マンションの断熱リフォーム方法5選|ポイントと注意点を入間のリフォーム会社が解説
断熱リフォームは戸建て住宅というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし、次のようなマンションにお住まいの場合は、断熱リフォームを行うことで快適性が向上する可能性もあります。
- 築年数が経った古いマンション
- 角部屋や一階、最上階で屋外に接する面が多い
- 北側しか窓がなく日当たりが悪い
しかし、マンションにはリフォームに対するさまざまな規定があり、要望通りの工事が行えないケースも。
そこで今回は、マンションの断熱リフォームの方法やポイント、注意点を解説します。
コラムのポイント
- マンションの断熱リフォームを行う際は管理規約に則った工事を行うことが大切です。
- 内窓やユニットバスの交換など、マンションでも行えるリフォーム内容を紹介します。
- 断熱リフォームによって効果を感じることができるように、信頼できるリフォーム会社に依頼しましょう。
Contents
断熱リフォームとは
断熱リフォームとは、建物の断熱性能を高めるためのリフォームのことです。
実施することで次のような効果が期待できます。
- 外気の影響を受けにくくなる
- 室内の冷暖房効率が上がって快適になる
- 冷暖房機器による光熱費を抑えられる
- 結露対策になる
- 室内の温度差が減ってヒートショック対策につながる
断熱リフォームは室内の快適性を高めるだけでなく、健康面やランニングコストなどにも好影響を及ぼします。
壁・床・天井などに断熱材を施工したり、外部と接する窓やドアを性能を高いものへ交換する方法が一般的です。
マンションリフォームは管理規約に従うことが大前提
マンションの断熱リフォームで最大のポイントは、管理規約に従って工事を行うことです。
管理規約に反したリフォームは認められませんし、規約に沿ったリフォームでも事前に工事内容の申請が必要です。
複数の世帯が住むマンションでは、リフォームを行う箇所や内容が管理規約によって細かく制限されています。
一般的には、他の住人にも影響を及ぼす共用部分はリフォームができないケースが多いです。
住居として使う専有部分と関係のある共用部分は、次のような箇所があります。
- 天井・壁・床の躯体部分
- 窓
- 玄関ドア
- バルコニー
- 給排水管
断熱リフォームは共用部分に施工する工事も多く、リフォーム内容が大きく制限されてしまうケースも少なくありません。
そのため、しっかりと管理規約を確認した上で、可能な限りのリフォームを行っていくことになります。
ただし、築年数が経ったマンションなどは一部の共有部分のリフォームが認められているケースも。
初めから「共用部分のリフォームはできない」と思い込まず、まずは規約をチェックしましょう。
【5選】マンションの断熱リフォーム方法とポイント
マンションで検討すべき断熱リフォームの方法を紹介します。
①内窓を設置する
既存の窓の内側に新たな窓を施工する「内窓リフォーム」です。
窓が二重になることで断熱性・防音性が高まります。
1枚の窓に対して最短で1時間程度で施工できるため、複数の窓をリフォームするときは半日~1日を目安としておきましょう。
一方で、開け閉めや掃除の際に手間が増える点がデメリットです。
内窓は専有部への施工なので、リフォームを許可しているケースが多いです。
ただし、共有部と接する部分なので不安な場合は、申請前に管理組合へ確認しておくと良いでしょう。
▷関連コラム:内窓・二重サッシのメリット・デメリットと費用実例|サッシ交換とどちらが良い?
