リフォームの失敗例と対策をセットで覚えよう|やり直し工事についても解説
リフォームはマイホームのデザインや住み心地を向上させるのが目的ですが、残念ながら失敗してしまった先輩の声も少なくありません。
この記事ではよくあるリフォームの失敗と対策を、間取り別に詳しく解説します。
万が一失敗してしまったときのやり直し工事についても紹介しますので、リフォーム計画の前にぜひ覚えておいてください。
Contents
- ■リフォームで失敗はなぜ起こる?
- ・イメージ違い
- ・予算オーバー
- ・施工ミス
- ■リビングの失敗例と対策
- ・フローリングのキズが目立つ
- ・仕上がりのイメージが違う
- ・プライベートスペースが無い・・・
- ・大きな窓がまぶしいor目線が気になる
- ■キッチンの失敗例と対策
- ・ワークスペースが狭くなってしまった
- ・キッチンの高さが合わない
- ・オプションを結局使わなかった
- ■浴室の失敗例と対策
- ・ユニットバスが小さくなってしまった
- ・追加費用&工期延長が発生した
- ■トイレの失敗例と対策
- ・便器が大きくなってトイレが狭くなった
- ・床がすぐ黒ずんでしまった
- ■洗面の失敗例と対策
- ・壁とのすき間にモノが落ちる
- ・収納が足りない
- ・洗面ボウルが大きいor小さい
- ■和室の失敗例と対策
- ・すぐ和室が不要になってしまった
- ・中途半端に洋室化したら不満・・・
- ■寝室の失敗例と対策
- ・窓が近くて暑いor寒い
- ・ほかの部屋の音がうるさい
- ■万が一失敗したときはどうすれば良い?
- ■まとめ
■リフォームで失敗はなぜ起こる?
・イメージ違い
リフォームは完成まで仕上がりが分かりませんので、デザインや使い勝手のイメージ違いが発生しやすいです。
最近は3Dイメージなどのツールもありますが、仕上がりを100%イメージするのは難しいです。
動線効率や収納・設備などの機能面も、シミュレーションが不足すると失敗・不満につながります。
・予算オーバー
基本的に定価の無いリフォーム工事は、お住まいの状況や製品のグレードによって価格が大きく変動します。
見積もりをしていくうちにどんどん内容が膨らみ、予算オーバーになってしまうのもよくある失敗の原因です。
また施工店の提案力・現場調査力が不足していると、着工後に追加工事が発生して予算オーバーに陥るケースもあります。
・施工ミス
非常に残念なことですが、施工ミスによるリフォームの失敗の可能性もゼロではありません。
今ある家を部分的に解体して新しくするリフォームは、新築より高い技術力が求められます。
しかし500万円以下のリフォーム工事は建設業の許可が不要で、ノウハウのない施工店が存在するのが現状です。
実績と施工力のあるリフォーム店を見極めないと、見えない部分の施工ミスによる失敗リスクが増加してしまいます。
■リビングの失敗例と対策
・フローリングのキズが目立つ
家族が行き来して家具も多いリビングのフローリングは、リフォーム後に引きずりキズや落下痕が目立って失敗を感じる方が多いです。
特に小さなお子さんやペットが居るご家庭は、キズを防ぐのは難しいですよね。
フローリングは見た目やカラーだけで選ぶのではなく、特にリビングは防傷性能も重視しましょう。
ペット用のフローリングなどもありますので、ライフスタイルに合わせて選んでみてください。
・仕上がりのイメージが違う
広いリビングの内装は、「面積効果」によるイメージ違いが発生しやすいので要注意です。
面積効果とは同じ色でも面積が広がると見え方が強調される現象のことです。明るい色はよりより明るく、暗い色はより暗く見える特徴があります。
対策としては、壁紙やフローリングをなるべく大きめのカラーサンプルで選ぶのが効果的です。メーカーに発注すると大きいサンプルをもらえることが多いので、活用しましょう。
・プライベートスペースが無い・・・
せっかくきれいにリフォームしたのに、リビングに座る場所がソファしかなくて結局使いにくいというのもよくある失敗例。
リビングリフォームはただキレイにするだけでなく、どのような過ごし方をするのかも考えてみて下さい。
例えばちょっと壁の位置を変えるだけで、パーソナルチェアを置いてくつろぎスペースを増やすことができます。
・大きな窓がまぶしいor目線が気になる
リビングの窓を大きくすると開放感がアップしますが、夏の日差しや人の目線も入りやすく逆効果になることも。
せっかくリフォームしたのに、まぶしさや目線が気になってカーテンを閉めっぱなしという失敗談も少なくありません。
大きな窓を付けるときは外部からの影響にも考慮し、オーニングや外部フェンスなどで日差し・目線を上手に遮りましょう。
■キッチンの失敗例と対策
・ワークスペースが狭くなってしまった
最近のシステムキッチンはシンクが大型化しているため、逆にワークスペースが狭くなってしまう失敗パターンです。
特にいろいろなお料理を同時に進める方は、ワークスペースが足りなくて今まで通り使えないケースも。
キッチン本体だけでなく必ず各部サイズも現状と比較し、ワークスペース拡大オプションなども検討しましょう。
・キッチンの高さが合わない
システムキッチンの高さがピッタリ合わないと、首・肩・腰に負担がかかって快適にお料理できません。
高さを最終決定する前に必ずメーカーショールムで実物を確認しましょう。普段使うスリッパやまな板の高さも再現すると、より正確な高さをつかみやすくなります。
