TOTO・リクシル、トイレリフォームならどっちが良いか|費用事例も
トイレリフォームで定番メーカーのTOTOとリクシル。どちらも大手メーカーなので製品ラインナップが多く、どっちが良いか迷う方も少なくありません。
今回はTOTOとリクシルの違いについて、会社の成り立ちや機能の差など幅広い視点でチェックしていきましょう。
後半では、TOTO・リクシルそれぞれのリフォーム費用事例も紹介します。
【結論】どっちを選んでも後悔はない
最初に結論からお伝えすると、大手設備メーカーであるTOTO・リクシル(LIXIL)はどちらのトイレを選んでも大きな後悔や失敗は無いはずです。
それぞれ細かい性能・機能の違いはあるものの、大手メーカーが研究開発するトイレなので今より便利になるのは間違いないでしょう。
また実際は私たちリフォーム店がご自宅の状況やご予算、今のトイレに対する不満などを伺い、適切なメーカーと商品をご提案するので安心してください。
ただし、「おしゃれなトイレにしたい!」「お掃除をラクにしたい!」など重視ポイントがはっきりしているなら、ご自身でそれぞれの特徴を把握して選ぶのもおすすめです。
こだわりのトイレリフォームを目指す方は、TOTO・リクシルの特徴や強みを掘り下げてみましょう。
TOTOとリクシルの成り立ちと特徴
具体的な製品や機能をチェックする前に、TOTOとリクシルそれぞれの会社や大まかな特徴について見てみましょう。
会社の成り立ちが分かると、トイレを見る目が変わるかもしれませんよ。
TOTOトイレの特徴
福岡県に本社を構えるTOTO株式会社は、日本国内のトイレ市場で約6割のシェアを持つ最大手メーカーです。(2017年度データ)
参照:国立国会図書館
陶器メーカーである森村グループを前身とし、トイレづくりで100年以上の歴史を持っています。コーティング「セフィオンテクト」などにその技術力が活かされています。
また一般的に使われる「ウォシュレット」はTOTOの登録商標で、洗浄便座を普及させた第一人者といっても過言ではありません。
タンクレストイレや除菌機能など、ノウハウを活かした新しい製品も生み出している人気のメーカーです。
リクシル(LIXIL)トイレの特徴
リクシルは2011年に建材・設備メーカー5社が統合して生まれたメーカーで、トイレはイナックス(INAX)の製品や技術を引き継いでいます。
イナックスの前身は伊奈製陶というタイルメーカーで、実はTOTOと同じ森村グループから派生した会社です。
国内のトイレシェア約3割でTOTOに次ぐ2位ですが、住宅設備全体の売り上げは業界一の規模です。
トイレは節水や汚れの付きにくいコーティングなど基本機能はもちろん、お掃除リフトアップなど使いやすい機能も充実しています。
TOTOとLIXILの機能・性能比較
続いて、トイレの細かい機能や性能の違いについてチェックしていきましょう。
※2022年9月時点の製品データを参照しています。最新の状況についてはお気軽にお問い合わせください。
節水
新しいトイレは少ない水量で流れるように設計されていて、毎日使うほど節約効果が得られます。
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TOTO |
リクシル |
タンク付きトイレ |
大4.8L/小3.6L |
大5L/小3.8L |
タンクレストイレ |
大3.8L/小3.0L |
大5L/小3.8L |
選ぶ製品にもよりますが、TOTO・LIXILの節水性能は上記のようになります。
タンク付きトイレはほとんど差がないので、節水性能で選ばなくても大丈夫でしょう。
タンクレストイレはTOTOの方が節水効果は高いようですね。
一回の差はそれほど大きくないものの、家族が多くトイレを流す頻度が高いならメリットは大きいかもしれません。
汚れ防止
便器の汚れを防止するコーティング機能は、「TOTO:セフィオンテクト」「リクシル:アクアセラミック」となっています。
TOTO:セフィオンテクト |
・陶器表面の凹凸を100万分の1mmレベルで滑らかに仕上げたコーティング。 ・従来の陶器表面の上にセフィオンテクト層を焼き付けた二重構造で、長期使用にも耐える耐久性。 ・親水性が高く汚れを水が流しやすい。 |
リクシル:アクアセラミック |
・高硬度のジルコンを表面に含んでキズが付きにくく、汚れを落としやすい。 ・銀イオンのパワーで細菌の繁殖を抑制し、汚れや水あか、臭いを軽減。 ・親水性が高く汚れを浮かせて洗い流す。 ・同じ部分をブラシで二往復、365日掃除した場合100年相当の耐久性。
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それぞれの特徴をまとめました。
どちらも従来の便器表面より滑らかなコーティングで汚れが付きにくく、キズを防いで美しい状態をキープできるのが特徴です。
2つの便器を並べてテストすれば差は出るかもしれませんが、古いトイレにくらべればどちらを選んでも後悔はないでしょう。
