60代におすすめのキッチンリフォーム16選|老後に最低限リフォームすべきポイントも

60代のキッチンリフォーム

お住まいのキッチンに対して、次のようなお悩みはないでしょうか。

 

  • 今のキッチンは使い慣れているけど、長時間使っていると疲れる‥
  • 包丁を使う細かな作業がしにくくなってきた
  • お手入れが大変で身体に負担がかかる

 

60代のシニア夫婦は、ただキッチンを交換するだけでなく、年齢に合わせたリフォームがおすすめです。

キッチンの高さやレイアウト、設備を少し変えるだけでも、身体への負担を減らすことができます。

 

今回は60代におすすめしたいキッチンリフォームのアイデアを紹介します。

 


ラムのポイント

  • 年齢や身体の状態に合わせたキッチンリフォームをすることが大切です。
  • キッチンのサイズ・明るさ・機能性などをにこだわったリフォームアイデアを紹介します。
  • 老後も安心・快適に暮らせるように住まいのリフォームを行いましょう。

 

 

シニア世代がキッチンリフォームを検討すべき理由

60代がキッチンリフォームすべき理由

60代以降のシニア世代がキッチンリフォームを検討すべき理由をお伝えします。

 

今のキッチンでは身体に負担が掛かる可能性があるから

今のお住まいのキッチンを使い続けていると、より身体に負担が掛かってしまうかもしれません。

なぜなら、シニア世代に突入すると以前より足腰に負担を感じやすくなり、長時間立って作業するのが大変になるなどの変化があるからです。

 

キッチンは立ち作業する空間なので、高さが合わなくて使い勝手が悪いキッチンだと、より身体に負担がかかります。

また、お手入れが大変なキッチンは、掃除やメンテナンスの時間がかかって大変です。

 

現在お使いのキッチンは使い慣れているかもしれません。

しかし、身体のことを考えて今のご自身に合ったキッチンを選ぶことをおすすめします。

 

安全性をより高めることが大切だから

シニア世代では、キッチン内での事故やケガをしやすくなります。

具体的には、火の消し忘れや転倒、手元の見えにくさによるケガなどです。

 

これらの事故やケガなどを防ぐために、安全性を高めたキッチンにリフォームしましょう。

最新のキッチンは、さまざまな安全機能が備え付けられています。

 

万が一の事故を防止するために、安全性の高いキッチンを選んでみてくださいね。

 

60代夫婦におすすめのキッチンリフォーム16選

60代のキッチンリフォーム

▷施工事例|埼玉県ふじみ野市キッチンリフォーム

60代以上のシニア夫婦におすすめしたい、キッチンリフォームのアイデアを紹介します。

 

①手元が見やすい白色の照明

長年使っている照明は明るさが落ちている可能性もあるため、照明の交換を検討しましょう。

年齢を重ねると手元の見えにくさを感じる方が多いですが、照明を取り替えるだけで改善されるケースもあります。

 

キッチンでの作業は切る・洗うなどの細かな動きが多いため、手元が見にくいと疲れますよね。

また、手元がよく見えないと汚れが落ちておらず不衛生になったり、誤って指を切ってしまってケガしたりする可能性も。

 

おすすめは昼白色のLED照明です。

昼白色とは、太陽の色に近い自然な白色の照明で明るさがあるため、食材の鮮度なども確認しやすいという特徴があります。

 

LEDは蛍光灯と比べて直下を明るくするのに優れているため、手元が明るく感じるでしょう。

キッチン全体を照らすような横長の照明器具を選べば、シンク・作業台・コンロどこにいても手元が見やすくなります。

 

②自分の背に合ったワークトップ

ワークトップの高さ

自分の背に合ったワークトップの高さを選ぶことも大切です。

次のように感じるなら、キッチンを交換して高さ変更することをおすすめします。

 

  • 皿を洗っているときに腰が痛くなる → キッチンが低すぎる
  • 包丁を使っていると肩がこる → キッチンが高すぎる
  • コンロから鍋やフライパン持ち上げるのが大変 → キッチンが高すぎる

 

低すぎる(高すぎる)キッチンは、身体に負担が掛かりますので高さを調整してください。

一般的には「身長÷2+5cm」が理想的なワークトップの高さと言われています。

 

