換気扇のないトイレの後付け方法|付けられないときの対策も
24時間換気が義務付けられている現代の住まいでは、換気扇の付いたトイレが一般的です。しかし一昔前の家だと、トイレに換気扇が付いていないことも少なくありません。
今回は換気扇のないトイレのデメリットや後付け方法、構造などの理由で付けられないときの対策を紹介します。
コラムのポイント
・換気扇のないトイレは、ニオイ・結露・カビなどのデメリットが発生しやすくなります。
・換気扇の後付け方法は簡易製品の設置・パイプファンの二種類があります。
・換気扇を後付けできないトイレでも使える、ニオイや結露を防ぐ対策を紹介します。
Contents
換気扇のないトイレのデメリット
ニオイがこもる
換気扇のないトイレは、用を足した後のニオイがこもりやすいのが大きなデメリット。
忙しい朝の時間帯に家族が連続で使ったり、お客様を招いたりするときに気になるケースが多いです。トイレは狭い空間なので、ニオイが残ると次の人が感じやすいです。
またトイレのドアはそれほど気密性が高くないので、廊下や他のお部屋にニオイが広がってしまう可能性もあります。
結露・カビの発生
トイレのタンク内には常に水が溜まっているため、換気扇がないと結露が発生しやすくなりカビに発展するケースも。
毎日トイレのお掃除をしていても、タンクや便器の見えない部分が結露してカビが発生することは少なくありません。トイレに発生した結露が長年床に染みこみ、木部を腐らせてしまう事例もあります。
ホコリが溜まる
トイレ内は衣類やペーパーから出るホコリが多く、換気扇が無いと室内に溜まりやすいのも意外なデメリット。
ホコリがすぐ溜まる環境はお掃除が大変なだけでなく、ダニやアレルギーの原因になることもあります。
ニオイや結露を避けるためにトイレの窓を開けると、外からのホコリや汚れがさらに溜まってしまうケースも。
換気扇のないトイレの後付け方法
簡易換気扇を設置
トイレの窓に設置する簡易換気扇は、コンセントがあれば工事不要で後付けすることができます。壁に穴を空けずに換気扇を設置できるため、賃貸アパートや鉄筋コンクリート造の建物でも検討しやすいのがメリット。DIYしやすいので、設置費用なしでリーズナブルに換気扇を後付けできるのも魅力です。
ただし換気性能は控えめな製品が多く、思ったよりニオイや結露が解消しないケースも。また窓の断熱性・気密性が下がるため、トイレ内で寒さを感じる方も居るようです。
※簡易換気扇が向いているケース
- なるべく費用を抑えたい
- お試しで換気扇を付けてみたい
- 賃貸で壁に穴を空けられない
パイプファンを設置
トイレの壁に小さな穴を空けて、パイプファンと呼ばれる換気扇を設置するケースも多いです。
コンパクトなパイプファンは設置場所を取らず、トイレの空気をしっかり換気してくれます。
スイッチ式・ひも式などスタンダードなタイプに加えて、タイマー式・照明連動式などさまざまな製品が選べるのもパイプファンのメリット。
例えばトイレの照明と連動してパイプファンがスイッチオンになり、五分後にタイマーで自動的に切れる設定なども可能です。
※パイプファンが向いているケース
- 自宅のトイレをしっかり換気したい
- タイマー式で付け忘れ・切り忘れを無くしたい
後付け換気扇の注意点
寒さを感じやすい
換気扇は構造上外気と室内がつながるため、冬場は寒さを感じやすい点に注意しましょう。
換気扇を使っているときは外の空気が入ってくる可能性は低いですが、停止時に外から風が吹き込むと寒さを感じる可能性があります。
設置場所に合わせて排気口を選ぶなど、専門性が高く的確なアドバイスが期待できるリフォーム会社や工務店に相談するのがおすすめです。
外の音が聞こえやすい
外気と同じように、換気扇から外の音が聞こえやすくなるのも要注意。交通量の多い通りに面していると、車の音が気になるかもしれません。
ただしトイレはそれほど長時間滞在する場所ではないので、よほどのことがなければ問題にはならないでしょう。
