断熱リフォームで失敗?7つの事例と対策を入間のリフォーム会社が解説

浴室の内窓

断熱性・気密性の低い家で、夏の暑さや冬の寒さに辛い思いをしていませんか。

 

住まいの快適性を高めるためには、断熱リフォームが効果的です。

断熱・気密性能を高めるリフォームを行うことで、1年中快適に過ごしやすくなります。

 

しかし、断熱リフォームを行ったのに「快適ではなくて後悔した‥」という意見も。

そこで今回は断熱リフォームの失敗事例を紹介し、理由と対策を解説します。

 

内窓の施工や断熱材の交換などの断熱リフォームを検討している方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

 


ラムのポイント

  • 断熱リフォームを行うと快適性が高まるのはもちろん、経済面や健康面にも良い影響をもたらします。
  • しかし、断熱リフォームの内容によっては快適性が向上しないという失敗事例もあるため注意が必要です。
  • 入間市周辺で効果的な断熱リフォームをしたいなら、ハウスリンクへお気軽にご相談ください。

 

 

家を断熱リフォームするとどう変わる?

内窓のリフォーム

断熱リフォームは住まいの快適性を上げる他にも、次のようなメリットがあります。

 

  • エアコンを省エネ運転できるので光熱費が節約できる
  • 窓や壁の結露を防ぐことができる
  • 内窓の施工で防音性が高まる
  • ヒートショックや熱中症の危険性を軽減できる
  • 家での活動量が増えて健康に良い

 

断熱性能を高めることで、エアコンを省エネ運転にしても冷暖房できるようになるため、光熱費の節約ができます。

リフォームと同時に高性能なエアコンを採用すれば、さらに効果が期待できるでしょう。

 

また、既存の窓の内側に窓を施工する「内窓」は、窓が二重になって断熱性だけでなく防音性も高まります。

内窓は断熱リフォームで最も多く採用されている工事内容です。

 

他にも、室内が快適になって温度差が減ることで、ヒートショックや熱中症対策にもつながります。

家の中が快適なら活動量も増えるため、免疫力や体力も向上して健康面でも大きなメリットをもたらします。

 

実際に、国土交通省補助事業の「スマートウェルネス住宅推進調査委員会」では、暖かな住まいの方が健康診断数値が良いという研究データも報告されています。

 

年齢、性別、世帯所得、生活習慣を調整した上でも、朝の居間室温が18℃未満の住宅(寒冷住宅群)に住む人の総
コレステロール値、LDLコレステロール値が有意に高く、また、心電図の異常所見が有意に多い。

引用元:住宅の温熱環境と健康の関連|スマートウェルネス住宅推進調査委員会

 

断熱リフォームはさまざまなメリットをもたらすため、ぜひ検討してほしいリフォームの1つです。

 

断熱リフォームの失敗事例と対策7選

床暖熱のリフォーム

断熱リフォームは多くの効果をもたらしますが、実際にリフォームした方の中には「失敗した‥」と後悔しているケースもあります。

失敗したと感じる理由を紹介し、対策を解説します。

 

事例① 効果が実感できなかった

お金をかけて断熱リフォームをしたのに、効果が実感できなかったという失敗事例です。

 

【原因】

  • 施工技術が低くて隙間ができていた
  • 一部分しか断熱リフォームしていなかった
  • 断熱材の性能が低かった

 

断熱リフォームは、一部分だけでも熱の逃げ場があると効果が薄れてしまいます。

施工技術の低い業者にお願いしてしまうと、躯体と断熱材の間に隙間ができて気密性が低くなるケースも。

また、部分的なリフォームでは他の空間から熱が逃げてしまうことも考えられます。

 

【対策】

  • 実績のある業者に依頼する
  • お住まいの地域に必要な性能を持った断熱材を選ぶ

 

断熱リフォームは実績があって施工技術の高い業者にお願いしましょう。

経験が豊富な会社なら施工力もあり、地域やお住まいに適した断熱方法や断熱材を提案してくれるはずです。

また、快適性を高めたい空間などを考えて、断熱リフォームの範囲を検討してくださいね。

 

事例② 結露がひどくなった

断熱リフォームをしたのに、窓や壁の結露がひどくなってしまったという失敗事例です。

結露すると壁やカーテンにカビが生えてしまうことがあり、衛生的にも良くありません。

 

【原因】

  • リフォーム時に隙間ができてしまった
  • 窓リフォームせずそのままにしている

 

結露は空気中の水分が温度差によって冷やされて水滴に変わる現象です。

一般的に断熱リフォームをすると、室内の温度が極端に低い箇所が無くなるため、結露が起こりにくくなります。

 

しかし、施工不良で隙間ができてしまうと、そこから冷気が入り込んで壁内で結露が起こってしまいます。

壁の断熱リフォームだけを行って、窓は断熱性が低いままにしている場合も同様です。

 

【対策】

  • 建物全体を断熱する
  • 隙間を作らないように施工してもらう

 

窓や壁の結露を防ぐためには、建物を丸ごと断熱することをおすすめします。

LDKなどの限られた空間を断熱リフォームするなら、扉で仕切られたスペース内すべての窓や壁、床などに対して施工が必要です。

 

また、断熱材を交換する場合は、隙間ができないように施工してもらう必要があります。

細かな隙間を防ぎたい場合は、気密シートや気密コンセントを採用する方法も効果的です。

 

