リフォームで壁を作る費用相場と工期|DIYや家具設置、注意点も解説
お子さまの成長などによって生活スタイルが変化すると、リフォームで壁を作って間取りを変えたいケースもあるでしょう。
壁を作るリフォームをすれば、建物の面積を変えずに部屋数を増やすことができ、次のような使い方ができます。
- 広い子ども部屋を仕切って2部屋にする
- リビングの一部を仕切ってテレワークスペースとして使う
- 洗面脱衣所を仕切って洗面所・脱衣所に分ける
今回は、リフォームで壁を作る費用相場と工期を紹介します。
さまざまな間仕切り方法のメリット・デメリットも紹介しますので、用途に合う方法を選んでみてくださいね。
コラムのポイント
- 壁を作って間仕切りする以外にも、可動式間仕切りやロールスクリーンなどを施工して部屋を分けることができます。
- 6~8畳の部屋に壁のみを作る場合は10~15万円前後が費用相場です。
- 間仕切り後の部屋の用途に合わせた施工方法を選び、明るさ・広さ・使い勝手が問題ないかを確認しながら計画を進めましょう。
Contents
リフォームで部屋を間仕切りする方法
リフォームで部屋を間仕切りする方法は、大きく分けると2パターンあります。
- 壁を造作する
- 可動式間仕切りを設置する
それぞれメリットやデメリットがあるため、部屋の用途や予算に応じて施工方法を選びましょう。
壁を造作する
一般的な壁を造作する方法です。
大工工事で壁を作り、壁紙などの内装材で仕上げていきます。
壁を造作して間仕切りするメリット・デメリットは次の通りです。
【メリット】
- 一般的な部屋の壁と同じ構造なので耐久性・断熱性が保たれる
- 音や目線が気にならないためプライバシーが確保された部屋にできる
- 壁面が増えるため家具やインテリアを設置する範囲が増える
【デメリット】
- 元々の部屋を完全に区切るため圧迫感が出るケースがある
- 一度壁を作ると簡単に撤去や変更ができない
壁を作れば、他の部屋同様な耐久性・プライバシー性・断熱性・防音性を持った部屋に仕上げることができます。
一方で、壁は簡単に壊すことができないため、使い勝手や居住性をしっかり考えないと後悔するケースも。
詳しくは「リフォームで壁を作る場合の注意点」で後述しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
完全にプライベートな個室として使う空間であれば、壁を造作することをおすすめします。
可動式間仕切りを設置する
開閉できる扉やパネルドアなどで可動式間仕切りを設置し、壁の代わりにする方法です。
【メリット】
- 扉を開閉できるため使い方やライフスタイルの変化に対応できる
- 採光タイプの間仕切りなら暗さや圧迫感が出るのを防げる
【デメリット】
- 単純な壁の造作より費用が高くなる
- 壁と比べて隙間ができるため防音性やプライバシー性が低くなる
扉を開閉できると、空間の使い道が広がります。
例えば、LDKに隣接するフリースペースに扉を付ける場合、開けておけばリビングと一体の空間として広々使えます。
閉めておけば、来客時に寝泊まりする部屋や老後の寝室として使うことが可能です。
また、半透明のパネルドアは部屋の中は見えませんが光は通すため、暗さや圧迫感が出にくくなります。
一方で、可動式間仕切りは壁を作るよりも費用がかかります。
また、扉が開け閉めできるように周りに若干の隙間があるため、音や光が漏れやすいというデメリットも。
普段はオープンスペースとして使うが個室の用途もある場合は、可動式間仕切りをおすすめします。
簡易的に壁をつくる方法
空間の用途や広さによっては、リフォームではなく簡易的に壁を作る方法もあります。
こちらもメリット・デメリットを確認しましょう。
間仕切り家具を設置する
仕切りたい場所に合わせて間仕切り家具を配置する方法です。
専用の間仕切り家具を購入すれば、比較的簡単に壁を作ることができます。
【メリット】
- 自分で組み立てて簡単に設置できる
- 収納タイプの間仕切り家具なら収納量が増える
- レイアウト変更や撤去もしやすい
- 間仕切り家具の用途で使わなくなっても収納として使える
【デメリット】
- 耐久性・断熱性・防音性は期待できない
- 壁より厚みがある家具が多いため部屋が狭くなる
収納タイプやパネルタイプなど、さまざまな間仕切り家具があります。
使い勝手や部屋の広さなどを考慮しながら、どのようなタイプを選ぶか検討しましょう。
デメリットは、家具と天井・壁との間に隙間ができるため、音や光が漏れてしまう点です。
収納タイプの間仕切り家具は厚みもあるため、部屋が狭くなってしまいます。
間仕切りをした部屋を使う期間が短いなら、撤去しやすく収納としても使える間仕切り家具をおすすめします。
ロールスクリーンやアコーディオンカーテンを付ける
間仕切りしたい位置に、ロールスクリーンやアコーディオンカーテンを付ける方法もあります。
【メリット】
- 使うときだけ間仕切りできて壁の代わりになる
- 間仕切り家具と比べて省スペースで設置できる
- 開けておくときもコンパクトに収納できる
【デメリット】
- 音は漏れるのでプライバシー性が低い
- サイズをオーダーするとそれなりの価格になる
- 天井に補強が必要なケースもある
ロールスクリーンやアコーディオンカーテンは、省スペースで施工できて開け閉めが楽な点がメリットです。
間仕切りを開けたり閉めたりして使いたいという方におすすめします。
