刻になると、床材や根太、大引きといった部材が劣化し、振動や重さに耐えきれずに床が沈んでしまいます。

このような被害を防ぐには、定期的な点検と防除対策が欠かせません。

重量物を長期間同じ場所に置いていた

ピアノや大型家具、多くの書籍が入った本棚などの重量物を、長期間同一箇所に置いていた場合、局所的な過荷重状態が続きます。

その結果、荷重が集中していた箇所の床材や構造に疲労が蓄積され、床が沈んでしまう場合があります。

とくに木造住宅の場合、根太や大引の間隔が広く開いている箇所に重量物が置かれていると、床材がたわみやすく、破損するリスクが高まるため注意しましょう。

地盤沈下や家屋自体の沈下による床の歪み

地盤沈下が発生している、あるいは家屋自体が沈下している場合、その影響で床が歪んで沈む原因となります。

とくに地盤が軟らかい土地や盛土された土地では、建物の重さ、地下水の汲み上げすぎなどが影響し、地面が不均等に沈んで建物全体が傾いてしまうのです。

地盤沈下は建物全体に悪影響を与えるため、床だけでなく壁や天井がひび割れてしまうこともめずらしくありません。

こういった状態を防ぐには、家を建てる前に地盤をしっかりと調査し、適切な基礎工事を行う必要があります。

施工ミスや工事不良

施工ミスや工事不良が起こると、床が沈む重大な原因となります。

例えば、次のような施工ミスが見られる場合、床の強度不足を招くため注意が必要です。

  • 根太や大引きの間隔が設計と異なる
  • 金物による固定が適切に行われていない
  • 床材の厚さや品質が規格を満たしていない

こういったミスは、住宅の完成直後にすぐ気づくことが困難なため、時間が経つにつれて徐々に欠陥が表面化し、床が沈むなどのトラブルにつながります。

工事監理と完了検査を徹底した業者に施工を依頼することで、上記のような不備を防ぎましょう。

DIYでもできる床が沈む場合の応急処置方法

床が沈む

床が沈んでいる場合、修理までの応急処置をDIYで行うことも可能です。

具体的には、次のような方法があげられます。

ベニヤ板やコンパネなどの板を敷く

沈んでいる床部分よりも一回り以上大きく、厚みのあるベニヤ板やコンパネ(コンクリートパネル)を敷くことで、荷重が分散されて沈み込みを軽減できます。

しかし、あくまでも一時的な軽減措置のため注意しましょう。

重い家具は移動する

床が沈んでいる箇所に、本棚やピアノ、タンスなどの重量のある家具が置かれている場合、別の場所へと移動させて荷重を軽減しましょう。

これにより、沈み込みがそれ以上悪化するスピードを遅らせることができます。

クッション性のあるマットを敷く

沈みやすい部分にクッション性のあるマットやカーペットを敷くことで、荷重が分散され、足元の沈みを軽減できます。

しかし、ベニヤ板やコンパネと同様に、一時的な処理で修理ではないため注意が必要です。

床下の換気を良くする

床の沈み込みや、木材の傷み・腐食の進行を遅らせるために、床下の換気を改善しましょう。

床下用の換気扇を設置する、床下調湿剤を利用するなど、湿気対策を行うことで床下の劣化を防ぎます。

これにより、シロアリ予防にも効果が期待できます。

床が沈む場合のリフォーム方法

床が沈む

床の沈みを根本的に修理するには、リフォーム工事が必要です。

主な方法としては、次の5つがあげられます。

方法特徴工期おすすめのケース
張り替え工法下地から新床材に一新できる長め床全体が劣化している
上張り工法(重ね張り工法)工事は短期間で費用を抑えやすい短い軽度の沈みや部分的ダメージのみ
シロアリ対策床材や下地の補修+駆除処理1日〜数日シロアリ被害が疑われる場合
基礎改修工事建物全体の耐久性を根本的に改善非常に長い地盤や基礎の沈下・損傷がある
配管修理漏水原因の根本対応+床補修数日給排水トラブルや漏水が見られる

張り替え工法

既存の床材を全て撤去し、新しい床材へと張り替える方法です。

床の沈みが激しく、著しく傷んでいるような場合や、見た目を大きく変化させたい場合に適しています。

床を剥がすので下地の状態も確認・補修できるのはメリットですが、上張り工法と比較すると手間やコストがかかる点に注意が必要です。

上張り工法(重ね張り工法)

既存の床材の上に新しい床材を重ね張りする方法です。

床を解体したり、廃材を処分する手間が省けることで、短期間かつ低コストで施工できます。

床の沈みや傷みが軽度な場合にはおすすめですが、下地の状態は確認できないため注意しましょう。

シロアリ対策

シロアリの被害を受けたことで床が沈んでいる場合、シロアリの駆除と防除が必要です。

被害が発生した木材や下地を交換した上で、再発しないように駆除薬剤を散布します。

年に1回の定期点検、5年に1回の薬剤散布を続けることで、対策を徹底しましょう。

基礎改修工事

家の基礎部分そのものに問題があると考えられる場合、基礎の補強や地盤改良が求められます。

床だけでなく建物全体の耐久性・安全性を確保するための工事のため、工期は長くなります。

配管修理

床下配管の劣化や漏水が原因で床材が傷んで沈んでいる場合、配管修理・交換が必要です。

床材や下地の補修とあわせて実施しましょう。

 

こちらの記事では、フローリングリフォームの種類について詳しく解説しています。

▷関連コラム:フローリングリフォームの種類と費用相場|床材選びのポイントや注意点も

 

床が沈む場合の修理・リフォームにかかる費用

床が沈む

床が沈む場合の修理・リフォームにかかる費用について、表にまとめました。

方法費用目安
張り替え工法3〜6万円/畳
上張り工法(重ね張り工法)2〜5万円/畳
シロアリ対策1,000〜2,000円/㎡
基礎改修工事数十万円〜
配管修理数万円〜

上張り工法はもっともリーズナブルですが、床の沈みや傷みが進行している場合には張り替え工法がおすすめです。

また、基礎改修工事を行うとなると、工事の規模が大きくなり、コストもその分高くなってしまいます。

補修費用をできる限り抑えるためにも、床の沈みに気づいたらすぐに業者へと相談しましょう。

まとめ

床が沈む

カビや腐食による床下の強度低下、シロアリの食害による木材の空洞化や損傷など、床が沈む原因はさまざまです。

「床が沈む気がする」と気づいたら、速やかに業者へ相談し、被害が拡大するのを防ぎましょう。

早急に対応することで、補修費用を最小限に抑えられます。

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