お掃除サポート
TOTOのお掃除サポート |
・トルネード洗浄 ・フチなしウォシュレット ・きれい除菌水 ・においきれい ・ノズルセルフクリーニング ・クリーン便座(つなぎ目なし) |
リクシルのお掃除サポート |
・パワーストリーム洗浄 ・お掃除リフトアップ ・つなぎ目のないキレイ便座 ・キレイノズル ・鉢内除菌 ・エアシールド脱臭 |
TOTO・リクシルともに最近のトイレはお掃除サポート機能が充実しています。
便器と便座のつなぎ目掃除、除菌、脱臭など、基本的な機能に大きな差はありません。
強いて言えばTOTOはウォシュレットと便器のラインを揃えて、リクシルはリフトアップする違いがあります。
価格
トイレの価格は選ぶグレードやリフォーム店の割引率によって変わりますが、同等グレードの定価で比較してみましょう。
タンク付きトイレ+洗浄便座
TOTO ピュアレストQR ウォシュレット SBタイプ |
リクシル アメージュ シャワートイレ KBシリーズ |
198,600円 |
190,900円 |
タンク付きトイレの代表的な製品にベーシックな洗浄便座を組み合わせると、TOTO・リクシルそれぞれ近い定価になります。
ウォシュレットのグレードを上げると価格もアップしますが、同じぐらいの機能を選ぶと大きな差はないでしょう。
タンクレストイレ
TOTO ネオレストRS RS1 |
リクシル サティスSタイプ S5 |
297,000円 |
262,000円 |
参照:TOTO ネオレスト ・ リクシル サティス
タンクレストイレのベースグレードは、リクシル サティスの方が若干安い定価設定です。
ただしタンクレストイレは水道の水圧基準があるので、戸建ての二階やマンションの上層階に設置する際は注意が必要です。
水圧を補助するパーツを選ぶと価格が高くなり、それでも足りない場合はうまく流れないケースも。
タンクレストイレについてはこちらのコラムでも詳しく解説しています。
TOTO・リクシルのリフォーム費用事例
最後に、実際のトイレリフォーム事例からTOTO・リクシルそれぞれピックアップして見てみましょう。
実際の仕上がり、かかった費用を参考にしてみてください。
TOTO ピュアレスト:20万円程度
施工先 | 日高市 |
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施工内容 | トイレ交換、専用コンセント増設 |
工期 | 1日 |
費用目安 | 20万程度 |
使用製品 | TOTO ピュアレスト |
リフォーム対応可能なピュアレストなら、床を壊さずにトイレだけ交換することができます。
汚れに強いタイルはそのまま活かし、リーズナブルな価格で新しいトイレに♪
TOTO ピュアレストQR:約23万円
施工先 | 入間市 M様邸 |
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施工内容 | トイレリフォーム |
工期 | 1日 |
費用目安 | 約23万円 |
使用製品 | ピュアレストQR |
価格と機能のバランスが取れたピュアレストQRと、トイレ内装工事のセットで新築同様の仕上がりに♪
リクシル アメージュZ:27万円
施工先 | 入間市 H様邸 |
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施工内容 | トイレ交換、壁下地工事、内装仕上、手すり、棚、塗装 |
工期 | 3日 |
費用目安 | 27万円 |
使用製品 | アメージュZトイレ 便座CW-EA23QC |
リーズナブルなアメージュZに、手すり付きの棚板、内装工事をセットでおしゃれ&使いやすいトイレになりました。
リクシル アクアセラミック便器:約16万円
施工先 | 所沢市 H様 |
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施工内容 | トイレ |
工期 | 1日 |
費用目安 | 約16万円 |
使用製品 | LIXIL製アクアセラミック便器・タンク KAシリーズ便座 |
約16万円のリーズナブルな組みあわせ便器ですが、汚れが付きにくいアクアセラミックや、つなぎ目なしのシャワー便座など機能もしっかり♪
まとめ
トイレリフォームの二大メーカーTOTO・リクシルは、基本的にどちらを選んでも大きな失敗の可能性はありません。
ただし節水・お掃除など細かい部分の差はあるので、こだわり派の方は重視するポイントで選んでみるのもおすすめです。
ご自身でカタログやホームページを見ても分かりにくい方は、私たちプロのリフォーム点にご相談ください。
私たちハウスリンクは、埼玉県入間市のリフォーム専門店。累計3,000件以上のリフォーム実績を基に、お客様に適したメーカー・製品をご提案いたします。
実物のトイレを体感できるショールームも入間市藤沢にございます。お近くの方はぜひお気軽にご活用ください。