24時間風呂はレジオネラ菌が心配?対策と安全性をプロが解説

24時間風呂とレジオネラ菌

24時間風呂や循環風呂を検討していると、「レジオネラ菌」というワードを目にする方も多いと思います。

菌に感染する危険性があるなら、本当に24時間風呂を採用して良いのか不安になりますよね。

 

確かに、お湯を循環させる24時間風呂は、レジオネラ菌が繁殖しやすい環境にあります。

しかし、殺菌・ろ過の能力が高い装置を採用し、正しい管理を行っていれば安全に使用することが可能です。

今回は24時間風呂とレジオネラ菌の関係について紹介し、正しい対策や安全性について解説します。

 


ラムのポイント

  • レジオネラ菌は自然界に生息する常在菌で、感染によって肺炎などにかかることがあります。
  • 正しい管理方法で24時間風呂を使用すればは、レジオネラ菌が増殖する心配はありません。
  • ろ過の精度や殺菌効果の高い24時間風呂を採用し、安心してお風呂時間を楽しみましょう。

 

 

レジオネラ菌とは?

レジオネラ菌とは

レジオネラ菌は、河川や土壌などの自然界に生息している常在菌です。

私たちの生活と身近な環境にある細菌のため、特別珍しい菌ではありません。

アメーバなどの原生生物に寄生しながら増殖していきます。

現在、約60種類のレジオネラ菌が確認されています。

 

レジオネラ菌は水が豊富な場所を好むため、常にお湯を循環させる「24時間風呂」の他にも、次のような場所から感染する可能性もあります。

 

  • 温泉
  • ジャグジー
  • 加湿器
  • エアコン
  • 噴水

 

ただし、これらの場所に必ずレジオネラ菌がいるという訳ではなく、適切な管理を行っていれば繁殖や感染の心配は極めて低いです。

 

レジオネラ菌の症状

レジオネラ菌によって引き起こされる症状が「レジオネラ症」です。

感染してから発症するまでの潜伏期間は2~10日あるため、感染後にすぐ症状が出るわけではありません。

 

「レジオネラ症」は次の2つの病型に分類されます。

 

  • レジオネラ肺炎
  • ポンティアック熱

 

レジオネラ肺炎は、倦怠感・頭痛・高熱・胸痛・呼吸困難など多岐の症状があり、重症度が高いです。

中には、意識レベルの低下・幻覚・手足が震えるなどの、中枢神経系の症状が出る方もいます。

急速に症状が進行し、最悪の場合は死亡に至ることもあるため、早期発見と迅速かつ適切な処置が必要です。

一方、ポンティアック熱は比較的軽症で、発熱・悪寒・筋肉痛などの症状がありますが自然治癒します。

 

どのように感染する?

レジオネラ菌に汚染された細かな霧やしぶきが飛び散った際に、吸い込むことで感染するケースが多いです。

お風呂のお湯から出る湯気やしぶき、加湿器などの蒸気などにレジオネラ菌が含まれていて、無意識に吸い込んでしまったという事例があります。

また、河川でおぼれてレジオネラ菌を含む水を飲み込む、腐葉土の粉じんを吸い込むなどでも感染することもあります。

 

ちなみに、人から人には伝染することはありません。

レジオネラ菌にかかった人を看病して、空気感染するということはないということです。

 

レジオネラ症の治療方法

レジオネラ症は予防ワクチンなどがありません。

感染した場合の治療方法は、抗菌薬を投与することです。

ちなみに、ポンティアック熱の場合は、抗菌薬なしでも数日間の安静で回復するケースがほとんどです。

 

▶参考資料:レジオネラ症|厚生労働省

 

24時間風呂のレジオネラ菌が心配される4つの理由

レジオネラ菌への心配

24時間風呂を使用するにあたり、レジオネラ菌の繁殖が心配される4つの理由を紹介します。

 

①湯を循環させるため菌が停滞・繁殖しやすいから

しっかりと殺菌・ろ過されていないお湯の場合、レジオネラ菌に限らずさまざまな細菌が停滞・繁殖します。

一般的な細菌を捕食して増殖するアメーバがお湯の中で増えることで、アメーバの中で生息するレジオネラ菌もどんどん増殖していきます。

 