ちなみに、コンロや鍋を持ち上げにくい場合は、ガスコンロをIHに変える方法もあります。

ガスコンロの五徳の高さを無くすことができますからね。

 

ショールームでさまざまな高さのキッチンを試して、ベストな高さを選びましょう。

 

③座って調理可能なキッチン

立って長時間作業をするのが難しいなら、座って調理可能なキッチンもおすすめです。

キッチン下の収納をなくしたオープンタイプなら、腰をかけて作業することができます。

オープンスペース部分に足を入れられるため、通常のテーブルのような感覚でキッチンを使うことが可能です。

 

④ハンドルレバーやタッチレス水栓

キッチンリフォーム

▷施工事例|東京都あきる野市キッチンリフォーム

水をひねって出すタイプのハンドル水栓を使っているなら、レバー式やタッチレス式の水栓への交換をおすすめします。

 

  • レバー式:ハンドルを上下左右に動かして吐水・止水や温度調節をする
  • タッチレス式:センサーに手をかざして吐水・止水を行う

 

ひねって出すタイプの水栓は錆び付きなどにより硬くなり、吐水・止水に力が必要になるケースも。

また、2つのハンドルをひねって温度調節をする混合栓は、調節が難しく使いにくいです。

 

こちらは、混合栓からレバー式の水栓へリフォームした事例です。

before

混合栓

after

レバー式水栓

<こちらの事例を詳しく見てみる>

 

レバー式やタッチレス式は動きがスムーズなので、時短になり使い勝手も良くなります。

お湯と水の切り替えもしやすいため、節水効果が期待できる点もメリットです。

 

⑤わかりやすい安全装置がついたコンロ

ガスコンロ

▷施工事例|埼玉県入間市キッチンリフォーム

安全装置の目印がわかりやすいようなコンロを選びましょう。

現在、すべてのガスコンロに「Siセンサー」が付いており、次のような安全機能が備え付けられています。

 

  • 調理油過熱防止装置:鍋底が約250℃になると作動して発火を防止する
  • 立ち消え安全装置:煮こぼれなどで火が止まった際にガスを停止する
  • コンロ・グリル消し忘れ消火機能:火を消し忘れてから約2時間後に自動で消火する

 

そのため、どの商品を選んでも安心して使うことができます。

 

注意したいのが、初めてIHコンロを使う場合です。

消し忘れ防止機能や空焼き自動OFF機能などがありますが、火が出ないため天板が高温になっているのが分かりにくいです。

 

IHを採用するなら、高温時にわかりやすくお知らせしてくれるような、安全機能が付いたタイプをおすすめします。

メーカーごとに安全性能は異なりますので、ご自身が分かりやすいものを選びましょう。

 

⑥引き出しタイプの収納

キッチンリフォーム

▷施工事例|東京都武蔵村山市キッチンリフォーム

使いやすいキッチンにしたいなら、引き出しタイプの収納がおすすめです。

 

昔のキッチンは開き戸の収納が多いですが、かがまないと収納内が見えなくて奥のものを取り出しにくいというデメリットがあります。

引き出しなら収納内のものを一気に見ることができ、出し入れも楽々行うことができます。

 

使いやすい収納にすることで、キッチンに立つ時間を短くできますので、リフォーム時はこだわってみてくださいね。

 

▷関連コラム:キッチンリフォームで検討すべき収納6選|費用と選び方を入間のリフォーム会社が解説

 

⑦自動昇降の吊戸棚

キッチンのデッドスペースを活かした収納が、天井付の吊戸棚です。

しかし、吊戸棚は高い位置にあるため、使いにくいと感じている方も多いでしょう。

 

吊戸棚の中には、ボタンを押せば自動で昇降してくれるタイプがあります。

棚が目線の高さまで自動で降りてくるため、力をかけずに棚を引き下ろすことができ、ものを出し入れしやすいです。

良く使う皿や調味料なども吊戸棚に収納することができます。

 

ちなみに手動で昇降させるタイプもありますが、ものが多く入っていると力が必要なためおすすめしません。

お住まいのキッチンの吊戸棚を上手く活用できていないなら、ぜひ自動タイプ検討して見てくださいね。

 