一方で、布は音を通しやすいため、防音性の低さがデメリットです。
特殊な寸法の空間や天井に補強が必要な場合は、費用が割高になります。
費用面も考慮しながら、間仕切りする方法を決めていきましょう。
リフォームで壁を作る費用相場
リフォームで壁を作る場合の費用相場を紹介します。
方法 | 費用相場 |
---|---|
6~8畳の部屋に壁のみを作る | 10~15万円前後 |
壁の造作+ドアや電気工事が必要 | 30~40万円前後 |
可動式間仕切りを設置する | 40~50万円前後 |
部屋の広さや作り方によって、間仕切りする費用相場は大きく変動します。
例えば、シンプルに壁を作るだけなら、大工+内装工事だけで済みます。
しかし、ドアやコンセントをつける場合は、建具工事や電気工事も必要です。
また、クロス・珪藻土など、壁を仕上げる素材によっても費用が変わります。
正確な金額を知りたい場合は、実績が豊富なリフォーム会社に見積もりしてもらいましょう。
リフォームで壁を作る期間
リフォームでシンプルな壁を作るだけなら、大工+内装仕上げで3~4日が工事期間の目安です。
電気工事やドアもあるなら、1週間は見ておくことをおすすめします。
リフォームで壁を作る場合の注意点
リフォームで壁を作る際の注意点を紹介します。
マンションは管理規約を確認
マンションのリフォームは、管理規約に沿って施工しなければなりません。
戸建て住宅は基本的に壁を作るときに制限はないが、マンションは管理規約で禁止・制限されていることもあるので、事前に確認が必要です。
間仕切り壁を作るスペースは専有部分なので、一般的にはマンションでも工事可能な場合がほとんどです。
ただし、内装材の指定があるケースもあるため必ず確認しましょう。
また、マンションの場合は次の点にも注意が必要です。
- 工事の承認に時間がかかるケースがある
- 作業時間や曜日が指定されていることがある
- 業者さんが停める駐車スペースがないことがある
これらのような問題があると、フォームの工期や費用に影響する部分もあります。
管理規約をしっかりと確認し、分からない場合は管理組合に相談しながら計画を立てましょう。
コンセントの配置
壁を作って部屋を分けたら、コンセントが足らなくなる可能性もあるため注意が必要です。
部屋で使用する家電や掃除機など、コンセントを使うタイミングをシミュレーションして、足りなくならないか確認してください。
コンセントを付けるなら、新しく作る壁に施工することをおすすめします。
なぜなら、元々ある壁にコンセントを付けると、付随して内装の補修などが必要になる可能性が高いからです。
ただし、コンセントの使い勝手も考える必要がありますので、リフォーム会社と相談しながら位置決めを行ってくださいね。
窓の位置と採光性
壁を作ることで、自然光が入りにくくなり暗くなる場合もあるので注意が必要です。
部屋の暗さは図面上では気付きにくく、意外と作ってみるまで分からないポイントなので、窓の位置や日当たりを必ず確認しましょう。
暗くなりそうなら新しく窓をつける方法がありますが、外周面の壁の解体などもあるため、大掛かりな工事になり費用もかかります。
室内の壁にガラスを埋め込む室内窓をつけると、隣室から明かりを取り込むことが可能です。
間仕切り戸を採用する場合は、半透明のパネルドアを採用する方法もありますので、ぜひ検討してみてくださいね。
家事・生活動線
壁を作ると、動線が不便になることがありますので注意しましょう。
例えば、間仕切り後は遠回りしないと水回りスペースに行けないと、家事の効率も落ちますし生活していても不便さを感じますよね。
毎日の家事や生活を1つずつシミュレーションして、壁を作ることで不便が出ないか確認することが大切です。
【番外編】DIYで壁を作るのは可能?
結論からお伝えすると、DIYで壁を作ることもできますが、おすすめはできません。
なぜなら、工事の難易度が高く、手間や期間がかかるだけでなく完成後の耐久性にも不安が残るからです。
ちなみに、DIYする場合はホームセンターで材料や道具を買い揃えることができます。
本格的な壁を作る場合、下記のような工程が必要です。
- 間柱を建てる
- 下地の石膏ボードを貼る
- 断熱材や防音材を入れる
- クロスや塗り壁など仕上げをする
- 廻り縁や巾木を付ける
建物は完全な垂直・水平でできていないため、柱や石膏ボードをミリ単位でカットしてピッタリ作る必要があり、かなり難易度が高いです。
プロのように仕上げるのは決して簡単ではありません。
また、工具や材料を揃えるだけでもそれなりの金額になりますし、部材を選んだり運んだりする手間もありますよね。
材料の保管場所や作業場所も必要ですし、作業時間も膨大です。
元々DIYが好きで作業を楽しむことができ、工具などが比較的揃っているなら挑戦する価値はあります。
しかし、費用を抑えたいことだけでDIYを検討しているなら、プロに頼んだ方が失敗や後悔がないでしょう。
まとめ
生活スタイルの変化などに伴い、お住まいを間仕切りした方が使いやすくなる空間もあります。
壁や扉をつけて個室として使いやすくする方法や、ロールスクリーンなどで簡易的に仕切る方法などがあるため、用途に合うものを選びましょう。
また、DIYで壁を作ることもできますが、難易度が高く手間がかかるためおすすめしません。
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