反対に、適切なタイミングでお湯を入れ替え、殺菌・ろ過方法でお湯を循環させている24時間風呂なら、レジオネラ菌が増殖することはありません。

 

循環式モデル浴槽におけるレジオネラ属菌の増殖をみると、一般細菌や従属栄養細菌の増殖の後に、それを補食するアメーバが増え、最後にアメーバの中で増えるレジオネラ属菌が増殖する。したがって、換水や洗浄により環境を清浄に保てばレジオネラ属菌は増殖しない。

レジオネラ症とは|NIID国立感染症研究所

 

衛生面の対策をしっかりと行っている24時間風呂のメーカーを選ぶことが大切です。

 

②レジオネラ菌は20度から45度程度の水温で最も繁殖しやすいから

レジオネラ菌は、20~45度程度の水温が1番増殖しやすいと言われています。

一般家庭のお風呂の温度は40度前後に設定するケースが多いですよね。

そのため、レジオネラ菌が好む環境が整っています。

ただし、20度以下であれば繁殖を抑えられますし、60度のお湯ならレジオネラ菌を殺菌することが可能です。

 

レジオネラ属菌の増殖する20〜45℃を外して低温あるいは高温にして温度管理すればレジオネラ汚染を抑制できる。60℃以上ではレジオネラ属菌は殺菌される。

レジオネラ症とは|NIID国立感染症研究所

 

24時間風呂の殺菌方法として、60℃以上の高温殺菌を採用しているメーカーもあります。

他にも殺菌方法はありますが、1つの手法と覚えておくと良いでしょう。

 

③人の皮脂や汗が菌の栄養となるから

レジオネラ菌に限らず、多くの菌は人の皮脂や汗を栄養としています。

不衛生なままで入浴すると、皮脂や汗はお風呂のお湯へ移りますよね。

すると、お湯の中は菌が増殖しやすい環境になってしまうのです。

一般的な菌の増殖が、アメーバやレジオネラ菌の増殖をもたらしてしまうのです。

 

お風呂に入る前に身体をきれいにすることで、菌の繁殖を軽減させることができます。

24時間風呂を採用するなら、殺菌やろ過の水準が高いものを選ぶことも大切ですが、使う人が清潔な状態を保つための意識を持つことも非常に重要です。

 

④正しい管理をすれば安心という認識が広まっていないから

24時間風呂や循環風呂を検索すると、レジオネラ菌の繁殖について危険視する記事などが多くあります。

確かに、しっかりと管理されていない環境の場合は、レジオネラ菌が増殖してしまい危険です。

しかし、日々適切な管理を行うことでレジオネラ菌の繁殖を防いで、快適に24時間風呂を利用することができます。

ぜひ正しい知識を身に付けてから、安心して24時間風呂を採用してくださいね。

 

レジオネラ菌を繁殖させないための対策

循環風呂

24時間風呂でレジオネラ菌を繁殖させないための、具体的な対策を紹介します。

 

殺菌・ろ過の質が高い衛生的な24時間風呂を採用する

24時間風呂を採用する際は、そのメーカーがどのような殺菌・ろ過・循環方法を取り入れているか理解し、安心できるものを選びましょう。

殺菌やろ過の方法にはさまざまな種類がありますので、一部を紹介します。

 

  • 活性石・活性炭によるろ過
  • フィルターで大きな汚れの除去
  • 薬剤の投入による殺菌
  • オゾンを溶け込ませて殺菌
  • 60度以上のお湯による高温殺菌
  • 紫外線・光触媒による殺菌

 

各メーカーによって特徴がありますので、担当者の説明を聞いて安心できる24時間風呂を選びましょう。

 

リモデル問い合わせ

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入浴前に身体を洗い、浴槽の水でかけ湯をしてから入る

入浴前に身体を洗って皮脂や汗を流し、きれいな状態でお湯に浸かることで菌の繁殖を防ぎます。

お湯に浸かる前に浴槽の水でかけ湯をしてから入りましょう。

かけ湯によって浴槽内のお湯が減ったら、必ず給湯器からお湯を追加してください。

外部からのきれいなお湯を取り込むことで、菌の増殖を抑えることができます。

 