⑧食器洗い乾燥機

入間市キッチンリフォーム

▷施工事例|埼玉県入間市仏子キッチンリフォーム

食器洗い乾燥機もキッチンに立つ時間を短くするためのアイテムです。

庫内に食器と洗剤を入れるだけなので操作は簡単ですし、手荒れを防ぐこともできます。

 

夫婦2人暮らしなら、1日に1度食洗機を回すだけでも十分という家庭も少なくありません。

高温で洗浄・乾燥するため衛生的ですし、節水効果なども期待できるため、シニア夫婦にもおすすめな設備です。

 

▷関連コラム:システムキッチン食洗機のメリット・デメリット|壊れたときの選択肢も

 

⑨自動洗浄のレンジフード

油汚れが溜まりやすいレンジフードは、お手入れの手間がかかって大変ですよね。

また、高い位置にあるため台などに乗る必要もあり、転倒の危険などもあります。

 

キッチンメーカーの中には、自動洗浄のレンジフードもあるため検討してみましょう。

自動洗浄のレンジフードなら、給湯トレイにお湯をセットしてボタンを押すだけで、フード内の掃除をしてくれます。

機械が洗浄した後は、排水トレイに溜まった汚水を流して洗うだけなので、掃除の負担を大幅に減らすことが可能です。

 

⑩お手入れがしやすい素材

キッチンリフォーム

▷施工事例|埼玉県飯能市キッチンリフォーム

お手入れがしやすい素材を選んで、キッチンで立ち作業をする時間をなるべく減らしましょう。

具体的には、耐水性が高くて汚れが落としやすい次のような素材がおすすめです。

 

  • :キッチンパネル
  • :クッションフロア
  • コンロ:IH(凹凸がないから)
  • ワークトップ:ステンレス(汚れやシミが付きにくい)

 

使い勝手やデザインなども考えながら、お手入れのしやすい素材を取り入れてみてくださいね。

 

⑪滑りにくく身体に負担が掛かりにくい床

L字型キッチンリフォーム

▷施工事例|埼玉県狭山市キッチンリフォーム

身体に負担が掛かりにくくするには、床材選びも大切なポイントです。

滑りにくくクッション性のある「クッションフロア」の床材なら、長時間立っていても疲れにくいです。

色や柄も豊富にあるため、好みのデザインのキッチンにリフォームできるでしょう。

 

▷関連コラム:キッチンにおすすめな床材って?考えるべき5つのポイントとリフォーム事例を紹介

 

⑫床暖房で冬場も快適に

電気式床暖房

キッチンに床暖房を入れることで、冬場でも快適な環境で料理を楽しむことが可能です。

火やお湯を使うため手元や顔は暖かくても、足元が冷えて寒いという悩みを解決できます。

 

キッチンの床張り替えを検討するなら、一緒に床暖房の施工も検討してみてくださいね。

部分的な施工が可能で初期費用も掛かりにくい「電気式床暖房」がキッチンには向いています。

 

⑬勝手口がないキッチン

キッチンの寒さが気になるなら、勝手口を塞ぐリフォームもおすすめです。

勝手口はガラス面が広い扉なので、外気の影響を受けやすくなってしまいます。

また、ドアの隙間から隙間風が入ってしまう点も、寒さの原因の1つです。

 

また、勝手口が南面や西面にある場合、夏場は強い日差しが入ってキッチンが高温になることも。

勝手口を使っていないなら壁で塞いでしまい、快適性を高めるリフォームを行っても良いでしょう。

 

⑭コンパクトなキッチン

埼玉県狭山市キッチン風呂トイレ洗面所リフォーム|おすすめ人気メーカーキッチンリクシル

▷施工事例|埼玉県狭山市キッチンリフォーム

夫婦2人で暮らすなら、コンパクトなキッチンへ交換することもおすすめです。

コンパクトなキッチンは移動距離を短縮することができ、作業効率を上げることができます。

また、大きなキッチンと比べてお手入れも楽ですし、リフォーム費用も抑えることが可能です。

 

2人暮らしなら必要な皿やフライパンなどの数も少ないため、大容量の収納は不要という家庭も少なくありません。

あえてキッチンをコンパクトにして、暮らしやすい空間へリフォームしましょう。

 

