空き家になった実家はどうする?活用方法と相続するときにやるべきことを解説
両親が暮らしていた実家が空き家になったまま放置されているという事例は多くあります。
自分にも住まいがあると実家を相続しても必要性がなく、管理できていないという方もいるでしょう。
しかし、空き家を放置しているとさまざまなリスクがあり、ご自身が損をすることもあります。
リスクの内容や対策をしっかりと理解することが大切です。
そこで今回は、空き家の実家を放置するリスクを解説し、活用方法や相続が決まったらやるべきことを紹介します。
コラムのポイント
- ご実家が一戸建てなら将来空き家になる可能性を考え、リスクを理解しておくことが大切です。
- もし実家を相続したら「売る・貸す・住む」などの方法で空き家を活用することができます。
- 空き家をリフォーム・リノベーションした方が活用しやすいケースも多いですので、ぜひ検討してみましょう。
Contents
- 実家が空き家になる可能性は十分に考えられる
- 空き家になった実家を放置してはいけない6つの理由
- ①建物の老朽化が進んで倒壊する恐れがある
- ②近隣住民へ迷惑がかかる可能性があるから
- ③不審者の出入りや放火などの危険性があるから
- ④どんどん資産価値が下がっていくから
- ⑤無駄な固定資産税を払い続けることになるから
- ⑥固定資産税の額が大幅に上がる可能性があるから
- 実家の空き家を活用する方法
- ①空き家の実家を「売る」
- ②空き家の実家を「貸す」
- ③空き家の実家に「住む」
- 空き家を相続することになったらやるべき7つのこと
- ①相続税・固定資産税を確認する
- ②相続登記を行う
- ③実家の状態を確認する
- ④電気・ガス・水道の契約継続・解約を決める
- ⑤郵便物や新聞等の配達などを止める
- ⑥火災保険の加入状況を確認する
- ⑦不用品を整理する
- まとめ
- 埼玉県入間市・所沢市・狭山市・川越市の空き家リフォームはハウスリンク
実家が空き家になる可能性は十分に考えられる
両親が一戸建ての住まいで暮らしているなら、どの家庭にも実家が空き家になる可能性はあります。
急に病院や施設へ入ることになったり亡くなったりすると、実家に住む人はいなくなってしまいます。
そのため、早い段階から実家が空き家になったときの対応を考えておきましょう。
両親や兄弟と事前に話し合っておくと安心です。
また、空き家の実家を相続したときにすべきことを知っておいてくださいね。
空き家になった実家を放置してはいけない6つの理由
実家が空き家になっていても、なかなか管理できずに放置しているというケースも少なくありません。
しかし、空き家を放置することで、さまざまなリスクが生まれることを知っておく必要があります。
実家の管理ができないことで起こり得るリスクを解説しましょう。
①建物の老朽化が進んで倒壊する恐れがある
空き家を放置しておくと、建物の老朽化が急速に進みます。
なぜなら、人が住んでいないと換気が十分に行われず、手入れや修繕もされないからです。
構造体などの腐朽やシロアリの被害が進むと建物が脆くなり、地震の揺れなどで倒壊するリスクが高まります。
また、台風時などに庭にあるものが飛んで行ったり、ブロックフェンスが倒壊するなどの危険も考えられます。
②近隣住民へ迷惑がかかる可能性があるから
空き家を長いこと放置しておくと、庭の植栽などが伸びて敷地から出てしまい、近隣住民に迷惑が掛かってしまうことがあります。
他にも、実家を片付けないまま放置しておくと、家の中から悪臭がするケースも。
管理されていない空き家には、ゴミが不法投棄されたり野良猫が棲みついたりする可能性も高いです。
いずれも近隣住民の暮らしに悪影響を及ぼしてしまいます。
③不審者の出入りや放火などの危険性があるから
管理されていない空き家は、不審者が出入りしやすい環境が整いやすくなります。
植栽が伸びていると視界を遮ることができますし、だれも住んでいない家ならば人目に付きにくいからです。
人が住んでいない家は少しの物音では周辺から気付かれにくいため、窓ガラスを割って簡単に家の中への侵入もできてしまいます。
そのため、空き家は不審者が侵入したり、放火の標的にされる可能性が高まります。
空き家が放火されると、周りの住宅へ燃え広がる危険性があり大変危険です。
管理していないことが理由で重過失と判断されてしまうと、放火の被害を受けた近隣住民から損害賠償請求されることも考えられます。
④どんどん資産価値が下がっていくから
建物は年々資産価値が下がっていくため、しばらく放置してから売却しようとしても全然価値がつかないことも多いです。
一般的な木造住宅の場合、築20~25年程度で建物の価値はなくなってしまいます。