浴槽内の壁面についたぬめりを取る

入浴後は浴槽内の壁面に付いた汚れやぬめりを取り除きましょう。

毎日行うことが望ましいため、家族の中で1番最後に入浴した人が必ず行ってくださいね。

ぬめりを取ることで菌の繁殖を抑えることができます。

 

ちなみに、一般的なお風呂掃除のように洗剤をつけてゴシゴシとこすり洗いする必要はありません。

スポンジでサッと取るだけでいいため、毎日のお風呂掃除の手間を軽減できます。

 

フィルターの清掃を行う

1日の入浴が終わったら、フィルターに溜まった髪の毛などの大きなゴミも取り除きましょう。

フィルターをきれいな状態にしておくことで、お湯の循環効率が上がって衛生的な状態を保ちやすいです。

各メーカーごとにフィルターの取り扱い方などが異なりますので、お手入れしやすいタイプを選びましょう。

 

お湯の入れ替え時に浴槽内の清掃を行う

24時間風呂は毎日お湯を張り変える必要はありません。

お風呂を沸かす手間を減らせて、水道代・ガス代の節約点が魅力の1つです。

その代わり、お湯の入れ替え時には必ずしっかりと清掃を行いましょう。

メーカーごとにお湯を交換するタイミングや清掃方法は異なります。

採用前に必ず確認して、無理なく実践できる仕様のものを選んでくださいね。

 

配管やろ過装置の点検を定期的に依頼する

24時間風呂を採用するなら、定期的に点検を受けることをおすすめします。

自分では清潔な状態を保っていると思っていても、掃除が不十分なケースも。

また、各装置が正常に作動しているかなどのチェックをしてもらうことも大切です。

各メーカーが推奨する頻度で点検を受けてくださいね。

 

定期的にフィルターなどの交換を行う

フィルターやろ過材などの消耗品の交換も行いましょう。

これらを交換せずに使い続けているときれいなお湯が循環しにくくなり、レジオネラ菌の増殖につながります。

適切なタイミングで交換を行い、清潔な状態を保てるようにしてくださいね。

また、24時間風呂を採用する前に、交換が必要なものや費用を把握し、ランニングコストを理解しておくことも大切です。

 

まとめ

24時間風呂

24時間風呂は毎日の清掃やお湯を沸かす手間を省くことができ、いつでも好きなタイミングでお風呂に入れるなど、さまざまな魅力があります。

レジオネラ菌について知ると不安になる方も少なくないと思いますが、正しい入浴・管理方法を行えば24時間風呂は安全です。

メーカーごとに殺菌方法や日々の対策が異なりますので、必ず採用前に詳しく説明を受けてくださいね。

安心できるメーカーの24時間風呂を選び、快適なお風呂時間を過ごしましょう。

 

安心・清潔・快適な24時間風呂なら「リモデル」へ

リモデルの24時間風呂

安心・清潔・快適な24時間風呂なら「リモデル」へお任せください。

リモデルの24時間風呂「準天然温泉トゴールスパシステム® 」は、フィルター・活性石によるろ過に加え、オゾンによる殺菌も行っております。

衛生面に配慮した仕組みで、浴槽のお湯はいつも清潔です。

 

また、リモデルの24時間風呂では、厚生労働省の認可が下りた「天然鉱石トゴール®」を採用しています。

身体が芯から温まり、お肌にも潤いを与える人工温泉をご体感いただけます。

さらに、マイナスイオンがふんだんに放出される天然トルマリン鉱石も取り入れておりますので、リラックスしたお風呂時間をお楽しみください。

 

24時間風呂「準天然温泉トゴールスパシステム® 」の詳しい情報やお問い合わせは、リモデルのホームページからお願いいたします。

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24時間風呂の取り付け工事は、埼玉県入間市のリフォーム会社「ハウスリンク」へお任せください。

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