⑮冷蔵庫とキッチンの距離が近い間取り

使いやすいキッチン

▷施工事例|埼玉県所沢市マンションキッチンリフォーム

料理の作業効率を上げたいなら、キッチンと冷蔵庫の距離を意識してみましょう。

 

使いやすいキッチンの基本として、シンク・コンロ・冷蔵庫の3点が正三角形に近いほど良いと言われています。

せっかくキッチンをリフォームするなら、冷蔵庫の位置を見直して配置を考えてみましょう。

 

壁付けのI型キッチンではなく、L字型キッチンの方が三角形に配置しやすいケースも。

間取りに合わせたキッチンを検討して、効率を高めてくださいね。

 

▷関連コラム:キッチンリフォームの画像集|対面・壁付・L字の事例と特徴を紹介【所沢・川越】

 

⑯移動が最小限になる間取り

キッチン交換

▷施工事例|埼玉県所沢市マンションキッチンリフォーム

間取り変更を伴うキッチンリフォームなら、使いやすさを考えた動線を採用しましょう。

例えば、次のようなアイデアがあります。

 

  • キッチンとダイニングが横並び:配膳・下膳の手間が減る
  • 玄関とキッチンが近い:買い出した食材をしまうのが楽
  • キッチンや洗面所、お風呂などの水回りをまとめる:家事がスムーズに行える

 

大幅な間取り変更を伴うキッチンリフォームの場合は、ぜひ検討してみてくださいね。

 

キッチンだけじゃない!老後に最低限リフォームすべきポイント

老後にすべきリフォーム

▷施工事例|埼玉県入間市トイレリフォーム

60代のシニア夫婦が検討すべきリフォームは、キッチンだけではありません。

老後の暮らしを考えて最低限リフォームすべきポイントを解説します。

 

①手すり

転倒防止や足腰の負担軽減のために、手すりの設置を検討しましょう。

次のような空間に手すりを付けることをおすすめします。

 

  • 玄関
  • トイレ
  • お風呂
  • 廊下
  • 寝室(ベッドの脇など)

 

段差がある場所、行き来の多い空間、立ったり座ったりする場所に手すりがあると安心です。

手すりの形状や適切な施工範囲をリフォーム会社と相談して、リフォームを行いましょう。

 

②段差のない間取り

身体の負担を減らすために、段差のないバリアフリーの間取りがおすすめです。

段差があるとつまずいて転倒してしまったり、動くのが面倒になって活動量の低下につながったりします

 

昔の住宅は和室や浴室、トイレの入口などに数センチの段差があるケースも少なくありません。

扉や床のリフォームを行い、住宅のバリアフリー化で安全性を高めましょう。

 

③2階に行かなくていい間取り

将来階段を上り下りすることが難しくなる可能性があるため、2階に行かなくても生活できる間取りを検討することも大切です。

1階に寝室になるスペースや洋服の収納を作ることをおすすめします。

 

使っていない和室を洋室へリフォームしてベッドを置けるようにしたり、納戸に棚やパイプを施工して洋服をしまったりできるようにしても良いでしょう。

 

増築をせずに使っていない空間を有効活用して、ワンフロアで暮らせる住まいへリフォームしてみてくださいね。

 

④出入口を広げる

将来車椅子を使うことを考えて、部屋の出入口を広げても良いでしょう。

特に水回りや寝室など、介護が必要になったときにも頻繁に使うような空間は、扉の交換をおすすめします。

 

開き戸の場合は、引き戸に変えるだけで開口幅を広げることが可能です。

ただし、引き戸の引き込み部分には手すりが付けられなくなってしまいます。

手すりの施工場所を考えながら、引き戸への交換を検討しましょう。

 

まとめ

60代以降のシニア夫婦は、これまで過ごしてきた住まいに暮らしにくさを感じることもあるでしょう。

キッチンは毎日使うスペースですし、立って細かな作業を行う特殊な空間なので、使い勝手にこだわりたいですよね。

 

ただ新しいキッチンに交換するだけでなく、年齢や身体の状態に合わせたキッチンリフォームを行いましょう。

信頼できるリフォーム会社に相談しながら、自分達に合ったキッチンに仕上げてくださいね。

 

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