構造体との密着度が高い発泡系の断熱材などは、気密性能を高めることもできます。

リフォーム会社がどのような断熱材をどのように施工しているのかを確認しましょう。

 

事例③ 内窓をつけたら掃除が大変

内窓を施工したら、掃除が大変になったという失敗事例です。

 

【原因】

  • 窓が二重になって掃除の手間も2倍になるから

 

内窓は、既存の窓の内側に新たに窓を施工するため、サッシ・ガラス・レールを掃除する手間が2倍になっていしまいます。

 

【対策】

  • 高性能なサッシに交換する

 

とにかく掃除を楽にしたいなら、内窓リフォームではなく窓交換のリフォームをおすすめします。

高性能な窓に交換することで断熱性を高めることができますし、掃除の手間も今までと変わりません。

 

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事例④ 壁面の断熱リフォームだけだと床の底冷えがつらい

壁や窓の断熱リフォームを行ったが、床から冷気を感じて寒いと後悔している失敗事例です。

 

【原因】

  • 床や基礎の断熱を行っていないから

 

断熱リフォームで壁の断熱材交換や内窓の施工を検討される方は多いですが、床や天井の断熱も忘れてはいけません。

なぜなら、断熱できていない箇所から熱はどんどん逃げてしまうからです。

 

クーラーボックスの底面がただのプラスチックでは、保温できずに熱が逃げてしまいますよね。

床や基礎に断熱をしてしまうと、同じような状況になってしまいます。

 

【対策】

  • 建物の6面を断熱する

 

建物の断熱性能を高めたいなら、壁・天井・床の6面を断熱するようにしましょう。

外周面の壁全体と1階の床、2階の天井を断熱することで、建物が断熱材で覆われている状態になります。

 

床や基礎を断熱することで、底冷えを防ぐことが可能です。

また、日射によって天井裏はかなり高温になるため、天井や屋根断熱を行って夏場の熱ごもりを防ぎましょう。

 

事例⑤ 断熱リフォームしていない部屋との温度差を感じる

LDKだけを断熱リフォームしたら、廊下や洗面所などが余計に寒く感じるようになったという事例です。

 

【原因】

  • LDKの断熱性を高めた結果、他の空間との温度差が広がったから

 

LDKは断熱リフォームで冷暖房の効きが良くなりましたが、他の空間は今まで通りの室温のため寒さを感じやすくなってしまいます。

空間ごとに温度差のある家は、ヒートショックが起きる危険性があるため、注意しなければなりません。

 

【対策】

  • 建物全体の断熱リフォームを計画する

 

空間ごとの温度差を少なくしたいなら、建物全体の断熱リフォームを計画しましょう。

大規模な工事になるため費用は掛かりますが、効果は感じやすいです。

 

ただし、建物全体を断熱リフォームしても、すべての空間を冷暖房していないと温度差はできてしまいます。

空気を循環させて全体に冷気・暖気を行き渡らせるようにするか、全館空調システムなどを検討するといいでしょう。

 

事例⑥ 断熱リフォームをしたけど熱がこもる

家全体の断熱リフォームをしたが、以前より夏場に熱がこもるようになったと後悔した事例です。

 

【原因】

  • 建物の断熱・気密性能が高まって空気が循環しにくくなっているから
  • 外からの日差しなどで室内に伝わった熱を溜め込んでしまうから

 

断熱リフォームを行うと屋外と室内をつなぐ隙間が減るため、熱の移動が起きにくくなります。

その反面、空気の入れ替えが十分に行われず、夏場に熱がこもりがちです。

また、空気の循環ができないと、夏の強い日差しによって取り込んだ熱を逃がせずに溜め込んでしまいます。

 

こちらの失敗事例は、断熱性能を高めたことで起こるデメリットと言えるでしょう。

 

【対策】

  • 24時間換気システムつける
  • 遮光カーテンやシートなどを採用する

 

空気が建物中を循環するように、24時間換気システムを導入しましょう。

2003年の建築基準法改正で24時間換気システムの義務化が行われたため、新築の建物には必ずついているシステムです。

 

しかし、それ以前に建築された建物では換気計画が不十分なケースがあります。

24時間換気システムが付いていたとしても、汚れが溜まっていて故障していたり機能していなかったりすることも。

換気が計画的に行われるように、設備を新しくすることをおすすめします。

 

強い日差しによる熱を防ぐには、遮光カーテンが効果的です。

遮光カーテンは太陽光や紫外線を遮断してくれるため、熱が室内に伝わることを防ぐ効果もあります。

窓ガラスにある遮光シートもあるため、性能や見栄えなどを考慮して選びましょう。

 

事例⑦ 補助金制度を活用できなかった

断熱リフォームの補助金があったが、制度の内容を知らなくて活用できなかったという失敗事例も。

また、知っていたが申請が間に合わず、予算が終わってしまったという方もいます。

 

断熱リフォームの補助金は、国や自治体などさまざまな制度があります。

リフォーム内容によって該当する制度や貰える金額が異なるため、事前に確認しておきましょう。

 

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まとめ

断熱リフォームを行うことで住まいの快適性が上がり、経済面や健康面にもメリットをもたらします。

しかし、中には断熱リフォームをして後悔した人もいるため、デメリットやリスクを理解しておくことが大切です。

断熱リフォームを行ってどのような効果を期待しているのかを明確にして、必要な工事内容をリフォーム会社に確認してみてくださいね。

 

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