・オプションを結局使わなかった
キッチンはオプションの種類が多く、せっかく付けたのに使わない失敗談も多いです。
例えば食洗器はとても便利ですが、食器の数が少なければ手で洗った方が良いケースもあります。
ムダなコストをかけないように、しっかりシミュレーションしてから選びましょう。
■浴室の失敗例と対策
・ユニットバスが小さくなってしまった
タイルの浴室をユニットバスに交換したら、かえって浴槽や室内サイズが小さくなってしまうケースがあります。
ユニットバスは0.75坪・1坪など規格サイズが決まっていますが、メーカーによって多少差があるので要注意。
今のお風呂と新しいユニットバスのサイズを必ず確認しましょう。
・追加費用&工期延長が発生した
在来浴室と呼ばれるタイルのお風呂は水漏れによる土台腐食の可能性があり、解体後に発覚すると費用・工期の負担が増えてしまいます。
解体しないと見えない部分ですが、ノウハウのあるリフォーム店ならある程度予測して予算の目安を教えてくれるはずです。工期も予備日を設ければ、ムダに日数が増える心配はありません。
■トイレの失敗例と対策
・便器が大きくなってトイレが狭くなった
便器のサイズは2種類あり、リフォームで大きくなると室内が狭く感じてしまうケースがあります。
タンクが壁についている隅付きトイレなども、交換でサイズが大きくなることがあるので要注意。
機能やデザインだけでなく、サイズもしっかり確認してください。
・床がすぐ黒ずんでしまった
トイレの床にフローリングを使うと、尿の成分で黒ずみやすいので注意しましょう。
フローリング風のクッションフロアや、トイレ用のフローリングなどを使うと失敗のリスクが少ないです。
■洗面の失敗例と対策
・壁とのすき間にモノが落ちる
新しい洗面台と壁の間にすき間があると、洗顔や身支度に使う小物が落ちてしまいます。
ホコリや汚れもたまりますし、お掃除も難しいですよね。
なるべく壁と洗面台はすき間なく配置して、コーキングなどでピッタリ仕上げましょう。
・収納が足りない
せっかく新しい洗面台になったのに、収納が足りないとすぐモノがあふれて台無しに…。
キャビネット収納や吊戸棚、収納三面鏡なども駆使して十分な収納量を確保しましょう。
・洗面ボウルが大きいor小さい
使いやすさを重視して大きなサイズの洗面ボウルを選ぶと、室内スペースを圧迫してしまう可能性があります。
もちろん小さすぎても使いにくくなってしまうので、お部屋の広さと使い勝手のバランスを考えましょう。
■和室の失敗例と対策
・すぐ和室が不要になってしまった
畳や襖をきれいにリフォームしたのに、数年後親の介護などで洋室が必要になり、ムダになってしまうケースです。
和室はこの後10年以上使えるかどうか、ライフスタイルに照らし合わせて考えてみましょう。
・中途半端に洋室化したら不満・・・
畳をフローリングに、壁をクロスにする簡易的な洋室化リフォームは、柱や長押が残るのでデザイン面で不満を感じる方が多いです。
和モダンなど上手にデザインする方法もありますが、なるべくイメージ違いを無くしておしゃれに仕上げましょう。
■寝室の失敗例と対策
・窓が近くて暑いor寒い
寝室のベッド配置を変える場合、窓に近づけすぎると外気の影響で快適な睡眠を妨げてしまうケースがあります。
窓ガラスは外壁より薄いため、外気の暑さ・寒さを感じやすいのです。
冬の冷気や夏の直射日光で目を覚ましてしまわないよう、適切な位置関係を考えましょう。
・ほかの部屋の音がうるさい
間取り変更を伴うリフォームをする場合、ほかの部屋と寝室が近くなって音が気になってしまうのもよくある失敗例です。
例えば二階にトイレを増設したら、水を流す音で家族が起きてしまうなどです。
家族の生活時間帯がずれる場合は、リビングと寝室の位置関係にも注意しましょう。
■万が一失敗したときはどうすれば良い?
リフォーム工事が失敗してしまった際は、施工店に正しい方法でやり直ししてもらうことが大切です。
リフォーム店と失敗の原因をしっかり究明し、仕上がりの不具合やトラブルが再発しないよう是正内容を話し合いましょう。
やり直し工事の内容に満足できなかったり、万が一きちんと対応してもらえなかったりする時は、第三者を交えた話し合いをするのが基本となります。
代表的な第三者団体としては、「リフォーム紛争処理センター」が相談しやすいでしょう。
※参考:公益財団法人 リフォーム紛争処理支援センター(https://www.chord.or.jp/)
資格やノウハウを持った建築士や弁護士に相談できるので、話し合いが進まない時の選択肢として覚えておいて下さい。
ただしこれはあくまで最後の手段。なるべく信頼できるリフォーム店に相談して、このようなトラブルのないように準備しましょう。
■まとめ
住まいを使いやすく・おしゃれにするためのリフォームは、事前の計画と信頼できるリフォーム店のアドバイスが大切です。
今回ご紹介した失敗例はほんの一部ですが、考え方のコツとしてぜひ実践してみて下さい。
相談するお店を探す際は、計画するリフォームの実績が多く、プロ目線のアドバイスが期待できる専門店を見つけましょう。
入間市を中心とする埼玉・東京エリアでリフォームをご検討の際は、リフォーム専門店のハウスリンクにご相談ください。
水回り・内装ともに多くの工事実績で培ったノウハウを基に、的確なアドバイスで失敗しないリフォームプランをご提案いたします。
たくさんのリフォーム事例も公開していますので、費用や工期目安の参考にチェックしてみて下さい。