価格を下げて販売しても、古い空き家は老朽化や耐震面の不安から、買い手が見つからないケースも少なくありません。
買い手を見つけている間にも、管理する費用や税金がかかりますので、売却する場合はなるべく早く動き始めましょう。
⑤無駄な固定資産税を払い続けることになるから
実家を所有していてもまったく活用していないなら、その不動産は自分にとって価値がありません。
しかし、所有している以上は毎年建物や土地にかかる固定資産税を支払う義務があります。
建物の価値は年々下落するため固定資産税は安くなりますが、土地の価値は変動しないケースが多いです。
空き家を手放して固定資産税の支払い義務をなくすか、有効的に活用して固定資産税を支払うようにして、無駄な出費を無くしましょう。
⑥固定資産税の額が大幅に上がる可能性があるから
空き家を放置し続けると、「特定空き家」や「管理不全空き家」に指定されて固定資産税の額が大幅に上がる可能性があります。
特定空き家とは「そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態」の空き家などです。
また、管理不全空き家は「特定空き家になる恐れのある状態」の空き家を指します。
特定空き家に指定されると固定資産税の優遇を受けることができず、納税額が約6倍になります。
しっかりと管理された空き家は特定空き家に指定されることはありません。
詳しくはこちらのコラムで解説しております。
▷関連コラム:空き家の固定資産税が6倍に!いつから?埼玉のリフォーム会社が対策を解説
実家の空き家を活用する方法
実家の空き家を活用する方法は、大きく分けて「売る・貸す・住む」の3パターンです。
①空き家の実家を「売る」
空き家になった実家を売ることで所有権を手放すことになるため、管理や固定資産税の支払いをする必要がなくなります。
ただし、建物の老朽化が進んでいたり築年数の経った空き家の場合は、買い手が中々見つからない可能性も。
不動産会社に依頼するだけでなく、自治体の空き家バンクに登録するなど、さまざまな方法で買い手を探しましょう。
また、建物がかなり損傷している場合は、買い手が空き家に「住む」という選択をしないこともあります。
空き家を購入してから建物を解体し、新たな建物を建てるかもしれないということです。
建物の状態によっては、空き家を解体してから土地だけを売る方が、買い手が早く見つかる可能性があります。
買い手側に解体費用がかかりませんし、土地の見栄えも良くなるからです。
反対に、空き家の状態が良いなら空き家リノベーションを行って、建物の価値を高めることをおすすめします。
リノベーション済みの空き家は見栄えが良く、内覧に来た人に好印象を持ってもらいやすいです。
建物の購入費用以外にお金がかからない点や購入後すぐに住める点もメリットでしょう。
不動産会社などと相談しながら、空き家の状態に合わせて売り方を検討してみてくださいね。
②空き家の実家を「貸す」
実家を手放したくない場合や、後に自分が住む可能性があるなら「貸す」という方法もあります。
貸すことで家賃収入を得ることができ、そのお金を管理費用や税金の支払いに充てることが可能です。
空き家を一般的な住居として貸すなら、事前にリフォーム・リノベーションをしておくと借り手が見つかりやすいです。
ほとんどの借り手が、きれいな内装や水回りの設備の物件を望んでいますからね。
ただし、リフォーム・リノベーションをすると、相場よりも賃料を上げなければならない可能性も。
どのくらいの賃料設定にするかを考えながら、リフォーム・リノベーションの予算を決めることがポイントです。
▷関連コラム:空き家リフォームのメリット・デメリットと3つの注意点|埼玉県の事例も紹介
③空き家の実家に「住む」
今の住まいを手放して、空き家になった実家に「住む」という選択肢です。
住み慣れた実家は愛着があるため、手放したくないという方もいますよね。
現在、賃貸住宅に住んでいるなら家賃負担が無くなり、そのお金をリフォーム・リノベーション費用や税金の支払いに充てることができます。
実家に住むなら、生活スタイルに合わせてリフォーム・リノベーションすることをおすすめします。
自分が住んでいた実家なら、改善したい点などが明確にわかるため、必要な工事内容が明確になりやすいです。
部分的に何度もリフォームすると、無駄な諸経費などが掛かってしまうため損をすることも。
また、入居後に工事を行うと生活に支障が出ることもありますので、入居前に住まい全体のリノベーション行うことおすすめします。
▷関連コラム:費用1,000万円以下のフルリフォームで一戸建てはどう変わるか|入間・東村山などの実例を紹介