ドアの吸気加工が必要になることも
換気扇から排気するとその分空気の吸い込み口が必要になるため、ドアの形状によっては加工が必要になるケースもあります。
ほとんどの室内ドアは下のすき間から空気が入りますが、気密性が高いドアだと換気扇だけではうまく換気できないケースも。
換気扇を付ける際は、トイレ内の空気の流れ全体を確認しましょう。
賃貸アパートは難しい
賃貸アパートは、勝手に壁に穴を空けられないため換気扇の後付けが難しいケースが多いです。
賃貸アパートでも大家さんの了承を得られれば、トイレにパイプファンを設置できる可能性があります。構造上問題なくても、勝手に設置するとトラブルになる可能性があるのでやめましょう。
トイレ換気扇が付けられないときの対策
トイレに簡易換気扇・パイプファンどちらの設置も難しいときは、他の対策を試してみましょう。DIYでお手軽にニオイや結露対策できる方法もあるので、まずお試ししてみるのもおすすめです。
トイレ用空気清浄機・消臭器を置く
家電メーカーなどが販売しているトイレ用空気清浄機や消臭器は、ニオイ・ホコリ対策に効果的です。1万円以下で購入できる製品が多いため、換気扇のないトイレでとりあえずお試ししやすい方法ですね。
空気清浄・脱臭・集じんなど製品によって搭載機能が違うので、解消したいお悩みに合わせて選ぶ必要があります。
トイレ用の空気清浄機はコンパクトな製品が多いですが、設置場所の拭き掃除がひと手間増えるのはデメリットかもしれません。
脱臭機能付き便座に変える
トイレ使用後のニオイが気になる場合、脱臭機能付きの便座に変えて対策するのも一つの手です。
設置タイプの脱臭機と違い、場所を取らずスッキリ収まるのが便座タイプのメリット。着座センサーを備える便座なら、スイッチを入れる手間や消し忘れの心配が無いのも魅力です。また便器内のニオイを直接吸ってくれるため、大きな脱臭効果も期待できます。
持ち家はもちろん賃貸でも取り入れられる対策なので、今の便座やウォシュレットが古いなら検討してみてください。
消臭機能壁紙を貼る
トイレの壁面を、消臭機能付きの壁紙に貼り替えるのも効果的な対策です。
消臭剤や光触媒などの技術を使った消臭壁紙は、アンモニア臭などの軽減効果が期待できます。
壁紙の貼り替えタイミングは10~15年が目安なので、時期が来ているなら内装リフォームも検討してみてください。
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エコカラットを貼る
消臭・調湿作用が期待できるタイル製品、エコカラットをトイレの壁面に貼るのもおすすめです。
エコカラットは湿度が高いとき水分を吸い込み、下がったら吐き出す調湿作用を持っています。ちょうど良い湿度をキープしやすくなるので、結露やカビの発生を抑えてくれる効果が期待できます。
イヤなニオイを吸着してくれる作用もあるので、同時にニオイ対策になるのもうれしいですね♪
防露タイプのトイレに交換する
トイレの結露やカビが気になる場合、防露タイプの製品に交換するのも効果的な対策です。
昔のトイレは便器やタンクが水で冷えるため、室温との温度差で結露が発生するケースが多いです。防露トイレは便器やタンクに断熱材を使用して、温度差による結露を防ぐ仕組みになっています。
古いトイレを交換すると節水・お掃除しやすいなどさまざまなメリットがあるので、20年前後経っているなら検討してみてください。
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古いトイレを交換するメリット|おしゃれなトイレリフォーム事例
まとめ
換気扇のないトイレは、後付けや他の対策で清潔&気持ち良い状態をキープしやすくなります。
いくつかの対策がありますので、ご予算やご自宅の状況に合わせてちょうど良いものを選んでみてください。
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