②ユニットバスの交換を行う
浴槽の寒さが気になるなら、ユニットバスの交換を行いましょう。
ユニットバスは専用部の設備なので、申請すれば交換できるケースが一般的です。
床や浴槽に断熱材が入っているタイプを選べば、入浴中の快適性が上がります。
また、暖房機能がついた乾燥機を採用することで、入浴前に浴室を温めておくことが可能です。
マンションのユニットバスへの交換リフォームの費用は、こちらを参考にしてみてくださいね。
▷関連コラム:マンションお風呂リフォーム費用事例6選|ユニットバス・浴槽交換
③室内ドアを気密タイプに交換する
専有部分である室内ドアを気密タイプに交換することで、外気の影響を受けにくくできます。
気密ドアとは防音ドアとも言われ、ドアと枠の隙間を極力なくしたドアのことです。
音はもちろん空気の流れも遮断できるため、隙間風が入りにくくなります。
おすすめは、玄関とLDKをつなぐドアをリフォームすることです。
玄関から入ってくる冷たい(暖かい)外気をLDKの扉で防ぐことで、長く過ごす空間を快適な温度に保ちやすくなります。
ただし、気密ドアは開け閉めする際に重いと感じることも。
リビングドアは頻繁に開閉しますので、使い勝手も考えながら検討してみてくださいね。
④壁・床・天井に断熱材を入れる
オーソドックスな断熱方法が、壁・床・天井に断熱材を入れる方法です。
共有部である壁・天井・床の躯体には手を加えず、専有部に断熱材を施工する方法であれば問題ないケースが多いでしょう。
マンションは隣室に囲まれているため、一戸建てに比べて外周面が少なく、室内が暖まりやすいという特徴があります。
しかし、次のような部屋は断熱材を施工することで、効果を感じられる可能性が高いです。
- 角部屋:外気と触れる変壁が多い
- 1階の部屋:床下から冷気が伝わりやすい
- 最上階の部屋:天井裏に熱がこもりやすい
これら以外の部屋に住んでいるなら、外気と接している面の壁だけに断熱材を入れれば十分に対策できます。
マンションの断熱は、室内側から断熱材を施工する「内断熱工法」が一般的で、方法は次の2つです。
- 乾式断熱:木材で下地を作り、板状の断熱材をはめ込んでいく断熱方法
- 湿式断熱:木材で下地を作り、泡状の断熱材を吹き付けていく断熱方法
乾式断熱の方が施工性が高く費用も抑えられますが、板同士に隙間が生まれやすい点がデメリットです。
湿式断熱は性能は高いですが、トラックからホースをつないで施工するため、駐車場や高層階には施工できないという問題があります。
マンションに合った方法で、必要な箇所に断熱材を施工しましょう。
⑤玄関ドア・窓ガラス・サッシを交換する
一般的に、玄関ドアや窓は共有部分なので、リフォームすることは認められません。
ただし、古いマンションでは玄関ドアや窓ガラス、サッシなどの共有部分のリフォームを認めているケースもあります。
外部に接するドアや窓を高性能なタイプへ交換することで、高断熱・高気密な住まいに生まれ変わらせることができます。
ドアや窓が古い場合は、新しいものに交換することで開け閉めがスムーズになり使いやすさも向上するでしょう。
ただし、ドアや窓の仕様に細かな制限が定められていることも。
必ず管理規約に従って商品の選択を行いましょう。
マンションの断熱リフォームを失敗しないための注意点
マンションの断熱リフォームを行う上で、失敗しないための注意点を紹介します。
近隣住民への配慮を心掛ける
マンションのリフォームは、近隣住人への配慮を心掛けることが大切です。
ユニットバスの解体工事などは大きな音が出るため、曜日や時間帯によっては迷惑を掛けてしまうことも。
事前に工事内容や日程を伝えたり、挨拶を済ませておくことをおすすめします。
また、施工するリフォーム会社側の配慮も必要です。
早朝や夜間は工事を行ったり、エレベーターや廊下などの共有部分の使い方に問題があると、トラブルにつながります。
マンションリフォームの実績が多い、信頼できるリフォーム会社に依頼しましょう。
部屋が狭く可能性を考える
壁の断熱リフォームをする場合、木材の下地を新たに作って断熱材を施工するスペースを作るため、壁が厚くなることがあります。
壁の厚みが増すと、数センチの差ですが部屋が狭くなってしまいます。
それにより、今までぴったりと設置で来ていた家具が置けなくなることも。
壁内に断熱材の施工を検討しているなら、部屋が狭くなるかどうかを確認しておくと安心です。
一部分の断熱リフォームでは効果が期待できないことも
マンションリフォームでは、管理規約により施工できる範囲が限られます。
内窓の設置や壁内に断熱材施工ができても、玄関ドアはリフォームできないという事例も多いです。
すると、玄関ドアから熱が逃げてしまい、予想していた断熱効果が体感できないケースもあります。
断熱リフォームできる場所・できない場所を明確にし、できない場所に対する断熱・気密対策を考えておきましょう。
具体的には、玄関ドア前にカーテンを施工したりドアに遮熱シートを貼ったりするなどの方法があります。
▷関連コラム:断熱リフォームで失敗?7つの事例と対策を入間のリフォーム会社が解説
まとめ
マンションの断熱リフォームは、戸建て住宅と比べてさまざまな制限があります。
管理規約に従って、寒さを改善できるような断熱リフォームを行いましょう。
ご自身で適切なリフォームを判断するのは難しいと思いますので、必ずリフォーム会社に現地を見てもらい、最適な工事を提案してもらってくださいね。
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断熱リフォームはもちろん、内外装リフォームからリノベーションまで住まいのことはなんでもご相談いただけます。
マンションの快適性を改善したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
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