タンクレストイレはやめたほうがいいと言われる理由|メリット・デメリット
最近はトイレの性能やデザイン、お掃除のしやすさが大きく進化しています。
中でもスッキリした見た目のタンクレストイレ、リフォームの際気になる方も多いのではないでしょうか。
しかしインターネットや噂話では「タンクレストイレはやめたほうがいい」と言われていることも多いです。
今回はタンクトイレのメリット・デメリットを掘り下げ、やめたほうがいいと言われる理由を解説します。
タンクレストイレとは?
便器後ろ側に水を貯めておくタンクが無いものを、タンクレストイレと呼びます。
今まではタンクに貯めておいた水を重力で流す必要がありましたが、水道の圧力を利用して直接流す技術でタンクレストイレが生まれました。
便器と本体が一体型になっていて、タンク付きトイレよりコンパクトでスッキリした見た目なのが特徴です。
タンクレストイレのメリット
掃除がラクちん
タンク・便器のつなぎ目が無く直線的なタンクレストイレは、普段の拭き掃除をしやすいのがうれしいポイント。
床を拭くときも、タンクの裏側に回り込まなくて済むのでラクちんです。
トイレを広く使える
タンクが無くなることでコンパクトになり、トイレ内を広く使えるのも大きなメリットです。
1畳以下で狭さを感じるトイレではかなりうれしいポイントですね。
デザインがおしゃれ
タンクレストイレは直線的でコンパクトなシルエットで、デザイン性が高いのも魅力的なポイントです。
おしゃれなデパートやホテルで使われていることも多く、素敵なトイレ空間を作りたい方にピッタリです。
カラーバリエーションが豊富なモデルもあり、デザインにこだわることもできます。
節水性能が高い
水圧で直接流すタンクレストイレは、高い節水性能が長期的に見て大きなメリットになります。
タンクレストイレの一回の水量は3~4リットル前後の物が多く、昔のタンク付きトイレより10リットル近く節水できるケースも。
一回の差額は小さくても、数十年単位で見ると大きな節約効果が期待できますよ♪
選べる機能が多い
ゆったり座れる幅広便座、リラックスミュージックや消臭など、タンクレストイレならではの機能が充実しているのも大きなメリットです。
最近は組み合わせトイレ/ウォシュレットの機能も増えていますが、自動洗浄機能などタンクレストイレしか選べない機能も。
より快適なトイレ空間を作りたい方にはうれしいポイントと言えるでしょう。
水を貯める時間が要らない
タンクレストイレは水を貯める必要が無く、短い待機時間で連続使用できるのも特徴です。
忙しい朝の時間帯に、家族で連続使用するときの待ち時間を短縮できるのがメリット♪
タンクに溜める時の水音も無いので、夜トイレに起きたときも家族への影響を少なく抑えられます。
タンクレストイレのデメリット
本体に手洗いが付かない
タンクレストイレは構造的に手洗いを付けることができず、今まで付いていた場合かなり不便を感じることになります。
どうしても欲しい場合は本体と別に手洗いを設置する必要があり、新たな給排水工事・大工工事が必要になるためかなり費用がかかります。
停電すると不便
タンクレストイレは電気制御で水を流しているため、停電時は通常通り使うことができず不便なのも注意すべきデメリット。
タンク式トイレは停電時もいつも通り使えますが、タンクレスだとバケツに水を汲んだり手動レバーで流したりしなければいけません。
全く使えないわけではありませんが、今までと比べて不便に感じる方は多いでしょう。
水圧が弱いと設置できない
水道直結のタンクレストイレは、水圧が弱いとうまく流れないため設置することができません。
給水管が細い昔の家や、戸建て住宅の二階、マンションの高層階などで設置できないケースがあります。
低水圧用のリフォーム商品もありますが、普通に設置するものより価格は高くなるのがデメリット。
本体が高い
タンクレストイレはおしゃれなデザイン性や充実機能を備える分、タンク式トイレと比べると本体価格は高めです。
同じウォシュレットでもタンクレストイレの方が10万円以上高くなるケースが多く、大きなデメリットと言えるでしょう。
タンク付きトイレとタンクレストイレの費用相場については、こちらにも詳しく掲載しています。
ウォシュレットは専用品になる
タンクレストイレの便器とウォシュレットは一体で、専用品になるのも大きなデメリットです。
いくつかのグレードを選べる商品が多いですが、市販のウォシュレットは使えないため選択肢が限られます。
専用品なので市販品より割高になるのもデメリット。故障した際のリスクもあるので、次の章で詳しく解説します。
タンクレストイレはやめたほうがいいと言われる理由
構造が複雑で寿命が不明
電気を使わないシンプルなタンク式トイレと比べると、タンクレストイレの内部は複雑な構造です。
電子制御部品もあるため故障リスクは高く、タンク式トイレより修理も複雑で困難が予想されます。タンク式トイレのボールタップなどのパーツはホームセンターなどでも購入できますが、タンクレストイレのパーツは基本取り寄せです。
タンクレストイレは初登場の1993年から30年近く経っているものの、まだ歴史が浅く発展途上の部分もあります。
信頼性や耐久性など不利な面もあり、タンクレストイレはやめたほうが良いと言われるケースがあるようです。
ウォシュレットが一体で交換時に高額
タンクレストイレは一体型ウォシュレットのため、いざ故障したときの交換費用が高額になるのもやめたほうが良いと言われるポイントです。
タンク付きトイレのウォシュレットは規格化されているため、壊れたら電気量販店やホームセンターで買い替えることもできます。
しかしタンクレストイレの場合市販ウォシュレットは使えず、割引率の低い専用品を買わなければいけません。
またメーカーがウォシュレットパーツを製造中止した場合、本体はまだ使えても丸ごと交換が必要になってしまいます。
トイレは数十年使う設備ですが、電気製品であるウォシュレットは10年が交換の目安です。
ウォシュレット故障時のリスクは少し高いと言えるかもしれません。
費用をほかに回した方が良い
タンクレストイレは比較的高額なため、ほかの部分にお金を使った方が良いと考える方も多いようです。
タンク付き/タンクレスで細かい差はあるものの、普通に使う分にはどちらも不便はありません。
また10万円近くの費用をかけるなら、汚れにくいパネルや手すりなどほかの部分を充実させたほうが便利なトイレになることもあります。
タンク付きトイレでも十分
タンクレストイレの節水性能や清掃性はとても魅力ですが、最近はタンク付きトイレの性能も進化しています。
節水性能の進化とともにタンクのサイズも小さくなっていて、デザイン・性能ともにタンク付きで十分と考える方も少なくありません。
ふき取りやすいフチなし形状やコーティングなどの基本機能はそれほど変わらないため、特別なこだわりが無ければタンク付きトイレでも不満は感じないかもしれません。
まとめ
タンクレストイレはメリットもたくさんありますが、注意すべきデメリットも存在します。
良い面・悪い面両方をしっかり把握し、後悔のないトイレリフォームにしてください。
入間市を中心とした埼玉・東京西部のトイレ交換は、リフォーム専門店のハウスリンクにご相談ください。
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