空き家を相続することになったらやるべき7つのこと
空き家を相続することが決まったらやるべきことを紹介します。
①相続税・固定資産税を確認する
実家を相続すると相続税や登録免許税がかかり、毎年固定資産税の支払いがあります。
相続することによって、どのくらいの出費があるかを把握してください。
また、相続は控除を受けることができますので、内容を確認しましょう。
②相続登記を行う
相続したら必ず相続登記を行いましょう。
相続登記は2024年4月1日から義務化され、3年以内に申請しないと10万円の過料の対象となってしまいます。
▷参考ページ:相続登記が義務化されます(令和6年4月1日制度開始)|東京法務局
また、売却時に相続登記をしていないと、手続きに時間がかかったりトラブルにつながったりするケースも。
司法書士などの専門家に相談し、スムーズに申請を行いましょう。
③実家の状態を確認する
相続した建物は、相続人が管理を行わなければなりません。
まずは実家の状態を確認して、どのように活用していくかを考えましょう。
以前実家に住んでいたとしても、別の場所に住んでから時間が経っている場合、想像していた建物の状態よりも劣化しているケースも少なくありません。
また、両親の高齢になっていて庭などの手入れができておらず、枝などが隣地へ入ってしまっていることもあります。
必ず実家へ足を運んで状態を確認し、近隣住民へ迷惑がかからないように手入れを行いましょう。
④電気・ガス・水道の契約継続・解約を決める
電気・ガス・水道などのライフラインの契約について考えます。
そのまま住んだり、すぐにリフォーム・リノベーションしたりする場合は、ライフラインの契約は継続しておいて良いでしょう。
契約の名義変更を行ってください。
しばらくは誰も住む予定がない場合、ガスは解約しても良いかもしれません。
水道や電気は手入れをする際に使いますし、水道のサビを防ぐためにも定期的に水を流した方がいいため、継続をおすすめします
ただし、空き家の状態で契約したままにしておくと出費になりますし、不審者などに使用されてしまうデメリットもあります。
活用方法に合わせて、ライフラインの契約内容を決めてくださいね。
⑤郵便物や新聞等の配達などを止める
郵便物や新聞などの配達を止めて、荷物が届かないようにしましょう。
配達を止めないと郵便受けがいっぱいになり、近隣住民や配達業者に迷惑がかかってしまいます。
また、郵便受けがいつもいっぱいだと、空き家ということがわかるため犯罪に狙われやすくなるケースも。
ネットスーパーやウォーターサーバー、食品や化粧品のサブスクなどさまざまな配達があるかもしれません。
把握できるものはすべて手続きを行ってくださいね。
⑥火災保険の加入状況を確認する
実家が火災保険に加入しているかを確認しましょう。
火災保険に加入していないと、災害や放火による火災などが起きたときに大きな出費になる可能性があります。
万が一の事態に備えて、加入しておくことをおすすめします。
ただし、空き家の火災保険の加入は条件があったり、費用が割高だったりします。
保険会社に確認した上で、契約内容や加入の有無を検討しましょう。
また、火災保険に加入している場合は、空き家になったことで契約内容などが変わる可能性があります。
こちらも保険会社に確認してみてくださいね。
⑦不用品を整理する
実家を相続したら、室内や敷地内にある不用品を整理してください。
特に、食料品やゴミは長期間放置すると臭いの原因になったり、虫が大量発生したりして迷惑がかかります。
衣類や家具なども長期間放置することで価値がなくなってしまったり、建物の老朽化が進む原因になることも。
敷地内の車やバイク、自転車などは盗難の恐れもあります。
専門業者に依頼するなどして、一気に整理することも検討しましょう。
まとめ
実家が一軒家なら、いずれ空き家になってご自身が相続する可能性は十分に考えられます。
相続した空き家を放置するとさまざまなリスクがあるため、「売る・貸す・住む」などの活用方法を検討しましょう。
また、相続することが決まったら実家の状態を把握して、適切な対応を行うことが大切です。
近隣住民へ迷惑がかからいように、またご自身が損しないようにしっかりと管理を行ってくださいね。
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実家をリフォーム・リノベーションして「売りたい・貸したい・住みたい」という方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
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